乙武洋匡

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1日、作家の乙武洋匡氏が自身のTwitter上で、政府が高齢者を優遇する理由について、遠回しな表現で解説した。

乙武氏は同日、TBS Newsが27日に掲載した「低年金者に3万円支給検討、補正予算案の編成を指示」というネット記事を引用した。

この記事によると、安倍晋三首相は同日朝の閣議で今年度補正予算案の編成を指示したという。この補正案では、所得の低い年金受給者約1000万人に対して、1人3万円の給付金を支給することなどが盛り込まれるそうだ。

このニュースに対し乙武氏は「なぜ、『低所得者』ではなく、『低年金者』なのか。なぜ、子育て世代ではなく、高齢者なのか」と指摘した上で、皮肉交じりに「答えは、投票率が教えてくれます」と綴っている。
乙武氏はこの投稿で、投票率の高い高齢層は、選挙結果により大きな影響を与えるため、政策面で優遇されると指摘しているとみられる。

昨年12月に行われた「第47回衆議院議員総選挙」では、20代の投票率が約32.6%、30代が約42.1%にとどまる一方、60代は約68.3%、70代でも約59.5%に達していた。

なお、乙武氏は今年5月にも、高齢者と若年層の「一票の格差」を是正する意見に賛同を示し、「実現に向けて議論を重ねていきたい」と語っている。