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徽宗皇帝のブログ

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抗生物質信仰の危険性?
なぜ中国だけ、コロナウィルス(あるいは通常のインフルエンザウィルスもカウントされているかもしれない。)での死亡数が異常に多いのか、という疑問について、下に引用した「in deep」記事の指摘は的を射ているように思う。
現在の中国の医学界はアメリカで医学を学んだ人間がトップを占めているという。つまり、「抗生物質信仰」に毒されているのではないか。アメリカでのインフルエンザでの死亡数が多いのもそれと同一線上だと思う。


(以下引用)



身体のいかなる細菌(常在菌)も、私たちをウイルス感染から守ってくれているという可能性がとても高くなっています。先ほど「細菌だけを殺す作用がある石鹸」というものの使用について懸念を示したのも、ここに理由があります。



あるいは、子どもの頃から医療処置や抗生物質の投与を受け続けてきた、たとえば私のような、腸内細菌環境が悪い(あるいは悪かった)人の場合は、おそらくは、他の部分の微生物環境もあまりよくないのだとは思います。



それだけに、「これ以上は常在菌を損ないたくない」という気持ちはあります。もうずっと「殺菌しない生活」を続けているのはそのためでもあります。



私はもうずっと石鹸やボディソープ、シャンプーを完全に使用していません。あるいは洗剤にしても掃除用品にしても、抗菌殺菌のたぐいを使うのを完全にやめているのですが、これまで毎年、冬になると風邪や感染性胃腸炎になっていたものが、石鹸を使うのをやめて以来一度もかかっていないのはありがたいことです。



この「殺菌しないことの重要性」を教えて下さった藤田紘一郎医師には、とても感謝しています。



とはいえ、こういうのは気持ちの問題も大きいでしょうから(石鹸で手を洗わないと気持ち悪いと感じる方はたくさんいると思います)、手を洗うとか石鹸を使うとかは個人の指向の問題でいいのだと思います。



ただ、手にしても体表にしても、鼻や喉や口内にしても、過度に殺菌することはあまりよくないことは、先ほどご紹介したフォックスマン教授の研究からも伺えるのではないかと思います。



これと直接関係のある話ではないですが、近年の細菌学では、「 CRISPR-Cas (クリスパー-キャス)システム」という、細菌が持つ免疫システムの研究が盛んで、これは、外来性の遺伝子に対して獲得免疫機構を担っている「防御システム」であることがわかってきています。



細菌とウイルスの関係というのは、研究が進めば進むほど、これまで言われていたような単純なものではないことがわかってきています。



それは本当に複雑で、生物学の基本的な知識のない私には理解もままならないものなのですが、しかし「面白い」とは思います。



ウイルスに対抗するシステムを、多くの細菌は持っている。



そして、私たちの体内にある常在菌もそれを持っている。



過度な殺菌や抗生物質の多用は、人間の免疫系を弱めてしまう可能性が高いです。



そういう意味では、中国で爆発的に新型コロナウイルスが感染拡大している理由のひとつが、あるいは、中国でアフリカ豚コレラが著しく感染拡大している理由のひとつが、以下のような報道と関係している部分もあるのかなというようにも思います。


抗生物質の乱用が中国人の健康に危害をもたらす

spc.jst.go.jp 2011/10/19


「抗生物質を代表とする抗菌剤の乱用は、中国医療界における深刻な問題と化している。中国は世界で最も抗生物質の乱用が深刻な国と言える。」衛生部薬政司の姚建紅副司長は、抗生物質は中国人の健康に危害をもたらしていると指摘した。


中国の1人あたり抗生物質使用量、米国の10倍


中国では毎年、抗生物質の原料約21万トンが生産されており、輸出分約3万トンを除くと、18万トンが国内で使用されている。1人当たりの年平均消費量は約138グラムで、米国人の10倍となっている。


また、小児科における抗生物質乱用も深刻だ。北京児童医院の1日あたり患者数は約1万人で、うち約3分の1の子供が点滴を打ち、点滴薬には抗生物質が含まれているという。2009年に北京、上海、広州、武漢、重慶の病院の5カ所の病院の小児科で調査を行ったところ、抗生物質の使用量は国外の小児科の 2- 8倍に達していた。



この記事は、2011年のものなのですが、その後も中国での抗生物質の使用量は、どんどんと増えていったようで、2016年の抗生物質使用の、アメリカとイギリスとの比較では、以下のようになっています。



赤は人に対しての使用、黒は動物に対しての使用を示しています。



華南師範大学による英米中3カ国の抗生物質使用量の比較

China must reduce antibiotic use



こんなに激しく抗生物質を乱用している状況では、多くの人と、そして飼育されている動物でも、ウイルスに対しての基本的な免疫がかなり失われている場合が多いと思われます。



どこよりも鳥インフルエンザの人間への感染が多いのは中国ですし、今のコロナウイルスも、中国がどこよりも感染率も致死率も高いです。動物にしても、アフリカ豚コレラがどこの国より激しく蔓延しているのも中国です。



これらは中国での抗生物質の異常ともいえる乱用と無関係とは言えない気がします。



そして、おそらく、今後起き得る鳥、あるいは豚インフルエンザのパンデミックとか、新しい耐性菌の出現も中国からになると考えています。



実際にすでに「最強の抗生物質コリスチン」でも殺せない耐性細菌( MCR-1 という遺伝子を持つ)が出現していますが、それも中国で生まれたものでした。





今回のフォックスマン教授の研究を読んで、「なぜ、中国なのか」という理由が、とても明快にわかった気がします。



そして、中国において抗生物質で免疫獲得能力を失った人たちがたくさんいるということは、今後も新型コロナウイルスの爆発的感染は、少なくとも中国においては続いていく可能性が高そうです。



パンデミックのスイッチの核は、ウイルスにではなく抗生物質にあったのかもしれません。





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