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徽宗皇帝のブログ

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「ア・ア」無情
「逝きし世の面影」記事の一部で、アルメニア・アゼルバイジャン戦争(「ア・ア戦争」とでもしておくか。昔の「イライラ(イラン・イラク)戦争」みたいだ。)の政治状況がかなり分かりやすく解説されている。宗純氏はしばしば独断的だが、難しい問題を整理する能力には感心する。まあ、合理思考というのは常に抽象化を伴うから細部は切り捨てられる。つまり、合理性と独断は紙一重なのだろう。
この戦争の根本にはア・ア両国の飛び地が双方にあることなのだから、そこの住民を全員お互いの飛び地に移動させて、原則としてアルメニアにはキリスト教徒、アゼルバイジャンにはイスラム教徒が住むようにしたらいいと、私のような「算数的頭脳」(つまり「高等数学」ではない)の人間は思うのだが、なかなかそうもいかないのだろう。


(以下引用)


アゼルバイジャン軍の奇襲攻撃は明らかだが、・・・(双方に言い分が・・・)犬も食わない民族+宗教(+領土)紛争


キリスト教のアルメニア人が住むナガルノカラバフはアゼルバイジャンの飛び地として、同じくイスラム教のアゼルバイジャン人のナヒチェヴァン自治共和国はトルコとアルメニアに挟まれた飛び地として存在しているのですから複雑怪奇。
同じ飛び地なのにナヒチェヴァンは宗教や民族が同じアゼルバイジャンに所属しているのに、何故かナガルノカラバフはアルメニアではなくアゼルバイジャン所属。昔からナガルノカラバフはアルメニアへの帰属を主張していた歴史的経緯がある。


しかも問題を一層複雑化しているのが地域の軍事大国(宗主国のオスマントルコ帝国)でNATOで米軍を除けば最大の兵力を要するトルコの存在。アルメニアにとって終わっていないのが100年前の第一次世界大戦でのアルメニア人大虐殺である。アルメニアにとって隣国のトルコこそが不倶戴天の民族の敵だが同じトルコ系のアゼルバイジャンの飛び地になっているのがナガルノカラバフなのでアルメニアへの帰属は悲願でもある。しかし、アゼルバイジャンにとっては大迷惑でしかない。


深刻な分離独立運動の南オセチアやアブハジアなど国境紛争のグルジア(ジョージア)とは違いロシアとアゼルバイジャンとは友好関係にあるが、アルメニアとはベラルーシやカザフスタンなど旧ソ連6カ国による集団安保条約( CSTO)に加盟、ロシア軍基地も存在するが2年前の抗議行動で欧米志向の野党が政権を握り現在は以前ほど親密ではない。


相互防衛の条約があってもロシアが自動的にアルメニアに肩入れするとも思えないのと同じで、NATO加盟国の(イスラム教)トルコも自動的に欧米が応援するとも限らない。(★注、欧米には大きなアルメニア人コミュニティーが存在して100年前のアルメニア人大虐殺をジェノサイドだと認定する議会決議を行う運動が成功している)







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