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徽宗皇帝のブログ

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「リベラル」知識人はガザ虐殺について発言しているか
「世に倦む日々」ブログが行方不明で読めなくなっているが、ガザ虐殺についての内田樹(ユダヤシンパ)コメントがどこかに無いか調べてみると、ガザではなくウクライナ戦争について、日本の「リベラル」知識人を批判した「世に倦む日々」の記事が見つかった。
まあ、おそらくガザ虐殺についても日本の「知識人」は「我関せず」で、そ知らぬ顔を決め込むのだろう。つまり、マスコミがユダヤDSの支配下にある以上、「マスコミ知識人」もユダヤの手下になるわけだ。
つまり、下の記事で言われていることは、ガザ虐殺(これは戦争でも何でもなく、ただのジェノサイドである。)でも同じパターンになるだろうから、参考として載せておく。

(以下引用)

バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党

バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13430407.png3月18日の報道で、平野啓一郎が「ウクライナの非ナチ化」の問題について、プーチンによる戦争の口実で嘘であると発言したとあり、何かの間違いではないかと目を疑った。平野啓一郎の時事の発言はよくマスコミで取り上げられるが、過去に特に違和感を感じたものはない。良識があり、スタンスが堅実で、私はこの男が朝日の論壇時評を担当すればいいと思っていた。小熊英二などより適任だと評価していた。良識とは健全な考え方と判断力の意味である。

良識の持ち主であるはずの平野啓一郎が、なぜこのような暴論を無造作に吐いたのだろう。無知と軽薄と迂闊としか思えず、裏切られた気分で不可解だ。「ウクライナのネオナチ」の問題は、オリバー・ストーンによる分析と整理があるだけでなく、キャノングローバル戦略研の小手川大助による報告がある。2014年に日本人が書いた記事は、現在から見てまさに貴重な一次資料と言える。ウクライナがネオナチの巣窟と化しているという問題は、侵攻前までは世界の共通認識だった。




バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13432060.png裏切られた気分で奇妙ではあったけれど、この「事件」の理由と背景は何らかあるのだろうと私は睨んだ。平野啓一郎をして、ウクライナ・ネオナチ問題は怪しい陰謀論で不毛なフェイクであると、そう即断して一蹴する拠り所があったはずだ。ウクライナにネオナチ支配の事実はあるのか、「非ナチ化」の主張は妥当なのか、その当否を文化人がジャッジするに際しては、まずはオリバー・ストーンの作品をレビューする必要がある。オリバー・ストーンの説明と問題提起を検討した上で、それを超える何らか別の説得力が対岸にあると想定したとき、オリバー・ストーンに賛同せず対立する立場に立つ。

平野啓一郎が「拠り所」とした「説得力」は何だったのか。その一つは、おそらく、内田樹の態度の所与と影響があったのではないかと想像する。侵攻が始まって以来、内田樹はずっと自身のタイムラインに町山智浩の発信をリツイート表示し、
町山智浩による『ウィンター・オン・ファイヤー』への賛美と宣伝を拡散していた。町山智浩の主張を正当化し、権威づけしてやる差配を示していた。町山智浩は、オリバー・ストーンを以前から口汚く罵倒し貶下している映画評論家で、内田樹は売れっ子の町山智浩を子分のように可愛がっている。


バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13434129.png『ウィンター・オン・ファイヤー』については喋々するまでもないが、マイダン革命を正当化するための狡猾な反動映画である。「自由と民主主義」のイデオロギーの側からの洗脳作品で、私に言わせれば、カラー革命を美化する
CIA制作のプロパガンダ教材だ。どちらが正しく説得的かは、見た者が考えて軍配を上げればよいのだけれど、その比較判断の傍証材料として決定的な事実が、Google の卑劣な検索操作であり、Youtube による悪質な隠蔽・遮断と封殺・排除である。ネットを支配するグローバル権力による言論の自由の弾圧だ。

Google で『ウクライナ・オン・ファイヤー』を検索してURLを辿ろうとすると、なぜか『ウィンター・オン・ファイヤー』が検察画面トップに出力され、ナビゲートされる。この摩訶不思議な事態がずっと続いている。西側一般市民がオリバー・ストーンの作品を視聴しないよう、検索エンジンを姑息に細工してアクセスを妨害しているのだ。恐ろしい陰謀工作をやっている。Youtube によるモグラ叩きの削除・規制といい、まさに中国の強権的情報統制と同じことを西側で平然とやっている。それを知りながら、「知の巨人」の内田樹は黙過している。


バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13435391.pngその内田樹が、満を持して口を開き、今回の侵攻の件を23日にAERAに寄稿した。が、それはまるで、夜のテレビ報道で散布されるCIA御用論者の講説をたっぷり脳に染み込ませた後に、横丁のご隠居が披露する
床屋政談のようで、正直、あまり内容がなく意味が薄弱だ。権威の文化人の議論として些末で期待外れだ。第三次世界大戦や核戦争の危機感がなく、この戦争がわれわれの日常空間を戦時化し、日本が参戦国となって情報と言論が一元化され、国民が戦争に扇動されている現実への批判的考察がない。

今、明らかに、情報と言論が一元統制されている。別の視点からの見方が提供されず、客観的な議論がされない。ウクライナ勝利とロシア殲滅を祈願する方向での情報と言論だけで公共空間が占拠され、大本営報道で国民の好戦感情が煮えたぎっている。ウクライナのネオナチの真実を指摘する者は、「非国民」扱いされ、「陰謀論者」のレッテルを貼られて排斥される。私へのリプライなど、本当に今月「侮辱罪」の法改正が政府決定され、ネットでの誹謗中傷が厳罰化されたのか疑いたくなるような攻撃と憎悪の山だ。しばき隊の暴力の再現だ。


バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13440721.png本来、知識人の役割とは、社会が上からファッショ的に一元化されることにないように、異論反論を唱え、言論で抵抗し、少数意見を汲み取って根拠を示すことではないか。事物事象への単純な解釈と結論を慎み、問題の複雑で多様な構造と性質に関心を向け、知的理解と価値判断の地平を広げることではないか。一つの見方に全体が固まらないように、上から誘導される方向に全員が流されないように、不断に緊張感を持って努めることではないか。特に、歴史始原的な一体性と等質性を持つ(丸山真男)この国では、人は村八分になることを極端に恐れ、「皆と同じ意見と立場で安心する」ことを選んでしまう。

日本は全体主義に陥りやすい。かかる教訓は、戦後民主主義の知識人たち、丸山真男や加藤周一や鶴見俊輔から念入りに言われてきて、われわれが肝に銘じてきた戒めだった。筑紫哲也や宮崎駿を通じてもよく継承されてきた問題意識だった。今、こうした知識人の態度が最も必要なときなのに、内田樹や平野啓一郎があっさり同調圧力に流され、暴ロ膺懲を絶叫する空気に棹さしている。左から日本の戦時体制化に協力する愚論を吐いている。残念であり、所詮この程度だったかと閉口する。「少数派であることを恐れるな」と言った筑紫哲也の遺言を思い出す。


バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13442502.png「親ロ派」と看做され、「陰謀論者」と決めつけられ、嫌がらせを受けるのは不本意である。四面楚歌の異端の身は苦しい。だが、今の局面では、1ミリグラムでも社会にバランス感覚の成分が混ざるよう努め、複眼思考の必要を訴え、一方に傾いて疾走する社会にブレーキをかけるのが、知識する者の使命だと信じる。軍国主義の説教をテレビで撒く戦争指導者のシャワーが、海の如く溢れて洪水状態の今、それを一つ一つ柄杓ですくい、その方向は間違っているのだと勇気を出して言い、蟷螂の斧で待ったをかけるのが、憲法9条にコミットする者の義務ではないのか。

なぜ、内田樹は大勢順応に流れ、平野啓一郞も踏み止まる発想を持てなかったのか。この「事件」の原因をさらに探ると、やはり、根源に日本共産党の見解と姿勢があることが推察される。日本共産党が3月9日に、赤旗上で党の主張を出し、ロシアによるウクライナ「非ナチ化」の要求は中傷であり、ウクライナの政権をネオナチ呼ばわりするのはデマ宣伝であると明言していた。つまり、ウクライナの政治が極右ネオナチに支配されている事実はないと断定し、「非ナチ化」要求など妄想だと切り捨てている。検証もないままに。


バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党_c0315619_13453440.png日本のマスコミと同じ立場だ。日本共産党がこの指針を明確に示したことで、左翼リベラルの文化人は安心して「ネオナチ陰謀論批判」の立場に立ち、プーチンの論理を寸毫も認めない態度に出たのだろう。日本共産党がこの意見で確定であれば、ウクライナのネオナチ問題を頭から否定する論者のツィートには大衆左翼からRTの数が集まる。大船に乗った気分で「陰謀論者」を叩き、圧倒的多数派の集団に属せる。逆に、日本共産党と異なる立場に身を置くと、ツイッターでしばき隊の暴力的糾弾を受ける。左翼リベラルの業界と市場で商売が難しくなる。

少しでも「ロシア寄り」と看做されて叩かれたリベラル系文化人には、以後、朝日などマスコミから仕事が入らなくなる。原稿の依頼が来なくなる。商売が干される。結局、そういうことなのだろう。

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