「逝きし世の面影」から転載。前半省略。
非常に面白い記事だが、「反知性主義」ということをこんなに持ち上げていいのだろうか、と思う。仮に、「反知性主義」というのが「既成の知識や常識を信じるな」ということなら、それに「反知性主義」と名付けること自体が誤りだろう。それこそ、最高の知性なのだから。
(以下引用)
『トランプの「反知性主義」と、全く別の概念である「反知性」とを意識的に混同してフェイクニュースを垂れ流している極悪リベラルメディア』
ドナルド・トランプ米大統領がもっとも敬愛し、わざわざ執務室に肖像を飾る第7代大統領のアンドリュー・ジャクソンはFRBの20ドル札として現在も使われているぐらい、今でも国民的支持を得ているが、正規の教育を受けられなかったジャクソンに「学」がないのは誰でも知っていた。「OK」という言葉はジャクソンがAll Correct(すべて正しい)の頭文字をOll Korrectと間違えたのが始まり。
アメリカ建国以来、選挙権は大土地所有者だけで、高い教育を受けた東部の少数のエリートが政治を独占していたが、ついに白人成人男子すべてに拡大する普通選挙が実現する。
『大衆の支持を得て公務員を全員首にした200年前のトランプ(第7代ジャクソン)大統領』
綴りを間違えるジャクソンをハーバード卒の現職大統領アダムズはジャッカス(ロバ。間抜け)と徹底的にバカにするが、逆にジャクソンは『反知性主義』を標榜して、ロバを自分のシンボルに使って、知的エリートに反感を持つ大衆の支持で大統領選に圧勝、それ以後民主党のシンボルはロバになる。
大統領になったジャクソンは特権階級の既得権を破壊する過激な政策を次々と断行。
それまで行政府を独占していた東部エスタブリッシュメント出身の公務員を全員クビにし、さらに当時の中央銀行(第二合衆国銀行)を破産に追い込む。(★注、この銀行は今のドルの発券銀行であるFRBと同じで、国有銀行ではなく単なる民間の銀行会社)
国家公務員を全部首にしたジャクソン第7代大統領を尊敬するトランプにとって、民主党の抵抗で連邦政府機関の閉鎖など痛くもかゆくもないどころか、望むところなのです。
『歴代屈指の名大統領アンドリュー・ジャクソン』
建国期のアメリカの歴史に詳しい森本あんり著『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』によると、中央銀行をぶっ潰した最強のトンデモ大統領アンドリュー・ジャクソン は、歴代屈指の名大統領でもあった。
まさに破壊的大統領ですが、ジャクソンは歴代屈指の名大統領として高く評価されている。たとえば公務員を総入れ替えする政策は、公務員の特権階級化と腐敗を防ぎ、中央銀行を潰しても均衡財政を維持し、サウスカロライナ州離脱(内戦)やメキシコやフランスとの戦争を回避する。
金持ちがより金持ちに権力者がさらに権力を集中するシステムを破壊し、学歴や地位が無い誰もが統治を行える知性と徳性を備えているとしたジャクソン大統領。まさに『反知性主義』の面目躍如。
『民主主義の「王道」だったポピュリズムや反知性主義』
200年前の『歴代屈指の名大統領アンドリュー・ジャクソン』の昔と同じように、(21世紀の今も)リベラルメディアや知識層などのエスタブリッシュメントが思いっきり罵倒しているポピュリズムや『反知性主義』こそが、実は『民主主義の王道』だったのである。
★注、
中国の正式名称の中華人民共和国の内で、『中華』の二文字以外の全てが日本製漢字だったように、我々が今普通に使っている民主主義とか知性ですが、これは明治期に当時の知識人が外来語を翻訳して新しく作った日本製造語であり、元々の原語(外国語)とは微妙に意味が違っていた。
弓削の道鏡法王の昔から我が日本国では世俗世界(政治)が宗教世界の上位に君臨し続けたが、世界基準の欧米や中東などの一神教世界では逆に宗教が政治経済など世俗世界の上位にあった。僧侶など聖職者こそが最高権威(すべての真理の具現者)だったのです。
世界最古と言われている1088年設立のイタリアのボローニャ大学とか1209年創設のケンブリッジや1096年創設のオックスフォード大学など全ての欧州の伝統ある大学は最初は教会付属の神学校として設立している。アメリカのハーバード大学も前身が神学校だった歴史的経緯から工学部などがこれ等の有名大学の正式な『学部』とされるのは19世紀以降の極最近の出来事なのです。(世俗的な日本とは大違いで欧米一神教世界では物理学など科学よりも神学の方が遥かに高等な知識だとされているので牧師や神父の社会的地位や信用度は極端に高い)
それならポピュリズムや『反知性主義』とは建国期のアメリカの歴史に詳しい森本あんりが指摘するように、『民主主義の王道』だったのである。
ノーベル賞学者本庶佑(ほんじょ たすく)のパラドクス『教科書を信じるな!科学論文の9割はウソ』
科学では『間違い』を認めるから進歩する。(科学の進歩とは、『科学の間違いを認める』とまったく同じ意味だった)
ところが、表面的に似ている地球温暖化や捕鯨禁止は科学と無縁のアプリオリ『絶対的真理』(一神教神学)なのですから怖ろしい。絶対的な『真理』(アプリオリ)に反論するものは自動的に『悪の権化』なのですから、まさに大昔のキリスト教の異端審問『魔女狩り』そのものなのである。
『大本営発表としてのwikipedia(ウィキペディア)の真っ赤な嘘』 必ず汚い罵倒合戦になる『恐怖のプロパガンダ戦争』
環境保護を大名分としている捕鯨禁止(モラトリアム)ですが、これは同じく環境保護を大名目にして成り立っている人為的CO2地球温暖化(『気候変動に関する政府間パネル』IPCC)とほぼ同じ構造になっているのでwikipedia(ウィキペディア)の『捕鯨問題』や『地球温暖化』などは悪質極まるプロパガンダが繰り広げているのですから怖ろしい。
アプリオリな捕鯨問題も地球温暖化もまったく同じ『仕組み』(恐怖のプロパガンダ戦争)になっているので、科学論争の範疇には少しも入らない。科学(客観的事実の検証)とはまったく無縁の殺し殺される血みどろの『情報戦』なのである。
『昔のキリスト教の異端審問(魔女狩り)の現代版』
科学的な『正誤』の問題は、第三者の検証作業とか相互の批判や科学論争が必要とされているが、地球温暖化とか捕鯨禁止などプロパガンダは正誤ではなく、似ているようで全く別の『善悪』(悪と正義の戦い)なので検証や相互批判、反論など建設的な科学論争を一切認めない。
プロパガンダでは反対者に対しては一方的に不俱戴天の敵と決めつけて『金目的の悪党だ』『馬鹿馬鹿しいデマだ』『救いようがない愚か者』と罵倒、誹謗中傷するだけ。
胡散臭い地球温暖化批判は(叩かれるのが怖いので)誰も言わなかった。最初にタブーを破ったのが2016年のアメリカ大統領選挙中の出来事で、その意味ではドナルド・トランプの勇気には感服する以外にはない。まさに『反知性主義』の面目躍如なのである。
非常に面白い記事だが、「反知性主義」ということをこんなに持ち上げていいのだろうか、と思う。仮に、「反知性主義」というのが「既成の知識や常識を信じるな」ということなら、それに「反知性主義」と名付けること自体が誤りだろう。それこそ、最高の知性なのだから。
(以下引用)
『トランプの「反知性主義」と、全く別の概念である「反知性」とを意識的に混同してフェイクニュースを垂れ流している極悪リベラルメディア』
ドナルド・トランプ米大統領がもっとも敬愛し、わざわざ執務室に肖像を飾る第7代大統領のアンドリュー・ジャクソンはFRBの20ドル札として現在も使われているぐらい、今でも国民的支持を得ているが、正規の教育を受けられなかったジャクソンに「学」がないのは誰でも知っていた。「OK」という言葉はジャクソンがAll Correct(すべて正しい)の頭文字をOll Korrectと間違えたのが始まり。
アメリカ建国以来、選挙権は大土地所有者だけで、高い教育を受けた東部の少数のエリートが政治を独占していたが、ついに白人成人男子すべてに拡大する普通選挙が実現する。
『大衆の支持を得て公務員を全員首にした200年前のトランプ(第7代ジャクソン)大統領』
綴りを間違えるジャクソンをハーバード卒の現職大統領アダムズはジャッカス(ロバ。間抜け)と徹底的にバカにするが、逆にジャクソンは『反知性主義』を標榜して、ロバを自分のシンボルに使って、知的エリートに反感を持つ大衆の支持で大統領選に圧勝、それ以後民主党のシンボルはロバになる。
大統領になったジャクソンは特権階級の既得権を破壊する過激な政策を次々と断行。
それまで行政府を独占していた東部エスタブリッシュメント出身の公務員を全員クビにし、さらに当時の中央銀行(第二合衆国銀行)を破産に追い込む。(★注、この銀行は今のドルの発券銀行であるFRBと同じで、国有銀行ではなく単なる民間の銀行会社)
国家公務員を全部首にしたジャクソン第7代大統領を尊敬するトランプにとって、民主党の抵抗で連邦政府機関の閉鎖など痛くもかゆくもないどころか、望むところなのです。
『歴代屈指の名大統領アンドリュー・ジャクソン』
建国期のアメリカの歴史に詳しい森本あんり著『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』によると、中央銀行をぶっ潰した最強のトンデモ大統領アンドリュー・ジャクソン は、歴代屈指の名大統領でもあった。
まさに破壊的大統領ですが、ジャクソンは歴代屈指の名大統領として高く評価されている。たとえば公務員を総入れ替えする政策は、公務員の特権階級化と腐敗を防ぎ、中央銀行を潰しても均衡財政を維持し、サウスカロライナ州離脱(内戦)やメキシコやフランスとの戦争を回避する。
金持ちがより金持ちに権力者がさらに権力を集中するシステムを破壊し、学歴や地位が無い誰もが統治を行える知性と徳性を備えているとしたジャクソン大統領。まさに『反知性主義』の面目躍如。
『民主主義の「王道」だったポピュリズムや反知性主義』
200年前の『歴代屈指の名大統領アンドリュー・ジャクソン』の昔と同じように、(21世紀の今も)リベラルメディアや知識層などのエスタブリッシュメントが思いっきり罵倒しているポピュリズムや『反知性主義』こそが、実は『民主主義の王道』だったのである。
★注、
中国の正式名称の中華人民共和国の内で、『中華』の二文字以外の全てが日本製漢字だったように、我々が今普通に使っている民主主義とか知性ですが、これは明治期に当時の知識人が外来語を翻訳して新しく作った日本製造語であり、元々の原語(外国語)とは微妙に意味が違っていた。
弓削の道鏡法王の昔から我が日本国では世俗世界(政治)が宗教世界の上位に君臨し続けたが、世界基準の欧米や中東などの一神教世界では逆に宗教が政治経済など世俗世界の上位にあった。僧侶など聖職者こそが最高権威(すべての真理の具現者)だったのです。
世界最古と言われている1088年設立のイタリアのボローニャ大学とか1209年創設のケンブリッジや1096年創設のオックスフォード大学など全ての欧州の伝統ある大学は最初は教会付属の神学校として設立している。アメリカのハーバード大学も前身が神学校だった歴史的経緯から工学部などがこれ等の有名大学の正式な『学部』とされるのは19世紀以降の極最近の出来事なのです。(世俗的な日本とは大違いで欧米一神教世界では物理学など科学よりも神学の方が遥かに高等な知識だとされているので牧師や神父の社会的地位や信用度は極端に高い)
それならポピュリズムや『反知性主義』とは建国期のアメリカの歴史に詳しい森本あんりが指摘するように、『民主主義の王道』だったのである。
ノーベル賞学者本庶佑(ほんじょ たすく)のパラドクス『教科書を信じるな!科学論文の9割はウソ』
科学では『間違い』を認めるから進歩する。(科学の進歩とは、『科学の間違いを認める』とまったく同じ意味だった)
ところが、表面的に似ている地球温暖化や捕鯨禁止は科学と無縁のアプリオリ『絶対的真理』(一神教神学)なのですから怖ろしい。絶対的な『真理』(アプリオリ)に反論するものは自動的に『悪の権化』なのですから、まさに大昔のキリスト教の異端審問『魔女狩り』そのものなのである。
『大本営発表としてのwikipedia(ウィキペディア)の真っ赤な嘘』 必ず汚い罵倒合戦になる『恐怖のプロパガンダ戦争』
環境保護を大名分としている捕鯨禁止(モラトリアム)ですが、これは同じく環境保護を大名目にして成り立っている人為的CO2地球温暖化(『気候変動に関する政府間パネル』IPCC)とほぼ同じ構造になっているのでwikipedia(ウィキペディア)の『捕鯨問題』や『地球温暖化』などは悪質極まるプロパガンダが繰り広げているのですから怖ろしい。
アプリオリな捕鯨問題も地球温暖化もまったく同じ『仕組み』(恐怖のプロパガンダ戦争)になっているので、科学論争の範疇には少しも入らない。科学(客観的事実の検証)とはまったく無縁の殺し殺される血みどろの『情報戦』なのである。
『昔のキリスト教の異端審問(魔女狩り)の現代版』
科学的な『正誤』の問題は、第三者の検証作業とか相互の批判や科学論争が必要とされているが、地球温暖化とか捕鯨禁止などプロパガンダは正誤ではなく、似ているようで全く別の『善悪』(悪と正義の戦い)なので検証や相互批判、反論など建設的な科学論争を一切認めない。
プロパガンダでは反対者に対しては一方的に不俱戴天の敵と決めつけて『金目的の悪党だ』『馬鹿馬鹿しいデマだ』『救いようがない愚か者』と罵倒、誹謗中傷するだけ。
胡散臭い地球温暖化批判は(叩かれるのが怖いので)誰も言わなかった。最初にタブーを破ったのが2016年のアメリカ大統領選挙中の出来事で、その意味ではドナルド・トランプの勇気には感服する以外にはない。まさに『反知性主義』の面目躍如なのである。
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