私が不思議に思うのは、一民間企業が市に「あれをしてくれこれをしてくれ」と要請し、それが認められないと市の責任を問う、ということが、新コロ問題については「市が悪い」という論調で書かれることである。市の対応がどうであったかはともかく、「新コロが絡めば法理や規則はすべて無視してよい」という風潮があるのではないか。生命重視どころか、医療崩壊で「まともな病人(新コロ以外の重病者)」が医療も受けられず、どんどん死んでいく。
問題の根幹は、PCR検査絶対主義と、「PCR陽性者は無症状でもすべて感染者と見做して隔離する」というところにある。これで医療崩壊どころか社会崩壊にならないと思うほうがおかしい。
風邪くらいでは病院に行けないし、人前で咳などしたら犯罪者扱いだからうっかり外出もできない。既に、来院者減少で病院の過半数は毎月赤字続きであり、倒産する病院もたくさん出るはずである。看護師の成り手もいない。さて、街から病院の大半が消えた後、この社会はどうなるのだろうか。
(以下引用)
クラスター発生の病院トップ、市を批判「拡大を招いた」
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© 朝日新聞社 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した吉田病院=2020年11月16日、北海道旭川市
新型コロナウイルスの感染拡大が続く北海道の中でも感染増が目立つ第2の都市・旭川市で、クラスター(感染者集団)が発生した民間病院のトップが「適切な対応を取らず感染が拡大した」と市などの対応を批判し、波紋が広がっている。市側は「全力で取り組んでいる」としている。
内科中心で高齢者の入院が多い「吉田病院」(263床)では11月6日以降、院内感染で一気に患者が増えた。連日のように新たな感染者が確認され、これまでに入院患者と職員の計165人の感染が判明した。患者が転院した先の旭川厚生病院でもクラスターが発生し、市内では五つの基幹病院のコロナ病床の7割が埋まる事態になっている。また、一般診療を制限する病院も出ている。
病院を運営する医療法人の吉田良子理事長は1日付でホームページに公表した文書で、「様々な不条理や疑問を感じる」と訴えた。通常の医療業務を続けるため、感染者の転院を市保健所に要請したが時間がかかり、「クラスターの拡大を招いた」と指摘した。また、職員に感染が広がり「『医療崩壊』とも言うべき状況」になったことから、自衛隊に看護師の派遣や医療用具の供給を頼むよう求めたが、市側に「即座に却下され」たという。
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