「逝きし世の面影」から転載。
現在のベネズエラの状況がよく分かる。
(以下引用)
ボルトン「兵士5000人をコロンビアへ」とメモ、『露外務省:米国ではベネズエラへの介入がより公然と呼びかけられるようになっている』2019年01月29日 Sputnik
ロシアのラブロフ外相は、「兵士5000人をコロンビアへ」と記したボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)のメモ書きについてコメントした。
外相は記者会見で「ジョン・ボルトン氏が昨日記者会見を行ったという知らせをちょうど読んだところだ。マスコミによると、不注意があったようだ。メモ書きを開いたままにしてしまい、それがテレビカメラあるいはカメラの撮影対象になってしまった。メモに含まれていた『兵士5000人をコロンビアへ』というフレーズは、多くの考えを起させる。ましてや米国やその他の一連の国々では、困難な人道的状況を口実にベネズエラの隣国を人道的介入のために利用しようという呼びかけが公然と聞かれている」と述べた。
ボルトン氏は28日、対ベネズエラ制裁に関する記者会見を開いた。ジャーナリストらは、ボルトン氏が持っていたノートに「兵士5000人をコロンビアへ」というメモが記されていることに気づいた。
コロンビア外務省は、ボルトン氏のノートになぜこのようなメモ書きがあったのかわからないと発表した。
2019年1月23日深夜から翌24日にかけて、ベネズエラではクーデターが試みられた。 ベネズエラ野党の指導者、フアン・グアイド国会議長はカラカスの路上で何万人もの支持者を前に集会を行った。米国は、ニコラス・マドゥロ大統領に対する反対運動のリーダーとなった、つい最近までほとんど世界に知られていなかった35歳のグアイド国会議長を支持している。カラカスでの反体制派によるデモンストレーションは、1958年に独裁者のマルコス・ペレス・ヒメネスがその座を追われた日にあわせて行なわれた。
1月29日 スプートニク日本
『ベネズエラにロシア人傭兵のロイター記事は「デマ」 クレムリンが否定』2019年01月28日 Sputnik
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ベネズエラのマドゥロ大統領へロシアが補足的な軍事ないし財政支援を行うことは話し合われていないと断言した。
ペスコフ報道官は「今、大事なのはベネズエラ国民自身が憲法の範囲で自分たちの間にありうる全ての不一致を調整しすることだ。そして唯一我々が支援できるのは、複数の国が直接的に行っているような介入状況をしないことだ」と指摘した
ペスコフ報道官は、「ワーグナーグループ」所属のロシア人傭兵がマドゥロ大統領の警護のためにすでにベネズエラ入りしたと報じたロイター通信の記事は「デマ」であり、「ベネズエラではだれがマドゥロ氏を警護しているかはどこを見ても一目瞭然だ。ロジカルにものを考えてほしい」と反論している。
1月28日 Sputnik
『ベネズエラでのクーデターを後押しするため、コロンビアへ米軍派遣の宣伝 』 2019.01.29 櫻井ジャーナル
アメリカ政府はベネズエラのニコラス・マドゥロ政権を倒すために軍事力を行使することも厭わないとしている。その政府の一員、ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官が記者会見の場へ持ち込んだノートに「5000名の部隊をコロンビアへ」と書かれていた、つまり記者たちにそのメモを見せたことが話題になっている。言うまでもなくコロンビアはベネズエラの隣国で、これまでも対ベネズエラ工作の拠点になってきたとされている。
マドゥロ大統領は昨年(2018年)9月中旬に中国を訪問、翌日には習近平国家主席と会談した。中国はベネズエラに多額の融資をする一方、石油を輸入している。12月上旬にはロシアを訪問、石油生産に関する50億ドル相当の契約をしたと報道されている。
中国やロシアとの経済的な結びつきを強めてきたベネズエラだが、昨年12月中旬にはロシアのTu-160戦略爆撃機と輸送機がベネズエラへ飛来、その後、2機のTu-160戦略爆撃機がベネズエラ軍のSu-30戦闘機とF-16戦闘機を伴ってカリブ海上空を約10時間にわたって飛行するというデモンストレーションを行った。
この恣意行動はベネズエラ軍のクーデター派をおびえさせることになったと言われているが、そもそもクーデター派に政権を転覆させる力はなかったようだ。現在、ベネズエラ軍はマドゥロ政権を支持していると言われている。アメリカの軍事侵攻を匂わせないとクーデター派を維持できない状況になっている可能性もある。
クーデターの機は熟していないと言えるのだが、ドナルド・トランプ政権は「暫定大統領」を宣言した国民議会議長のフアン・グアイドを承認した。要するに、アメリカ政府はベネズエラ大統領の解任を宣言、新大統領を選出したのだ。そこにベネズエラ国民の意思は反映されていない。そのシナリオを実行するための特使としてネオコンのエリオット・エイブラムズが任命された。
アメリカのクーデターにイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イスラエル、あるいはアメリカが体制転覆に成功したブラジルやアルゼンチンなどは賛成しているが、ロシア、中国、インド、メキシコなどは反対。ロシア軍は出てこないという前提でアメリカ軍が動いた場合、極めて危険の状態になる。
1月29日 櫻井ジャーナル
現在のベネズエラの状況がよく分かる。
(以下引用)
ボルトン「兵士5000人をコロンビアへ」とメモ、『露外務省:米国ではベネズエラへの介入がより公然と呼びかけられるようになっている』2019年01月29日 Sputnik
ロシアのラブロフ外相は、「兵士5000人をコロンビアへ」と記したボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)のメモ書きについてコメントした。
外相は記者会見で「ジョン・ボルトン氏が昨日記者会見を行ったという知らせをちょうど読んだところだ。マスコミによると、不注意があったようだ。メモ書きを開いたままにしてしまい、それがテレビカメラあるいはカメラの撮影対象になってしまった。メモに含まれていた『兵士5000人をコロンビアへ』というフレーズは、多くの考えを起させる。ましてや米国やその他の一連の国々では、困難な人道的状況を口実にベネズエラの隣国を人道的介入のために利用しようという呼びかけが公然と聞かれている」と述べた。
ボルトン氏は28日、対ベネズエラ制裁に関する記者会見を開いた。ジャーナリストらは、ボルトン氏が持っていたノートに「兵士5000人をコロンビアへ」というメモが記されていることに気づいた。
コロンビア外務省は、ボルトン氏のノートになぜこのようなメモ書きがあったのかわからないと発表した。
2019年1月23日深夜から翌24日にかけて、ベネズエラではクーデターが試みられた。 ベネズエラ野党の指導者、フアン・グアイド国会議長はカラカスの路上で何万人もの支持者を前に集会を行った。米国は、ニコラス・マドゥロ大統領に対する反対運動のリーダーとなった、つい最近までほとんど世界に知られていなかった35歳のグアイド国会議長を支持している。カラカスでの反体制派によるデモンストレーションは、1958年に独裁者のマルコス・ペレス・ヒメネスがその座を追われた日にあわせて行なわれた。
1月29日 スプートニク日本
『ベネズエラにロシア人傭兵のロイター記事は「デマ」 クレムリンが否定』2019年01月28日 Sputnik
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ベネズエラのマドゥロ大統領へロシアが補足的な軍事ないし財政支援を行うことは話し合われていないと断言した。
ペスコフ報道官は「今、大事なのはベネズエラ国民自身が憲法の範囲で自分たちの間にありうる全ての不一致を調整しすることだ。そして唯一我々が支援できるのは、複数の国が直接的に行っているような介入状況をしないことだ」と指摘した
ペスコフ報道官は、「ワーグナーグループ」所属のロシア人傭兵がマドゥロ大統領の警護のためにすでにベネズエラ入りしたと報じたロイター通信の記事は「デマ」であり、「ベネズエラではだれがマドゥロ氏を警護しているかはどこを見ても一目瞭然だ。ロジカルにものを考えてほしい」と反論している。
1月28日 Sputnik
『ベネズエラでのクーデターを後押しするため、コロンビアへ米軍派遣の宣伝 』 2019.01.29 櫻井ジャーナル
アメリカ政府はベネズエラのニコラス・マドゥロ政権を倒すために軍事力を行使することも厭わないとしている。その政府の一員、ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官が記者会見の場へ持ち込んだノートに「5000名の部隊をコロンビアへ」と書かれていた、つまり記者たちにそのメモを見せたことが話題になっている。言うまでもなくコロンビアはベネズエラの隣国で、これまでも対ベネズエラ工作の拠点になってきたとされている。
マドゥロ大統領は昨年(2018年)9月中旬に中国を訪問、翌日には習近平国家主席と会談した。中国はベネズエラに多額の融資をする一方、石油を輸入している。12月上旬にはロシアを訪問、石油生産に関する50億ドル相当の契約をしたと報道されている。
中国やロシアとの経済的な結びつきを強めてきたベネズエラだが、昨年12月中旬にはロシアのTu-160戦略爆撃機と輸送機がベネズエラへ飛来、その後、2機のTu-160戦略爆撃機がベネズエラ軍のSu-30戦闘機とF-16戦闘機を伴ってカリブ海上空を約10時間にわたって飛行するというデモンストレーションを行った。
この恣意行動はベネズエラ軍のクーデター派をおびえさせることになったと言われているが、そもそもクーデター派に政権を転覆させる力はなかったようだ。現在、ベネズエラ軍はマドゥロ政権を支持していると言われている。アメリカの軍事侵攻を匂わせないとクーデター派を維持できない状況になっている可能性もある。
クーデターの機は熟していないと言えるのだが、ドナルド・トランプ政権は「暫定大統領」を宣言した国民議会議長のフアン・グアイドを承認した。要するに、アメリカ政府はベネズエラ大統領の解任を宣言、新大統領を選出したのだ。そこにベネズエラ国民の意思は反映されていない。そのシナリオを実行するための特使としてネオコンのエリオット・エイブラムズが任命された。
アメリカのクーデターにイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イスラエル、あるいはアメリカが体制転覆に成功したブラジルやアルゼンチンなどは賛成しているが、ロシア、中国、インド、メキシコなどは反対。ロシア軍は出てこないという前提でアメリカ軍が動いた場合、極めて危険の状態になる。
1月29日 櫻井ジャーナル
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