「スプートニク」から転載。
私は前々から、ゴミは貴重なエネルギー資源だと思って、なぜその活用をしないのかと不思議に思っていたが、やはり活用できるようだ。となると、フィンランドのように、カネを出してもゴミを買うことになる。ゴミがゴミではなくなるのである。最悪の「使えないゴミ」は原発ゴミだけだろう。
燃えないゴミの中でリサイクルできるものはリサイクルし、できないものは埋め立てに使って陸地を広げればいい。生ごみなどは砂漠の土壌改良に使えばいい。つまり、「無駄なもの」など存在しないのである。これこそが本当の「SDGs」だろう。炭素悪玉論とかいう大馬鹿論を否定し、「ゴミの有効利用」をすることこそが、持続可能な社会への切り札になるのである。まあ、フィンランドは自分でロシアとのつながりを絶った「エネルギー自殺行為」の結果、未来社会への道を見つけたようだ。
なお、プラスチックごみは分別するより、燃料に使うのが一番簡単で効率的だと思う。もともと石油と同じなのだから熱効率がいいに決まっている。
(以下引用)
露産燃料失ったフィンランド イタリアのゴミに活路
ウクライナ情勢の悪化を受け、ロシア産燃料の輸入をストップしたフィンランドでは、エネルギー企業が主要な燃料調達先を失った。そこで代替燃料となったのがイタリアなどから輸入される生活ゴミだ。フィンランド国営放送「Yle」が報じている。
「Yle」によると、首都ヘルシンキ郊外のヴァンター市の火力発電所には、南フィンランドに住む150万人分の生活ゴミが運び込まれ、発電するとともにゴミ処理も行われている。だが、フィンランド国内だけのゴミでは足りないといい、近く
イタリアからのゴミも燃料として加わる予定だ。
フィンランドではこれまで、国内のゴミ焼却が追いついていなかったため、大量のゴミをエストニアやスウェーデンなどへ運び出し、処理を委託していた。だが、現在は逆に外国からゴミを輸入するようになっている。
フィンランドのエネルギー企業「Vantaan Energia」のカレ・パトメリ取締役は、次のように述べている。
「現時点でフィンランドが出すゴミだけでは発電所にとって不十分です。実際に、約4分の1の燃料は外国からのものとなっています」
輸入されるイタリア産のゴミは、フィンランドのものとあまり違いはないという。バイオ廃棄物やリサイクル可能な金属などを除いた生活ゴミが主となる。イタリアとは、すでに8万トンのゴミを運び込むことで合意しており、近く輸入が開始される予定だ。
これまでにフィンランドでは外国へのゴミの輸出が6万トン減少したのに対し、輸入は4万トン増加した。このゴミの輸入の増加は、まさに代替燃料を得るために起こっている。
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