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徽宗皇帝のブログ

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バーニー・サンダースは死なず
「ギャラリー酔いどれ」所載の「長周新聞」記事の一部である。
かつては、米国の現在は日本の10年後の姿である、と言われたが、情報拡散の速度が速い現在では、アメリカのこの「ビッグウエーブ」(社会主義再評価)が日本に押し寄せるのも案外速いかもしれない。大いに楽しみである。


(以下引用)


今回の中間選挙の特徴として、女性の新人候補が多く当選し、

下院では過去最多の100人(選挙前84人)を超えることが確実となった。

そのうち85%が民主党候補で、

イスラム教徒やアフリカ系、ヒスパニック系、先住民など

これまで政治の舞台から遠い存在だった人人のなかから

政治家が数多く誕生している。

多くが人種や性別で分断する トランプの政策への批判の高まりとともに、

共和党と妥協して 富裕層中心の政権運営をしてきた

オバマやヒラリー主導の民主党主流派 への反発を背景に、

「造反組」として出馬した候補者たちだ。


ニューヨーク州14選挙区から史上最年少で出馬し、下院議員に当選した

民主党の女性候補オカシオ・コルテス(29歳)は、

プエルトリコ出身のウェイトレスで、政治経験はないが

大統領選で社会主義的政策を訴えて全米で旋風を巻き起こした

バニー・サンダースの運動員をつとめ、

自身も「アメリカ民主社会主義者(DSA)」の一員でもある。

社会主義者を自称し、国が医療費を全額負担する国民皆保険制度

の制定や、移民の家族を強制的に切り離す米移民税関捜査局(ICE)の廃止、

公立大学の授業料無料などを訴え、

若者や女性から強い支持を集めた。

候補者になるためには選挙資金が大きく左右する構造のなかで、

一口200㌦以下の小口献金を集め、

その10倍以上の資金力を持つ現職に対抗した。

同地区では、10期連続で当選してきた民主党現職がおり、

党幹部で対抗馬もいない無風状態にあったが、

オカシオ・コルテスは「ウォール街の法人から利益を得て、

この地にも住んでいない、子供たちをこの地域の学校に行かせてもいない。

そのような人が私たちを代表することはできない」と批判し、

党中枢からの圧力のなかで現職候補に2桁差を付けて圧倒的勝利をおさめた。

この番狂わせが民主党内の「風穴」となって

多くの女性の立候補を促すことにつながり、

保守的な党首脳部の思惑を超えて選挙戦の新たな顔となった。

本人も本選で 共和党候補に大差を付けて勝利した。


同じく民主党内の「造反組」(サンダース派)として、

社会的弱者の保護や、富裕層を優遇するトランプとの対決を訴えた

ソマリア移民のイルハン・オマル(ミネソタ州、37歳)、

パレスチナ移民のラシダ・タリーブ(ミシガン州、42歳)の2人は、

アメリカ史上初の イスラム教徒の女性議員となった。

いずれもDSAのメンバーであり、行き詰まった資本主義制度に異議を唱え、

社会主義を公然と掲げることで 若い世代に支持を広げていった

ことも大きな特徴となった。


また、全米各地で教育予算の充実を求めてストライキを起こした教師たちも

結束して立ち上がり、全米で約1500人もの教員が民主党から立候補した。

全米教育協会(AFT)の指揮のもと、

学校の民営化反対や 低予算で荒廃する教育環境を変えることを訴えた運動

の広がりは、同じ境遇でたたかう公務員や労働者、父母から支持を集め、

民主党躍進の原動力となった。

さらに大統領選でサンダース旋風を巻き起こした若者層も

これらの変革のうねりを作り出す力となった。

現地メディアの出口調査では、19~29歳の70%が民主党に投票している。

とくにフロリダ州パークランドの高校をはじめ

各地で起きた銃乱射事件を機に、高校生や中学生が始めた銃規制の動きは

全米に広がり、3月にはワシントンで80万人のデモにつながった。

この若年層の動きは、NRA(全米ライフル協会)からの

大口献金に依存して銃規制に及び腰の 共和党、民主党の現職候補を

下から揺さぶり、選挙戦の争点に押し上げた。

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