要するに、過去に自民政権批判的(あるいは反戦的)な発言や著作のある学者は学術会議から排除する(した)ということのようだ。下の見出しの「菅首相に任命権」というのは、天皇の国事行為と同様に象徴的なものでしかなく、時の総理大臣に学者の学問内容の良否が分かるはずがないのは自明だろう。つまり、学術会議が推薦したのを総理大臣は承認するだけ、というのがこれまでの慣例であったわけだ。しかし、菅は政府内の官邸人事権拡大による官僚支配の手法を使って、政府以外の社会のさまざまなところまで権力の野放図な拡大(ひいては、気に食わない存在の弾圧)を目論んでいるのは、この件から読み取れる。一枚の落葉で天下の秋は分かる。
(徽宗追記)菅政権の姿勢が非常に分かりやすいwww
(徽宗追記)菅政権の姿勢が非常に分かりやすいwww
・小澤隆一(安保法案を批判) ・松宮孝明(テロ等準備罪を批判) ・岡田正則(『辺野古訴訟と法治主義』著者) ・加藤陽子(安保法案に反対) ・芦名定道(安保法案に反対) ・宇野重規(特定秘密保護法案に反対) 菅政権によって、日本学術会議から排除された人達です。 #日本学術会議への人事介入に抗議する
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1日付で菅義偉首相に任命された日本学術会議の新しい会員について、同会議が推薦した候補者6人が含まれていないことが、会議関係者への取材で分かった。会員の任命は首相が行うが、同会議が推薦した候補者が任命されなかったのは初めて。任命されなかった学者からは「学問の自由への乱暴な介入だ」と批判が出ている。
会議の会員は210人。任期は6年で3年ごとに半数が交代する。日本学術会議法によると、会員は会議が候補者を選考して首相に推薦し、推薦に基づいて首相が任命する。事務局によると、推薦した候補者が任命されなかった例は過去にないという。
同会議は1日、新会員99人を発表した。複数の関係者によると、会議は8月末、政府に105人を推薦したが、うち6人が任命されなかった。事前に問い合わせたところ、政府からは「間違いや事務ミスではない」と返答があったという。
任命されなかった大学教授の1人は、安保法制や共謀罪法に反対の立場をとってきた。今回の措置について「学問の自由を保障する憲法に違反する乱暴な介入だ」と批判した。一方、加藤勝信官房長官は1日の会見で「直ちに学問の自由の侵害ということにはつながらないと考えている」と述べた。
■加藤官房長官「学問の自由の侵…
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