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徽宗皇帝のブログ

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下位者が上位者の「言うことを聞く」のが当然という心性
「反戦な家づくり」記事である。
現代社会、あるいは現代日本の或る種の危険な方向、はっきり言えば「非人間的社会への傾斜」を示す話に思える。認知症患者というのはその暗黒への傾斜が視覚化しやすい事例だろう。
「命令ー服従」関係というのは、学校や刑務所など上位者と下位者が明確な場面で際立つが、下の話もその事例である。保護者が被保護者に命令するのは当たり前だ、という批判に対しては、その「命令(指示)」が理解できない相手に命令(指示)するのは頭がおかしくないか、と言っておこう。

(以下引用)


「指示が通らない」という言葉

ある認知症グループホームのケアマネージャーから話を聞く機会があった。
だれもが耳にしたことのある大手が経営する施設である。

そのベテランのケアマネは、認知症患者の状態を説明するのに、「指示が通らない」と言うのである。

おそらく、業界用語で何の気なしに普通に使っているのだろう。
しかし、聞いているこちらは背筋がヒヤッとする思いだ。
ボタンを押したり、プログラムを走らせたりするのと、同じ扱いなんだなあ と。

言ったたことが理解できていない様子 とか お願いしたことが伝わらない ならわかる。
「通る」というのは、電線の上の話だろう。
しかも、「指示」、コマンドなんだ。。。

なるほど、認知症グループホームというのは、特養を増やかわりに、予算をけちって作った制度だから、現場が大変なのはわかる。
この国の福祉の貧しさが、現場にしわ寄せされているのは、容易に想像はできる。
福祉に金をドカンと使って、介護職の給料を5割くらいアップさせれば、現場の介護職はもっと時間も心も余裕をもつことができるだろう。
本当に悪いのは、それをやらない、この国のドケチ政治だ。

しかしそれでも、「指示が通らない」という目で見られている認知症の老人が、どんな扱いを受けているのか、どうにも心配でならない。

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