【1月20日 AFP】国際NGOオックスファム・インターナショナル(
)は20日、世界のビリオネア(10億ドル以上の資産を持つ人)の数が過去10年間で倍増し、最富裕層2153人は最貧困層46億人よりも多くの財産を保有していると発表した。46億人は世界人口の60%超に相当する。オックスファム・インド(
)のアミターブ・ベハール( )最高経営責任者(CEO)は、「われわれの破綻した経済は、庶民の男女を犠牲にしてビリオネアと大企業のふところを肥やしている。そもそもビリオネアを存在させるべきかという疑問が出てきても不思議ではない」とコメント。「貧富の格差は、計画的に不平等を解消する政策なくして解決できない」と指摘した。オックスファムの世界の不平等に関する年次報告書は、スイスのダボス(
)で開かれる世界経済フォーラム( )の年次総会を前に発表されるのが慣例となっている。報告書には驚くべき統計が複数含まれており、「世界で最富裕層22人は、アフリカの女性全員よりも多くの財産を持っている」との記述もある。
また、世界の最富裕層1%がわずか0.5%の追加の財産税を10年間支払えば、高齢者介護と保育、教育、保健の業界に1億1700万人分の雇用を創出可能な金額を賄えるという。
オックスファムの統計は、米経済誌フォーブス(
)とスイス金融大手クレディ・スイス・グループ( )のデータを基にしているが、一部の経済学者が異議を唱えている。(c)AFP
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