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<転載開始>
2024年1月13日
Moon of Alabama
昨夜、イエメンに対し アメリカが新たな攻撃をした。
イエメンのアンサルッラー運動が使用しているレーダー基地とされるものを標的に、アメリカ軍が新たな攻撃を開始したとアメリカ中央軍(Centcom)が発表した。
この攻撃は、ミサイル駆逐艦カーニー(DDG 64)がトマホーク陸上攻撃ミサイルを使用して行ったもので、前回の1月12日に続くものだ。
複数情報源の報告によると、空爆はイエメンの首都北部のサヌア空港と周辺地域を標的にした。CNNによると、今回の攻撃はアメリカが一方的に実施したもので、これまでの攻撃に比べると規模は小さいと米当局者が明らかにした。
他の報告でも、ここ数日で二度目の攻撃でレーダー基地を標的にしたことが確認されている。
金曜アメリカは、フーシ派反政府勢力のレーダー施設に新たな空爆を開始したが、これは、紅海の商業船舶を標的とするフーシ派の能力を低下させることを意図した以前のイエメン全土への集中砲火の追撃だと説明された。
駆逐艦カーニーがレーダー施設にトマホーク巡航ミサイルを発射したと米中央軍が声明で述べた。
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「1月12日の攻撃に関連する特定軍事目標に対する追加作戦」と中央司令部はこの攻撃を呼んでいる。
サヌア近郊で唯一知られているレーダー基地はサウジアラビアが何度か爆撃した空港だ。国連の仲介による停戦合意を経て、閉鎖されてから6年後の2022年にようやく再開された。
サヌアは海岸線から約100km(60マイル)も離れている。サヌアの航空管制レーダーが紅海の海上交通に関係する理由は私の理解を超える。
また、なぜアメリカがイエメンを攻撃するのか私は全く理解できない。連立与党アンサール・アッラー政権の一員、フーシ派は、アメリカと戦いたがっている。ガザに対する戦争が続く限り、イスラエルと関係がある船舶を彼らが攻撃するのを思いとどまらせることはできないし、今後もできない。
多くの専門家がこの意見に同意している。
アメリカ主導の空爆はフーシ派の狙いの思うつぼで、フーシ派の攻撃を止める可能性は低いとフーシ派を研究する専門家たちは述べている。
「これはフーシ派の誤算ではなかった」と国際開発に携わるイギリス企業ARCグループの上級調査官ハンナ・ポーターは言う。「これが狙いだった。地域戦争の拡大を彼らは望んでおり、その戦争の最前線に立つことを熱望している。」
攻撃の第一波から数時間内に、「史上最大の愚行」を犯したことにアメリカ合州国とイギリスはすぐに気づくだろうとフーシ派高官ムハンマド・アル・ブハイティが述べた。
(ARKはイギリス外務省のために、秘密裏に「政権転覆」工作を行う数社の一社だ。)
フーシ派は8年サウジと戦っており、ほぼ確実に戦争に勝っている。現在サウジアラビアはフーシ派と休戦しており、彼らと和平協定交渉を続けている。サウジアラビアは、それに対処する他の方法がないのに気がついたのだ。
他の多くの専門家も同意見だ。
パリ政治学院でイエメンを研究する研究者ローラン・ボヌフォイは、この攻撃はフーシ派が「望んでいた」ものだと述べた。
「ほとんどイスラエルを支持して、ガザの人々を気にかけない国際的な連合に立ち向かうことで最も大胆な地域当事者として登場という彼らが望むものを手に入れている」と彼は述べた。「これは国際的にも国内的にも彼らに対する何らかの形の支援を生み出す。」
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フーシ派はイエメンでの長年のゲリラ戦とサウジ率いる空爆の年月を乗り切ったことで強化された機敏な過激派集団だと中東研究所の専門家イブラヒム・ジャラルは表現した。彼によると、彼らは「大規模で恒久的な軍事施設をほとんど持たず、代わりにトンネルや洞窟のネットワークに加えて、ロケットやドローン用の移動式発射台を使用しているため、連中に標的設定するの非常に複雑だ」。
金曜日の攻撃は「特定標的にのみに向けられ、大部分戦術的で象徴的なものだった」とジャラルは述べた。それらが抑止力として機能するか彼は疑問に思っている。
「フーシ派は失うものが少なすぎ」得るものは多々あると彼は言う。ガザでの戦争は、この集団が地域におけるパレスチナの大義の擁護者として地位を確立し、国内外で大衆の支持を勝ち取り、国内の不満から目をそらすのを可能にした。
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イエメン内戦の紛争が減るにつれ、公共部門の給与をフーシ派が支払えないことなどの不満をめぐりフーシ派に対する反発が浮上しているとサヌア戦略研究センターの上級研究員メイサー・シュジャ・アルディーンは指摘する。しかし、紅海での通商に対するフーシ派の攻撃は、パレスチナ人への支援が普遍的なこの国で、琴線に触れたのだ。「今や全員『この問題で我々はフーシ派を支持する』と言っている」と彼女は述べた。
船舶攻撃は、この集団の徴兵活動を強化し、フーシ派戦士と米海軍ヘリコプターの稀な銃撃戦を含む過去数週間で、特にイエメン北部の部族地域で新兵数が急増したと彼女は述べた。
数十年前、イエメン北部で青年運動としてフーシ派が始まって以来、フーシ派は自らを単なる地元の当事者以上の存在として構想し「地域大国になる野心を持っていた」と彼女は言う。
今、アメリカとその同盟諸国と直接対峙する中、彼らの願いは叶ったと彼女は述べた。国境を遙かに超える標的を攻撃する能力を彼らは証明したのだ。
「フーシ派は報復するだろう」とシュジャ・アルディーンは述べた。「そして彼らはできる」
映像は、最初の攻撃後、サヌアでの大規模親フーシ派反米集会に約100万人が参加したのを示している。
こうしたことは、イエメンを多少でも追ったことがある人なら誰にも明白だった。イエメンは地上でしか支配できず、イエメン人は優れた戦士だ。1960年代、猛烈に爆撃しながらも、イエメンから追い出されて、イギリスはこのことを学んだ。イエメンに対して戦った(そして負けた)幾つかの戦争で、サウジはこのことを学んだ。
だから、なぜホワイトハウスがこのような攻撃をしているのか私は理解できない。他の人々も同様だ。
空爆と巡航ミサイル攻撃作戦は、所有するあらゆる資源を使って紅海の海運を脅かそうとする試みをフーシ派が続けるのを思いとどまらせる可能性は低いように思われる。彼らは、無人爆発艇や機雷など他の手段も自由に使えるのだ。
根本的に、フーシ派を威嚇するアメリカのいかなる試みも、それぞれの関与レベルの不一致に苦しんでいるように思われる。
フーシ派は戦いたがっているが、選挙の年に新たな戦争は避けたいとバイデン政権は考えている。
ありそうなことだが、イエメンにおけるこの「抑止」行動が何の成果も得られない場合、地上軍を派兵するのだろうか? それが失敗した場合、どんな計画があるのだろう?
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/01/striking-yemen-from-afar-will-not-achive-anything.html
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属国大本営広報部大政翼賛会呆導と全く違うマグレガー説
アメリカ・マスコミは支配層の手中で、まともな報道皆無と彼も言う。
Douglas MacGregor: Ukraine will run out of ammunition in 3 months, the conflict will end in April 37:18
東京新聞朝刊の「ねえ、ぴよちゃん」があるページ、TOKYO発は米軍準機関紙Stars and Stripesの話題。PFAS、オスプレイも報道というのに驚いた。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
イエメンのフーシ派が紅海攻撃、これに米英が報復攻撃。この繰り返しでフーシ派が利益を得ている可能性大。アラブの大義を最も勇敢に戦っているとのイメージ創設で、国内の兵員徴用(国内は準内戦)、イスラム社会の支援を得ることとなる。内戦相手のサウジも船舶攻撃を批判できない。
悲惨なドイツ没落、明日は我が身。
「欧州最大のドイツ経済が『壊れた』! 実質GDP縮小の最大要因はノルドストリーム爆破によるエネルギー高騰であることは明らか!」
はじめに~景気が拡大する欧州で、最大のドイツ経済が「壊れた」! 実質GDP縮小の最大原因は、対露制裁とノルドストリーム爆破によるエネルギー高騰であることは明らか! ショルツ首相の支持率は東西ドイツ統一以来最低の19%、反ユダヤ主義ではなく、親イスラエルで、ムスリム系移民排斥の極右政党AfDがドイツ最大の政治勢力になる可能性も! しかし日本はそのドイツに名目GDPで追い抜かれ、4位に転落!!「壊れた」ドイツより深刻な、円安で転落する日本!
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