イランはロシアが「後見人」役を務めているわけで、イランと米国が本気で戦争を始めた場合、ロシアは難しい立場に立たされる。これまで米国(トランプ政権)との間が友好的であったロシアだが、イランを見捨てると今後の国際政治での存在感を失うかもしれない。と言って、イランロシア連合軍で米欧連合軍と戦えば、第三次世界大戦である。まさに大惨事になる。
このイラン司令官殺害がトランプの指令だったのか、軍部の暴走なのか、私には分からないが、後者である可能性もゼロではないだろう。まあ、別にトランプを庇う気は無いが、アメリカの政治はべつに大統領の独裁ではない。むしろ、大統領は背後の存在(経済界)の操り人形だと見るべきだという気もする。
(追記)今読んだ「櫻井ジャーナル」記事の一節だが、私同様に「軍部の暴走」かもしれないという見方をしているようだ。
イランに対する攻撃は大義がなく無謀だということでアメリカ軍の内部では反対の声が少なくない。本ブログでは繰り返し指摘してきたが、中央軍やNATO軍は「関東軍」化している。イスラエル、あるいはイスラエルの背後にいる勢力の意向に従い、強引にイランとの戦争に突入する気かもしれない。
イラン司令官殺害、首都で追悼式 「米国に死を」敵意あおる
© KYODONEWS ソレイマニ司令官を殺害した米軍に抗議する人々=3日、イラン首都テヘラン(AP=共同)
【テヘラン共同】イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」を率いるソレイマニ司令官殺害を受け、首都テヘランや司令官の故郷などイラン各地で3日、追悼式典が開かれた。参加者らは「米国に死を」とスローガンを唱え、米国への敵意をあおった。国営テレビは画面の左上に黒い帯を表示して弔意を示した。
国営イラン放送は3日早朝から司令官殺害に関連するニュースを流し続けた。号泣する高齢男性や、「ソレイマニ氏はわれわれの心の中で生き続ける。米国に反撃する」と訴える中年女性らのインタビューを伝えた。
国際協調に重きを置くロウハニ大統領も「イランは、必ず復讐を行う」とする声明を出した。
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