そもそもの疑問なのだが、小学入学したばかりの子供が「将来の職業」など考えたりするだろうか。それ以前に、仕事とはどういうものかという理解はあるのだろうか。
「警察官」を志望する男の子が多いのは、警察官というのは身近な権力者であるからだろう。男の子は力にあこがれるものである。スーパーマンというのもその象徴だ。ただ、警察に入ると、そこが生易しい世界ではないことを知るだろう。軍隊と警察は厳格な階級社会であり、上の言うことには絶対服従であって、子供の想像するような「全能感」とは真逆の世界のはずだ。
「研究者」を希望する子供が増えているというのも、好ましいとは思わない。これは、子供ながらに「人間関係の煩わしさ」を感じていることから、研究者ならそういう人間関係と無縁の一生が送れるだろう、という判断ではないか、と私は推測している。ちなみに、私も、かりに人生をやり直せるなら、研究者を選ぶwww 低給与と、日本の研究者の地位身分の不安定性は承知の上だ。
女子の希望する将来の仕事というのにパン屋やケーキ屋が根強い人気があるというのも分かるような分からないような話で、自分がパンやケーキを食べるのが好きだからと言ってパン屋やケーキ屋になろうという考えが理解できない。私が牛肉が好きだったとしても牛飼いにはなりはしない。
(以下引用)
クラレは、この春に小学1年生となる子どもとその親を対象にアンケートを実施し、「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」を調査した。
この調査によって、子どもが将来就きたい職業の1位は、調査開始以来21年連続で男の子「スポーツ選手」、女の子「ケーキ屋・パン屋」となった。一方、親の「就かせたい職業」の上位には、「公務員」「看護師」「会社員」など、やや現実的で安定感のある職業が目立つ。
「子供が描く夢」と「親が抱く現実」とのギャップが浮き彫りになった調査なので紹介しよう。
「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」
男の子が「将来就きたい職業」
1位は「スポーツ選手」、約6割がサッカー選手を希望
「スポーツ選手」(20.1%)は、1999年から21年連続で1位。内訳を見ると、「サッカー」が昨年から4.1ポイント増加の59.0%で圧倒的な人気を集めています。日本代表の大舞台での活躍や世界的プレーヤーのJリーグ参戦、次々に誕生する新星など話題も多く、「僕もいつかは」と夢見る男の子が増えているのだろうか。「野球」(20.6%)は昨年から3.5ポイント落としたものの2位。3位には「レーサー・ライダー」(5.2%)が入った。
一方で、「スポーツ選手」全体の比率はここ数年減少傾向にあり、20年前から倍増している2位「警察官」(14.2%)との差が縮まってきている。「警察官」は、東日本大震災発生翌年の2012年から希望者が増加した。
「研究者」が過去最高順位に
「研究者」(5.7%)は過去最高の5位。昆虫博士や恐竜博士など具体的な回答も見られ、今夢中になっているものを研究したいという、子どもらしい知的好奇心が感じられる。
「ユーチューバー」人気が定着
「ユーチューバー」(1.8%)は、初登場から4年連続で順位を上げ、12位に入った。スマートフォンやタブレットを使いこなす子どもにとって、おもちゃやゲームを楽しく紹介するユーチューバーは憧れの存在のようだ。
女の子が「将来就きたい職業」
かわいくてスイートな仕事が人気
女の子の1位は、調査開始以来21年連続で「ケーキ屋・パン屋」(26.7%)となりました。もう一つのスイーツ系「アイスクリーム屋」(4.6%)も過去最高の6位に。店頭でアイスクリームを作ってくれる専門店では、かわいいユニフォームや店員さんのパフォーマンスも、女の子たちのハートをがっちりつかんでいるようだ。
アイドル人気衰えず、かつての2強は・・・
2位は「芸能人・歌手・モデル」(9.0%)でした。AKB48がブレイク中だった2012年から8年連続で2位をキープしている。かつて、「ケーキ屋・パン屋」と3強を形成していた「花屋」(6.2%)と「看護師」(5.6%)は3位と4位。依然として上位だが、比率は20年前の半分以下になっている。
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