株や債券についての基礎知識が私はまったく無いのだが、下の記事の視点と指摘が面白いので転載した。
「社債」というのは「会社の借金」だと思うのだが、銀行からだけでなく一般人に借金するような企業にカネを貸したがる一般人がたくさんいるようで、それも「ソフトバンク」という名前と「2%」という金利の魔力だろう。しかし、下の記事にもあるように、ソフトバンクが膨大な銀行からの借入金があり、自転車操業企業であることは、あまり一般人は知らないのではないか。
2%の金利など、証券会社の手数料を引いたら何も残らないような気がするのだが、カネの投資先に困っている金満家や小金持ちはけっこう多いのだろう。
そういう連中が欲にかられて大火傷をするのは自業自得だが、カネでカネを生む「不労所得」でしか生きたくない、という「社会の寄生虫」の生存がいつまで許されるか、見ものである。
私が思うに、この異常な低金利が長々と続いていること自体、「金融資本主義」の終わりを示している、つまり、カネでカネを生む仕事はほとんど用済みになっている、ということなのだが。
まあ、「ソフトバンクって何をしている企業ですか」と聞かれて答えられる一般人はほとんどいないわけで、知名度の高い携帯電話事業は、あれは「体裁を作るための看板」なのである。本当は企業の売り買いが本業みたいなもので、その資金源は銀行からの借入金だから常に破産の危険性と隣り合わせの危ない企業なわけで、そういう企業の社債を買う、というのはたった2%の利子ではまったく割りが合わない、という点で私はスカイヲーカーさんと同意見だ。
(スカイヲーカーさんのブログより引用)
2017年03月10日06:45「メガバンクの定期預金に預けても、金利が0.01%しかつかない超低金利時代にあって、なんとその200倍――「2%」という破格の高金利がつく金融商品の発売が決定し、証券業界の営業マンたちから嬉しい悲鳴が漏れている。
「ソフトバンクグループがこの3月に発行する個人向け社債がそれです。ソフトバンクの個人向け社債といえば、その高金利から個人投資家に人気が高く、発売すると同時に購入者が殺到する人気商品として有名。
昨年9月に発行した際も、あまりの人気ぶりから、当初3500億円の予定だった発行額を4000億円に増額したほどです」(大手証券営業担当)」
仕組み債のようなもので、
償還までソフトバンクが存続できれば、元本+年利2%、
存続できなければ全損、
という超リスキーな金融商品。
公約通りの成長ができなければ、ソフトバンクは破綻。
公約通りの成長ができれば、借入さらに増加。
借入で資金繰り、常に自転車操業。
ソフトバンクの近未来は、
多分ないだろうが、もしかしたらあるかもしれない。
極めて、負けの確率の高いゲームなのに、
年率2%はあまりにリスキーすぎる。
無担保債なら、年率35%程度が妥当なのでは?
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