ライブドアニュースより
https://blogos.com/article/501854/
<転載開始>


 新型コロナウイルスの第三波を受け、政府の分科会はクリスマス前までの『我慢の3週間』を訴えた。


 感染急増地域の往来自粛や、酒類を提供する飲食店の営業時間短縮などが提言されたが、新型コロナに直撃された「飲食業」では、倒産(負債1,000万円以上)が急増している。2020年1-11月累計で792件(前年同期比8.0%増)に達し、これまで年間(1-12月)で最多の2011年の800件を上回ることが確実になった。


 すでに1-10月で2019年通年の倒産件数を超えていた「酒場,ビヤホール(居酒屋)」、「そば・うどん店」、「すし店」、「宅配飲食サービス業」に加え、11月は「喫茶店」、「持ち帰り飲食サービス業」も2019年通年の倒産件数を上回った。


 コロナ禍で在宅勤務が定着したほか、感染防止で会食などの需要が減少し、インバウンド需要消失や休業・時短要請なども経営に大きな打撃を与えている。


 飲食業は、2019年から人手不足が深刻化し、人件費の上昇が大きな経営課題に浮上していた。そこに新型コロナの感染拡大で、1-3月の倒産は219件(前年同月比23.7%増)と急増した。


 5月以降、持続化給付金や民間金融機関の実質無利子・無担保融資などが動き出し、支援効果で4-6月は199件(同2.4%減)と減少に転じた。しかし、緊急事態宣言の解除後も客足や売上は戻らず、7-9月は237件(同14.4%増)と再び増加した。


 ただ、10月には「GoToイート」も始まり、9月以降は3カ月連続で前年同月を下回っている。