【シンガポール=森浩】ウクライナのレズニコフ国防相は3日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ対話)に登壇した。ロシアによる侵略を巡って、中国が停戦の仲介に乗り出していることについて、「必要ない」と述べた。
レズニコフ氏は、停戦の仲介役として複数の国が名乗りを上げているが、「ほとんどはロシアの利益のためのようだ」と述べた。その上で、「法の支配ではなく、力の支配が広がってもいいのか」と強調し、国際社会に戦闘継続に向けた支援を呼びかけた。
中国はロシアと親密な関係を持ち、停戦の仲介に意欲を見せている。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は5月、中国の李輝ユーラシア事務特別代表が、ウクライナ国内の占領地をロシアが維持した状態での即時停戦を呼びかけていると伝えた。
安保会議では3日、インドネシアのプラボウォ国防相も独自の停戦案を提示した。
コメント