In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/all-the-numbers-are-lies/
<転載開始>

提示される数字が、ときにすべて虚偽であるこの社会で

データや数値というのは常に「一種の操作」的な範疇のコントロール下にあるのだなあと最近つくづく思いますが、最近の RT が、米ニューヨークタイムズなどの記事を引用して、


「2020年のアメリカのコロナ死とされたものには、バイク事故の犠牲者や銃撃の犠牲者など無関係なものが大量に計上されており、実際のコロナ死は、公表された数字より大幅に少なかった」


として、ニューヨークタイムズ紙が、7月17日に、アメリカ疾病管理予防センター (CDC)のデータを引用して、新型コロナウイルス感染症による米国の死亡者の「 3分の1近くが実際には別の原因によるものであった」と認めたことを報じていました。これは後半で翻訳をご紹介します。


イタリアにいたっては、同国独自の調査により、2021年までの死亡者数を再計算したところ、


「コロナ死とされたうち、実際にコロナウイルスが原因で死亡したと考えられる人は、公表されていた数字の 2.9%だけ」


だということも報じていました。


以下は、なつかしのコロナデータサイトですが、こういうことです。



イタリアのコロナ死者数の推移(現在は完全に更新停止)

ourworldindata.org


最も多かったと思われるのは、基礎疾患を持つ高齢者の死亡、冬季でしたらインフルエンザによるもの(これも主に基礎疾患を持つ高齢者)、その他、さまざまな要因の死を、


「全部、コロナにしていた」


ということが少しずつわかってきたということのようです。


 


 

アメリカの最新の「超過死亡数」に見るコントロール

しかし、それはそれとして、最初に書きました「統計の数値というのは常に操作の影響下にある」と感じたのは、最近の「アメリカの超過死亡」のグラフでした。


超過死亡に関しては、「タイ王国の超過死亡の増加は、2021年の後半から突如として始まった」ことについてのデータをこちらの記事に載せたことがあります。


2015年からのタイの超過死亡数の推移

mortality.watch


 


この同じ統計サイトで、「アメリカの超過死亡の推移」を見て、最近の数字に驚いた次第です。


アメリカの超過死亡の増加は 2020年の第2四半期から始まりましたがが、2020年の分に関しては、先ほどのニューヨークタイムズからの引用のように、「その多くが別の要因の死」だったようですが、何にせよ、2020年からアメリカでは超過死亡が増加し続けました。


そして、以下のグラフでわかりますように、現在、つまり、


「今年 2023年の春から夏は、極端に過小死亡(超過死亡の逆)となっていた」


ことが示されているのですけれど、その数値が極端で…


アメリカの2015年からの超過死亡の推移

mortality.watch


この -17%という極端な過小死亡数は、これはこれで「一般的にはあり得ない数値」であり、そして、「この数字をあまり信じられない理由」として、


「アメリカでは、労働年齢の障害者申請数がここにきて増加している」


からです。


つまり、(場合によっては永続的な)障害により労働に影響が出ている 16歳 - 64歳の労働年齢の人たちの障害申請数が急激に上昇しているのです。元ブラックロック社のエドワード・ダウドさんが投稿したものです。


以下の記事でもご紹介しています。


アメリカで障害で働くことができなくなった労働人口がここに来て急激に上昇 (2023/07/10)