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徽宗皇帝のブログ

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森の後には川の淵
中島岳志氏のコメント。森喜朗の辞任で良かった良かったと浮かれている人々への警告。

「パターナリスト」とは「父権主義者」と言うか、「すべて俺が決めるから、馬鹿で無力なお前らはそれに従えばいいんだ」という行き方である。昔の医者の患者に対する姿勢がその代表で、実際、昔は患者が無知だったから、それで済んだが、家庭でのパターナリズムはしばしば父親への憎悪を生む。まあ、奴隷の地位に押し下げられると思考も奴隷思考になるので、そういう父権主義をむしろ家族(特に母親)が支持する例も多い。学校スポーツの指導者についても、暴君的指導者を、生徒の父兄がむしろ支持することは多いのである。つまり、「強力なリーダーシップ」とパターナリズムは紙一重である。
森喜朗への中島岳志の評言は実に的を射ていると思う。
川渕三郎の右翼性はまだあまり表面化していないが、権力志向の人間のほとんどが右翼的になるのは、左翼が「被支配階級の味方(権力への対抗存在)」であることの裏返しだろう。権力の側から見れば、弱者(つまり、現実に力を持たない存在)の立場などちゃんちゃらおかしいわけだ。
おかしいのは、自分自身は無力で虐げられた下層階級でありながら、権力を支持し、左翼を嫌う「肉屋を支持する豚」が多いことで、まあ、権力を恐れ、権力に媚びを売れば何か利益が得られるだろうという、浅ましい、いじましい心理だろう。

(以下引用)



森喜朗さんはパターナリストですが、強固な右派イデオロギーの持ち主ではありません。むしろ理念の希薄さゆえに、調整役として力を発揮してきた人物です。一方、川渕三郎さんは、歴史修正主義的なイデオロギーの持ち主です。組織員会のトップとしては-50点の人から-100点の人に変わるという印象。

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