徽宗皇帝のブログ

「ネットゲリラ」常連で私のごひいきのtanuki氏の投稿だが、前半は実に鋭いと思う。
生産活動や流通が停止状態になれば、人々は預貯金を取り崩すしかない。すると、「信用創造」で作った「帳面上」のカネと現実に所持しているカネとのギャップで銀行の多くは破産するだろう。少なくとも、証券業界は破産倒産続出になると思う。株など、ある日（ユダ金が決めた日）を境に大暴落必至だと私は予測する。
まあ、それが回避可能なものか回避不可能なものかは知らないが、1929年の大恐慌を見れば、銀行の「取り付け騒ぎ」が起こるのが自然だろう。そして、多くの預金者は銀行に預けたカネを持ち逃げされることになる。

後半に関しては、私自身は「コロナで死ぬより経済で死ぬ人間のほうがはるかに多くなる」という意見であり、その考えをブログで表明してきたので、同意はできない。破産しても倒産しても大丈夫だ、というのはあまりに安易な考えではないだろうか。ほとんどの人は、破産や倒産は自殺と直結していると思う。
そもそも、生活保護などのセーフティネットワークの制度がまともに機能していない社会（大半の人が政府のその姿勢を許容してきた社会）で、友人や知人に助けを乞えるだろうか。その迷惑そうな表情に耐えきれるだろうか。つまり、「火垂るの墓」のあの幼い兄妹のようなものだ。恥辱や屈辱に耐えても生きろ、と言うのは易しいが、それができる人とできない人が厳然と存在するのである。どちらが偉いという問題でもない。
まあ、要するに、国民をそういう事態に追い込むのはすべて政治の責任であり、それは政権与党とそれを支持してきた人々にすべての責任がある、ということだ。



（以下引用）赤字部分は徽宗による強調。