日本がアメリカのように銃砲所持が認められていたら、この種の事件はもっと大規模かつ頻繁に起こっていたかもしれない。(銃砲は「相手からほとんど反撃されず、相手を殺傷できる」、卑怯者の武器である。つまり犯罪に好都合である。)それほど、今の日本社会は病んでいるように思う。今回の犯人もいわゆる「無敵の人」のような気がする。
日本社会が病んでいるとは、言い換えれば、このような事件に、誰でも、いつでもどこでも遭遇する可能性がある、ということだ。絶望から狂気まではわずか一歩である。人々を絶望させる社会を作ったのは政府である。
(以下引用)
川崎・登戸殺傷 児童ら18人襲われ小6女児と男性死亡 確保の男も死亡
28日午前7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸(のぼりと)新町の路上でスクールバスを待っていた小学生らに男が近づき、刃物で次々と刺した。小学生16人と近くにいた成人2人の計18人が襲われ、小学6年生の女児と別の小学生の保護者とみられる30代男性の計2人が死亡。40代女性1人、小学生女児2人の計3人が重傷を負った。110番で駆けつけた神奈川県警の警察官が、刺したとみられる男を確保。男は自分の首を刺しており、搬送先の病院で死亡が確認された。現場の状況から通り魔事件の可能性があり、県警は殺人の疑いで捜査している。
県警によると、警察官が現場東側の植え込みの横で体から血を流して倒れている男を発見。近くに血が付着するなどした包丁2本が落ちており、県警は事件に関与したとみている。川崎市麻生区に住む51歳の男とみられ、他にも2本の包丁を所持していた。県警が身元や動機の解明を急いでいる。
現場は小田急線登戸駅の近くで、県警によると同駅から北西に約1・5キロにある私立「カリタス小学校」(川崎市多摩区中野島)のスクールバスを待っていた小学生らが襲われたとみられる。小学生らを迎えに来たバスの運転手は「両手に包丁を持った男が西からバスに向かってきて、いきなり並んでいる子どもを刺した」と話しており、運転手が男に「何をしている」と言うと、男はその場で自分の首を切ったという。
バス停の西側にあるコンビニエンスストア周辺に血痕があり、死亡した30代男性と重傷の40代女性はこの辺りで襲われた可能性がある。
川崎市消防局によると、負傷者らは聖マリアンナ医科大病院や川崎市立多摩病院、新百合ケ丘総合病院、日本医科大武蔵小杉病院に搬送されて治療を受けた。死亡した女児と30代男性が搬送された武蔵小杉病院によると、2人とも首を深く切られていた。
目撃情報によると、現場付近の歩道には少なくとも約50メートルにわたって複数の被害者が倒れていた。バス停の近くに止まっていたスクールバスのそばに小学生とみられる女児が倒れ、その西側に大人2人が倒れていた。心臓マッサージを受けている被害者もおり、腹部周辺に血がにじんでいたという。
神奈川県私学振興課によると、カリタス小学校(内藤貞子校長)は、学校法人カリタス学園が1963年に設立した。カトリック教育を重視し、系列の幼稚園や中学校、高校がある。昨年度の児童数は647人(男子63人、女子584人)。小田急線・JR線の登戸駅から学園まで、スクールバスを運行している。【池田直、国本愛】
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