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徽宗皇帝のブログ

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立花孝志というJOKER
私のように、あんな破廉恥漢の言うことなど信じられるか、と最初から決めつけている人間もかなり多いとは思うが、立花が「NHKと戦っている」というだけで立花を信じる人もいるかもしれないし、また立花の発言も嘘の中に真実も交えるから、その「真実部分」を連呼されると全体を信じるのではないか。そもそも、立花などが兵庫県政と何の関係があってしゃしゃり出てきたのか、疑おうともしないのが不思議である。執行猶予とは無罪ではなく、「有罪」判決なのである。

下の「解説」は、かなり的を射ていると思う。

なお、私は「NHK=悪」という図式そのものに反対である。ただ、その放送内容が、どんどん劣化しているとは思う。見たい番組がゼロだし、報道番組の姿勢も怪しいのに、視聴料金を問答無用で取るなら、それこそ税金と同じだろう。ただし、民間企業が「スポンサー」でない、というのは大きな強みでもあるはずだ。あっさり「国営放送」を名乗ればいいのではないか。


(以下引用)


2025-01-21

立花デマを信じる人がいる理由

立花孝志がデマで人を死に追い込むことをなんとも思っていない人物であることは明らかだが、より恐ろしいのは、立花デマを信じる人や、デマとわかっていて乗っかっている人が、それになりの肩書きを持った人にも見られることである(例えば高橋洋一堀江貴文)。この理由について、思いついたところを簡単に述べてみたい。


一つにはやはり、テレビなど「オールドメディア」への対決姿勢であろう。そもそも立花兵庫県知事選に目をつけ、斎藤知事擁護するようなったのは、彼がテレビで連日のように大きくバッシングされていたかである立花だけではなく、もともとテレビ報道テレビ局の権力構造批判していた多くのユーチューバーも「テレビが伝えない真実」という文脈で、テレビ既存マスメディアバッシングするという目的で、立花デマに乗っかって斎藤知事擁護する動画積極的配信するようになった。


そしてこの数年、ジャニー喜多川松本人志中居正広と、メディアに大きな影響力を持つ芸能事務所や大物芸能人の性加害スキャンダルが明らかになり、それを少なくとも当初テレビ新聞は全く報じなかったことで、「立花よりはさすがに新聞テレビの方がまともだろ」と言っても、全く説得力を持たなくなってしまった。このように、「テレビはもう信じられない、どの情報を信じたらいいのかわからない」という、ぽっかり空いた大きな隙間に、立花が全力で入り込んでいるわけである


しかし、SNSテレビという文脈だけでは、立花デマに乗っかる人たちの存在理解できない。岸田前首相は、テレビで「増税メガネ」と悪質なレッテルを貼られて散々バッシングされていたが、外交ベアの復活など擁護するためのネタ豊富にあったにもかかわらず、岸田首相擁護するインフルエンサーユーチューバーほとんどゼロだった。テレビいじめられているなら誰でもいい、というわけでは明らかにない。


そこで、もう一つの文脈である、「改革派vs.既得権益層」という、政治解釈するストーリーの吸引力の強さを指摘する必要がある。「改革派vs.既得権益層」は、もともとはテレビなどオールドメディアが作り出し、定着させたストーリーであり、2000年代小泉郵政解散選挙民主党政権の成立においては、こうしたストーリーが強力な役割を果たした。


改革派vs.既得権益層」のストーリーは、主に税金をめぐって語られることが多い。つまり既得権益層とは、要は「俺たちの税金をむしり取って食っている連中」であり、改革派とはそれに戦って「税金自分たちに取り戻す」側と認識されている。内容的には「新自由主義」そのものだが、日本では新自由主義批判する左翼の多数も、なぜだかこのストーリーが大好きである。「減税」を掲げながら「福祉教育予算を増やせ」を主張するという支離滅裂を全く矛盾と感じていないくらい、このストーリー日本における吸引力は強い。


実際のところは、ある人物改革派なのか既得権益層なのかは、簡単に分けられるわけではない。斎藤知事も、総務省官僚出身既得権益層としてみられても全く不思議ではない。しか立花が、斎藤知事は「改革派」で、兵庫県議会や県職員は「既得権益層」であるというイメージを構築すると、それがYoutube視聴者に「なるほど!わかりやすい!」として、急激な勢いで拡散していくことになった。斎藤知事バッシングしていたテレビも、SNSでは当然ながら既得権益層の側として位置付けられるようになっている。


堀江貴文など立花の支持者・容認派の大多数は、彼の嘘やデマを知らないわけではない。むしろデマであることはとっくの昔にわかっているのだが、「テレビ局や増税派など既得権益層と戦っているなら、デマなどたいした問題ではない」とか、「テレビが流してきたデマ情報隠蔽の方がよっぽどひどい」などと考えているのである。コアな支持者に至っては、「デマ立花さんの戦術」などと開き直っている。


たとえ立花逮捕されても、彼がゾンビのように蘇らせてしまった、「改革派vs.既得権益層」というストーリーの影響力はますます強まっていくことになるだろう。SNSだと年金でなんとか生活している高齢者も「既得権益層」になりそうな雰囲気がある。日本が最悪の時代へと向かう入り口にあるという悲観的な将来しか思い付かない。


追記


 


元々人にわかやすく読ませるようには書いてなかったが、「ながい」「わかりくにい」という感想があったので、要約。


 


立花デマを信じる(乗っかる)人がいる理由は、(1)身内の性加害問題をまともに報じないオールドメディアへの失望や不信感の高まりと、(2)税金を食い物にしている既得権益層に対する改革派の闘いという、20年以上前から定着している、日本有権者にとって最も人気のあるわかりやす政治ストーリーが組み合わさった結果。


立花中居フジテレビ問題動画ものすごい勢いで連投している。中には100万再生回数を超えているものもあり、文春公式立花批判するリベラル派のチャンネルよりも圧倒的に多く、目下タッグを組んでいる堀江貴文に次いで最も視聴されているチャンネルになってしまっている。


この膨大な視聴者を、そのままそっくりオールドメディア癒着した既得権益層に対して闘いを挑む改革派」というストーリー政治に動員しよう、というのが立花の目論見であろう。まずは早く逮捕されてほしい。


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