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徽宗皇帝のブログ

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貧困と政治の荒廃が進む自国を後目(しりめ)に「彼ら」はアフリカに何の用が?
NHKニュース解説で、だいたいの状況はこれで分かるが、感想としては日本や日本のNPOが口出しするような問題ではない。米国の属国でしかない日本が他国の政治に口出しすること自体が図々しいし、NPOも、日本で困窮している無数の貧困者を無視して、内戦をする国で他国民を救うのは、当人たちの趣味嗜好の問題だ。自衛隊機を出して、そのNPO連中を救うのは、かつての「自己責任論」を政府は間違いだったといつ認めたのだ?
で、各国のNPOがスーダンに集まるには意味があると思われるが、それはスーダンの天然資源のためだろうと私は推測する。国土が日本の五倍で人口が日本の半分なら植民地(傀儡政権利用)として将来性はある。下っ端には医療作業をさせて、幹部は現地調査と政治工作だろう。

(以下引用)



首都で戦闘 アフリカ スーダン なぜ軍内部で衝突?いったい何が?




軍とその傘下にある準軍事組織が激しく衝突しているアフリカのスーダン。


これまでに400人以上が死亡、各国の政府が自国民を国外に退避させる動きが進んでいます。


スーダンでいったい何が起きているのか。
なぜ軍内部で衝突しているのか。


詳しく解説します。


(カイロ支局記者 スレイマン・アーデル/国際部 小島明)

スーダンってどこにある?


アフリカの北東部に位置するスーダンは人口4500万あまり。
世界最長のナイル川が流れ、国土は日本のおよそ5倍。アフリカの中では3番目に大きな国で天然資源も豊富です。

そもそもスーダンってどんな国?

スーダンでは長年、独裁的な政権が続いてきました。しかし、2019年4月、パンや燃料の値上げに抗議する市民のデモをきっかけに、軍がクーデターを起こして独裁的なバシール大統領は失脚しました。





クーデターの後、暫定統治を続けていた軍は民主化勢力と共同統治を行うことで合意。
軍のトップのブルハン氏が統治機構を率いながら、経済学者のハムドク首相のもとで民政への移管を進めることになりました。

スーダンの民主化は進んだの?

民主化への模索が続いてきましたが、その歩みは逆行してしまいました。軍と民主化勢力の対立が表面化し、2021年10月、軍が再びクーデターを起こして実権を握ると、ブルハン氏をトップとする統治のもと、抗議デモへの弾圧が続きました。





その後、国連などが仲介に入り、民政移管に向けての協議が進められてきましたが、この中で、軍の再編などを含む内容に強く反発したのが、今回軍と衝突している準軍事組織のRSF=即応支援部隊でした。

準軍事組織 RSFって何?




RSFの前身は「ジャンジャウィード」と呼ばれた民兵組織です。2003年に勃発し「世界最悪の人道危機」といわれ、およそ30万人が死亡した西部のダルフール紛争が組織立ち上げのきっかけとなっています。
当時のバシール政権が反対派を弾圧するために全面的に支援し設立したとされ、その後、準軍事組織として軍の傘下に。10万人が所属し、各地に基地を持つなど大きな影響力を持ち続けました。





RSFは、ブルハン氏に次ぐ統治機構のナンバー2になったダガロ司令官が指揮をとっていて、軍の再編をめぐってはブルハン氏との確執も取り沙汰されていました。


そうした中で起きた今回の軍内部での衝突。
現地でいったい何が起きているのか。なぜこうした事態になったのか。スーダンの現代政治に詳しい千葉大学の栗田禎子教授に話を聞きました。


※以下、栗田教授の話

いまスーダンで何が起きている?

民主化に向けた移行期間の中で、国軍とRSFの完全一体化を進める過程での勢力争い、権力闘争が起きていると言われています。





軍がいま、国軍とRSFの二重状態になっているのを統合して、単一の国軍にしようという取り決めがあって進めていたところで、権力闘争が起きて、それがなぜかこの数日爆発したという状態です。
RSFはもともと西部出身の民兵組織ですが、今は都市部での治安、デモを弾圧するときにも使われているので各主要都市に基地を持っています。
それが一斉に立ち上がり、ここ数日、大統領官邸を襲ったり、空港やラジオ局・テレビ局を占拠したりしているのです。

衝突で懸念されることは?

人道支援がストップしてしまうというのが、一番深刻な、直接的に懸念されることだと思います。
これまでクーデターや政治的な不安定化がある中でも、ずっと人道支援を続けてきた団体なども活動できなくなっています。ましてや、もともと人道状況が深刻な低開発地域、内戦の舞台になってきたような地域は大変な状況にあると思うので、早く戦闘を停止して人道支援ができるようにすることが大事です。





また、今後、首都ハルツームなどで国軍が主導権をとる一方、RSFが一番追い詰められた場合でも、彼らの出身地でありネットワーク・地盤があるダルフールを拠点にして内戦が続くということはありえます。
その結果、国軍とRSFの間の戦闘に巻き込まれる形で、ダルフールの人たちが民間人を含めて難民となり、近隣諸国に流入するということもあるかもしれません。

これからスーダンはどうなる?

今回の衝突は、直接的には国軍とRSFのどちらが利権を握るか、どちらが軍のトップのポストを得られるかという具体的な利害が絡んだ権力闘争だと思います。
ただ、どちらも反動的な軍事組織なので、両者が軍事衝突を起こすことで、それぞれの共通の敵である市民を政治の場から排除してしまうことになります。
利害の共通性でいうと、どちらも暗黙のうちに、これをやることで民主化をストップするということに共通の利益を見いだしているということだと思います。





表面的に一番問題になっているのは軍事衝突ですが、長期的に見た場合、結局はこれを名目に民主化・民政への完全な移行をストップしてしまう動きになっていると思うので、それをどう避けていくかが重要です。


2019年4月のバシール政権を退陣に追いこんだあと、ずっと粘り強くスーダンの市民が民主化を求めてきた事実があるわけで、あくまでも民主化を求めるスーダンの市民の側に立って、民主化を少しでも応援する方向で行動することが大事だと思います。


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