忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

辺野古新基地建設は物理的に不可能
辺野古沖海底の軟弱地盤のことは、辺野古新基地建設は不可能という、決定的条件になるのではないか。もはや政府と県の対立云々ではなく、物理的に不可能なのだからどうしようもない。国(安倍政権)の強引さも狡猾さももはや打つ手無しだろう。
この海底地盤の件を即座に米政府に教えれば、米政府自体が辺野古移設を拒否するだろう。マヨネーズの上に建てた家に住みたい人間がいるかwww

(以下「ギャラリー酔いどれ」から転載)


当ブログ既報ですが、辺野古は工法的に無理ですw

◆https://www.chosyu-journal.jp/shakai/10720
長周新聞  2019年1月26日
辺野古新基地建設 軟弱地盤で 国が設計変更 
 あの土砂投入は 何だったのか



計画は振り出しに 冷静に見れば 辺野古は頓挫


沖縄県名護市の辺野古米軍新基地建設計画をめぐり、

安倍政府は昨年末、埋め立て予定区域の一部で土砂投入に踏み切ったが、

当初から指摘されてきた 建設予定地の海底にある軟弱地盤 の存在を認め、

設計変更が避けられない事態となっている。

設計変更には沖縄県の認可が必要 となり、

県が承認しなければ 基地建設は頓挫する。

強引な工事を進めてきた安倍政府だが、強力な県民の反対世論を

打ち崩すことはできず、みずから棚上げにしてきた重大な過失によって

墓穴を掘るかたちとなった。


防衛省が軟弱地盤を確認したのは、埋め立て予定区域の北東部分で、

計画ではV字型滑走路の先端部分にあたる。

埋め立て予定区域の中ではもっとも沖合にあり、

滑走路を支えるケーソン(鋼鉄製の箱)の真下に位置する。

その存在は、2014~16年におこなわれたボーリング調査で

すでに明らかになっており、防衛省の土質調査報告書(2016年3月)にも、

「当初想定されていないような 特徴的な地形・地質」

「非常に緩い・柔らかい」と記述している。

防衛省はこの報告書を 2年間公表せず、昨年はじめて公表した。


それを見た地盤工学の専門家らは「構造物を建てるためには 地盤改良が必須」

「基地建設ができるかどうかが わからないくらいの重大な欠陥」だと指摘し、

当時の翁長雄志・沖縄県知事もその問題を理由の一つとして

埋立承認撤回を表明したが、安倍政府は事実を認めないまま昨年12月、

土砂投入に踏み切った。

すでに明らかになっている軟弱地盤は、大浦湾のケーソン護岸設置箇所を

含むうえに、水深が30㍍と深く、地質調査が成り立たないほど 緩い軟弱な

土質が 厚さ40㍍にわたって広範囲に広がっている。

地盤の強度を確かめるボーリング調査は、試料(土)を採取する筒を

地中に沈めておこなう。そのさい、

筒を大型ハンマーで打撃した回数を「N値」とし、その値が大きいほど

その地盤は強固であることを意味する。

通常、大型構造物の基礎としては N値50以上が必要とされているが、

防衛省は13年の埋立承認申請時にはこの地点を「N値11」と想定していた。

だが調査結果では、滑走路の北辺にあたる複数の地点で「N値ゼロ」を連発した。

筒をセットしただけでズブズブと地中に沈み込んでいった

ことを示している。

専門家の間では「マヨネーズ状」 「豆腐並み」の地盤 と呼ばれ、

「そもそも構造物を建てるのに適しておらず、まして飛行場としては使えない」

とまで指摘されてきた。


辺野古の埋め立て造成のために設置するケーソンは総数38に及び、

大型ケーソンの重量は7000㌧以上にもなる。

その基礎となる捨石も最大200㌔㌘にもなる石材だ。

それらの設置物を、N値ゼロの地盤に置いたとたん、

そのまま地下40㍍まで沈んでしまうことになり、

「ケーソン護岸や基礎捨石を 現状の計画のまま 造成・設置することは不可能」

というのが地質調査が示す結論だった。

防衛省が作成した埋立承認願書で「厚さ15㍍の沖積層(砂層)、N値11」

「砂・砂礫層が主体であり、長期間にわたって圧密沈下する

軟弱な粘性土質は確認されていない」としていた当初の設計条件は、

まったくの誤りであることが明らかになり、

設計概要の全面的な変更が避けられないことは政府自身も早くから認識していた。


しかも問題はケーソン護岸だけでなく、護岸に囲まれた埋め立て区域にも

厚さ46㍍もの軟弱地盤が広がっていることが判明しており、

造成のためには 埋め立て区域全体の地盤を総入れ替えしなければならない

可能性も濃厚になっている。

軟弱な地盤を改良するためには、大量の砂杭を打ち込む特殊な工法を必要とし、

水深も深く難工事になるうえ、膨大な費用と長い工期が必要となる。

県は、総事業費は 防衛省の当初計画の10倍以上 となる2・5兆円、

移設工事全体は10年以上かかると試算しているが、

米軍に提供する基地 であるという特殊性から

安全性の担保は 絶対条件であり、国は工事に着工しながら

総事業費も完成時期も 見通せていない。


同じく厚さ18~24㍍の軟弱地盤の上に建設した 関西国際空港では、

地盤沈下を防ぐため、埋め立て区域に2・5㍍間隔で

直径40㌢、長さ20㍍の砂杭を あわせて220万本打ち込んだが、

その後も 沈下は止まらず、護岸のかさ上げ工事や

滑走路や建物の水平を保つための 鉄板で挟むジャッキアップを

やり続けなければ 空港としての安全性が確保できない現状にある。

台風や高潮のたびに滑走路は水浸しになり、

今後予想される地震や津波に耐えうるものでない

ことが関係者の間で確実視されている。


辺野古新基地の予定地では、大浦湾の海底に見つかった辺野古断層

「2万年前以降に くり返し活動した、極めて危険な活断層である」

(知事撤回理由書)といわれており、

直下型地震の危険性に加えて、沈下が確実な地盤の上に、

膨大な弾薬や化学物質を扱う 軍事施設を建設することの無謀さが

浮き彫りになっている。

これほど大規模な地盤改良が自然環境に与える影響についても

見直さなければならず、そもそも造ったとたんに沈んでいくような滑走路を

誰が何のために造っているのか、根本から疑われるような

粗雑な計画の実態が明らかになっている


設計変更を迫られた政府は 軟弱地盤の追加調査の結果を今年度中にまとめ、

3月以降に沖縄県に設計変更を申請する方針だが、

昨年まで沖縄県が土砂投入前に 再三求めていた計画変更の指導を無視し、

防衛局を「私人」とみなす禁じ手を使って

知事権限を無効化したうえで 土砂投入に踏み切ったのは国自身だった。

いまさら県が変更を承認する筋合いはない。


すぐに行き詰まることがわかっていながら、なぜ膨大な税金を投入して

土砂投入を強行したのか? 

を問わなければならない。

国は 県が不承認とした場合に 違法確認訴訟などを起こす構えだが、

司法判断が出るまでは 予定区域の北東部の工事には手が付けられない。

さらに設計変更にともなう土砂の輸送手段、港の使用権、

環境アセスなどの環境保全にかかわる再調査、

海底の地形を改変させる行為に必要な岩礁破砕許可など、

膨大な案件について知事認可のやり直しが必要になり、

工事は「遅れる」どころの話ではない。

国が地元知事の認可を「不要」とする前例を広げれば広げるほど、

憲法も行政法もない無法国家ぶり を内外に知らしめることになり、

そのすべての責任を国が負うことを意味する。


もはや安倍政府のために 法治国家としての統治システムを崩壊させる

ところまで来ており、安倍政府の側が 八方ふさがりに陥っている。



拍手

PR

コメント

コメントを書く