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徽宗皇帝のブログ

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「悪魔のプラン」
「現代ビジネス」の野口悠紀雄の記事の一部である。このセンシティブな問題に触れた勇気は偉いが、記事前半と後半はグダグダで、引用箇所以外は読む価値はあまり無いと思う。
しかし、これから先、安倍支持者たちが堂々とこの「悪魔のプラン」を支持することをネットで言い出すだろう。そうでなくても、老人をすべて「老害」と呼ぶのがネット言論の主流なのである。今はまだひそかに、だが事実上「悪魔のプラン」を水面下で行っている安倍政権がいつ仮面(マスクww)を捨て、牙を剥き出すか。

ただし、私自身も、この「悪魔のプラン」が合理的そのものであることは何度か冗談交じりにだが書いている。問題は、人倫か経済か、という話である。(ロックダウン政策は人倫的にも経済的にも愚策だから批判している。)私自身が「人は六十くらい(兼好法師は「四十に足らぬほどにて」と言っているが)で死ぬこそ目安かるべけれ」と思っていても、それをすべての老人に賛同してもらう気はない。二十歳くらいでも、生きていて世間に迷惑をかけるだけの糞みたいなヤクザ的な人間は膨大にいる。ただ、医療の優先順位なら、老い先短い老人より春秋に富む若者を優先するべきだ、というだけの話である。


(以下引用)

「高齢者は見捨てる」という考え方


そこで、つぎのような考えが生まれる。



まず、高齢者や基礎疾患者は、隔離状態に置いて保護する。



それら以外の人々については、社会経済活動の制限は最小限にとどめる。具体的には、感染リスクの高いサービス業の営業自粛等に限定する。



そして、感染をある程度は許容する。



感染が拡大して医療崩壊が近いた場合には、高齢者は、見捨てる。



スウェーデンは、集中治療室に入れる人々に年齢制限を設けている。後期高齢者は、コロナウイルス感染が疑われるような症状が発生した場合には、救急病棟やICUに行くことはない。なぜなら、高齢者は、集中治療で人工呼吸器などを使っても、延命の可能性は低いからだ。



スペイン、イタリア、オランダでは、高齢者が捨てられる事態が実際に発生しており、高齢者介護施設が見捨てられるケースが相次いでいる。



スペイン国防相は、「軍が一部の高齢者介護施設が完全に見捨てられ、ベッドの中で死んでいる人を見つけた」としている。



イタリアの高齢者介護施設では、1日数十人がウィルス感染の検査を受けずに死亡しているそうだ。

「悪魔のプラン」への道筋


以上の考えは、もっと進めることができる。



「コロナで高齢者が死亡して少なくなるほうが、長期的な経済成長に役立つ」という考えは、ありうる。



それは、つぎのようなものだ。



コロナで高齢者の半数が死亡したとしよう。すると、年金給付は半分になる。医療費も激減する。病院での待ち時間は少なくなる。税収は不変だから、一挙に財政再建ができる。労働生産性も上がる。



このようによいことばかりだ。



もう少し精密に、「感染症対策の費用に上限を設けるべきかどうか」という考えもある。ニュージーランド(NZ)では、有力研究機関がこの問題に挑んだ。



そのおおよその結論は、つぎのようなものだ。



3万3600人(感染拡大が放置された場合に予想される死者数)の国民の命を救うのに、国内総生産(GDP)の6.1%相当額までなら、政府は支出を経済的に正当化できる。



死者数を1.26万人(感染拡大が抑制された場合の予想死者数)にとどめるのを目的にするなら、GDPの3.7%までの医療関係費しか正当化できない。それ以上費やすより、別の目的にあてるほうが、長期的にはより多くの人命を救える。



支出額がこれ以上膨らめば、道路や建物の安全性を高めたり、別の医療サービスに充てたりする方が、長い目で見るとより多くの命を救えるという。



これは、「悪魔のプラン」と呼ぶしかないものだ。


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