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徽宗皇帝のブログ

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これからの日本のグランドデザイン(1)産業と経済5
「産業と経済」の項目をどこまで書いたか覚えていないので、通し番号などの間違いはいずれ気が付いたら訂正することにする。
私が「書きながら考える」人間、より正確に言えば「書くことで考える」人間であることはこれまで何度か書いている。つまり、自分が今論じている問題についての解答など持っていないのである。書いているうちに思いつくかもしれない、ということだ。これは趣味で小説などを書く場合も同じである。何しろ、書かないかぎり考えることもしない人間なのだから仕方がない。
だが、最初から「結論ありき」で、その結論に向かって無理やりに理屈をつけただけの文章など読んで、何が面白いのか、とも思う。学者や評論家などの書く多くの社会評論はそうではないか。つまり、ポジショントークの文章化にすぎない文章を「論理的だ」と思っている読者がもの凄く多いのではないだろうか。
というのは、もちろん、これも私の自己正当化のためのポジショントークだwww 世の中、ポジショントークが9割。

本論に入ろう。これからの日本の「収入を増やす」方法はあるだろうか。
これは政府収入を増やす、というのと、国民全体の収入を増やすのとの二つに分けるべき問題だが、まずは後者から論じる。前者は、上級官僚が「増税あるのみ」と断固として主張しているwww これ(前者について)は、後で気が向いたら考える。

国民全体の収入を増やすために、何か方法が考えられるか、という問題に対し、漠然と考えてみると

1)金融立国は、まず無理。西洋の握る「金融利権の世界システム」を変えないかぎり、日本がそこに割って入る余地はない。むしろ、食い物にされるだろう。(アイスランドの金融危機を見よ。あれがいい例。西洋でも「主流」以外は食い物である。)向こうは常に「ルールを作る側」なのだから。(その例外になるかもしれないのが、中国のAⅠⅠBだが、これも成功するかどうか、現段階では不明。)
2)工業(製造業あるいは第二次産業)で、日本全体が浮上する可能性も少ない。何より、今の日本はかつての工業的人材(研究開発の人材)をコストカッター経営陣が廃棄物扱いにしたため、「人材の致命的不足」に陥っている。(サムスンの躍進は、日本からの人材移動、移籍によるものだと聞いている。)末端労働力なら、中進国、後進国のほうが安価に手に入るから、工場はそちらに移動する。日本国内の工場は衰退するのみ。
3)観光などの「サービス産業」で国民全員が潤うのは無理。まあ、焼石に水を灌ぐ程度の効果だろう。コンテンツ産業も、国民全員が潤うほどのものにはなりえない。そもそも、それに従事できる国民の数は非常に限定される。(それになぜか、会社は儲かっても、作り手の給与は恐ろしく低い)

ということで、第二次産業も第三次産業も発展可能性は少ない。(言うまでもなく、これは「全体として」見ての話だ。個別的には成功できる企業も出てくるのは当然である。)

というのが当面の結論になるが、ここで、「当座の結論から出てくる疑問(新しい問題)」は二つある。

1)ならば、第一次産業の改革しか、道は無いが、それで「収入増加」になるか。
2)そもそも、「収入増加」は本当に必要か。

それを次への導入としよう。







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