賢明な判断だと思う。私が前々から主張しているように、「イスラム国」の呼称を使うこと自体が、相手(黒幕のユダヤ・イスラエル)の術中にはまることだと考える人間が自民党の中にもいたのだろう。できれば、誰がこの動議を出したのか、知りたいところだ。
ただし、私自身はこれまでISISの表記で通してきたし、ISIL(アイシル)よりはISIS(イシス)の方が中東っぽくて覚えやすいから、今後もそれで書くつもりだ。まあ、アイシルも、「天知る、地知る、我知る」の「我(I)知る」か、「愛知る」とかこじつけて覚えることはできそうだが。テロ集団が「愛知る」だって?と言う人は、連中が例のクソコラ祭りに対して「日本人には慈悲が無い」と言っているのだから、先方は自分たちを「愛知る」人々だ、と自己認識しているのだろう、と思えばいい。自己認識というもののほとんどは幻想だ、というのは岸田秀先生が喝破した通りである。(笑)
(以下引用)
「イスラム国」呼称「ISIL」に 自民申し合わせ
産経新聞
自民党は26日の役員会で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の呼称について、原則として「ISIL(アイシル)(イラク・レバントのイスラム国)」か「いわゆるイスラム国」という表現を使うことを申し合わせた。
党内から「日本がイスラム国を独立国家として承認しているかのような印象を与えかねない」などという懸念が挙がっていたためだ。「ISIL」は「the Islamic State in Iraq and the Levant」の略称。
外務省では、報道発表などですでに「ISIL」の表記を使用している。同省幹部は26日、「ほとんどのイスラム諸国はISILを非難している。日本がイスラムの国々と対峙しているわけではない」と説明した。岸田文雄外相は当初は記者会見などで「イスラム国」と呼ぶことがあったが、最近は「ISIL」で統一している。
(追記)「逝きし世の面影」から一部転載。この記事から見ると、「イスラム国」と呼ぶことに異議を唱えたのは、私の大嫌いな「あの」小池百合子ではないかと推測される。(笑)まあ、「人によって言を廃せず」だ。いい発言なら、発言者の人格がクソだろうが、採用するべきだろう。右翼仲間の小池百合子の提案だからこそ、安部自民党もそれに同調したと推測できるわけで、人間や党派・集団を「全否定」してはいけないな、と私自身、少し考えた。この呼称変更は、有象無象の「良識派知識人」たちのマスコミやブログでの膨大な発言よりも、日本国民の潜在意識に与える影響は大きいかもしれないのである。自民党としては「イスラム」という宗教への配慮よりは、相手を国家扱いすることによるデメリットを考慮した結果だろうが、実は、そういう潜在意識への好影響の方がはるかに大きなメリットがあると私は考えている。意識は潜在意識から生まれるし、潜在意識は言葉から生まれてくることが多い、というのが私の基本思想だ。
『国家権力べったりの体制順応型口先男が「不都合な真実」を語る時』 余計に恐怖が募る
余りにも時の政権に近すぎる政治記者として有名な毎日新聞の山田孝男の26日木曜日コラム風知草『テロ劇機とメディア』の出来上がりが何とも素晴らしいので驚いた。
コラムで山田孝男は先ず最初に、
『ネット上の衝撃映像をマスコミが繰り返し再生すれば、世間は動揺する。それを見越したイスラム過激派の悪達者に舌を巻く。記者の端くれとして、利用されている構造を自覚しないわけにはいかない。』と主張するが全くその通り。
今回の山田孝男ですが、一番大事な核心部分を突いている。
今の日本のマスメディアですが、(故意か過失かは不明だが)全員で凶悪なテロ組織である『イスラム国』の大宣伝を行っているのである。
自称『カイロ大学に留学していた』ので政界屈指のアラブ通との小池百合子元防衛大臣(8党を渡り歩いた風見鶏)は『イスラム国って言葉、 私は使わない。国だという彼らの言い分を、こちらからわざわざ認めることは無いでしょ?』と何とも当たり前の指摘をしている。
日本のマスコミでは全員が横並びで『イスラム国』だが、英語マスコミでは昨年6月以前の『ISIS』か『ISIL』の略称のままである。
アラビア語圏でも去年6月以前の略称のままであり日本のように『イスラム国』と呼ぶところは無い。(ブッシュ大統領の始めた破滅的で意味不明な『対テロ戦争』の出発点となった9・11事件を『同時多発テロ』とマスコミ全員で呼ぶのも日本だけの例外)
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