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徽宗皇帝のブログ

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「保育園落ちた 日本死ね」
「アメーバニュース」から転載。
ここに書かれた事案のきっかけのブログ(はてなダイアリー)記事は2月15日の投稿らしいから、せっかちな人にとってはもう古い事案ということになるかもしれないが、ここで提起されている問題は今の日本社会、日本政府の馬鹿さ加減、いい加減さを明白に示すものだから、もっと世間が騒ぐ価値がある。実際、この「日本死ね」の言葉に賛同する人が、反応者の大部分を占めているようだ。
まあ、「日本死ね」という言葉が妥当だとは思わないが、そう言いたくなる気持ちは良く分かる記事内容である。そして、この激越な「日本死ね」という言葉だからこそ、ここまで議論を引き起こすことになったのだろう。言葉の力である。だいぶ前の「希望は戦争」に似た、効果の高いキャッチコピーだ。
言葉の話はともかく、「保育園落ちた 日本死ね」のブログ筆者が言っていることは、一から十まで正論であり、なぜ野党がこれを国会に持ち出さないのか、不思議なくらいだ。子育て問題に関心の高い野党議員は、特に女性代議士の中には多いと思うのだが、国会でこの「日本死ね」を持ち出して、「政府はここまで言われていることをどう思うか」と問いただせば、相当なインパクトがあるのではないか。もちろん、マスコミを挙げて、この問題を問題化すればいいのである。
フクシマの問題、TPPの問題も大事だが、福祉の問題はその当事者には一番ストレートに結びつく問題だからこそ、ネットでこれほどの話題になったはずである。

もう一度言葉の問題に戻る。「日本死ね」は、当事者でない人から見れば、保育園に落ちたという「些細な問題」に対する言葉としては異常な怒り、極端な言葉に見える。だが、当人にとっては、保育園に落ちた(子供を保育園に預けることができなくなった。=自分が働きに出ることが困難になった。)は、生活を維持する目算が立たなくなった、という「生存に関わる問題」ではないか。自分や家族の生命を維持することを許さない、日本という国に対して「日本死ね」と叫ぶ気持ちは、幼い子供を持つ多くの女性の共感を呼んだと思う。



(以下引用)




保育園落ちた。匿名投稿で議論沸騰
2016年02月20日 11時04分
提供:R25

 


 


 


 


 


 


 


 


2月15日、あるブロガーが、「見事に保育園に落ちたわ」という怒りをぶつけるブログ記事を投稿。これに次々と“援軍”が現れ、保育園に関する熱い議論が交わされている。

話題の発端となったのは、はてな匿名ダイアリーに投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログ記事だ。そのブロガーは、保育園の申し込みに落選してしまったようで、

「一億総活躍社会じゃねーのかよ」
「子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?」
「オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ」
「保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ」

など、怒りを爆発させた記事を投稿。まずこれがネットで大いに話題になった。

すると翌16日、都議会議員のおときた駿氏が、これに反応するブログ記事を公開した。おときた氏の主張は、「保育所というハコモノ・施設でこの問題を解決することは不可能」というもの。

都内に保育所を増設するには、非常にコストがかかるため、小規模保育や派遣型保育・ベビーシッターの活用に舵を切り、併せて、保育・子育て関連のみに使えるクーポン券を子育て世帯に一律で給付すればよいと述べた。

さらに2月17日には、NPO法人の代表理事で、都内で13の小規模認可保育所を経営する駒崎弘樹氏が、「『保育園落ちた日本死ね』と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由」というブログ記事を投稿した。駒崎氏は、「予算の壁」「自治体の壁」「物件の壁」があることを説明したうえで、

「怒りましょう。僕たちは怒って良い。予算配分は不当だし、このままだと少子化も進行し社会保障も危機になり、それは将来、可愛い我が子たちの生活を直撃するでしょう」

と綴り、フェイスブックのシェア数は1万を超えた。

一連のブログ記事を読んだツイッターユーザーからは、

「本当に同感。雇用増やすなら保育士や介護者の給料を上げればいい」
「私も保育園落ちたからあの時の怒り思い出しながら記事読んでた・・・」
「完全同意。児童手当も微々たる額しか出せないし、保育園も作れないけど、子ども産んでね、そして働いてねって都合よすぎ」

といった声が寄せられている。

1人の意見をきっかけにネットで議論が活発になることは多いが、怒りのベクトルがこれほど一斉に同方向に向かうのは珍しいケースだ。これは、都市部での保育園問題に対し、怒りや疑問を抱えている人がいかに多いかということ。一市民の怒りの声で“大きな山”は動くのか、今後の動向に注目したい。
(金子則男)
(R25編集部)

※当記事は2016年02月19日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております



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