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徽宗皇帝のブログ

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「残酷な資本主義」からの脱却を目指そう
「ギャラリー酔いどれ」所載の「長周新聞」記事の一部を抜粋。
全文が読むに値する好記事だが、ここ最近、ブログに載せられる記事の容量が削減されている感じで、後で調整するのも面倒なので、最初から引用部分は少なめにしておく。
デフレ貧乏はブログの記事容量にまで及んできたかwww
それはともかく、下の文章は、現在とこれからの世界を大観する上で貴重な指針となる。要するに、この政治と経済の流れを多くの人がいつも心に留め、それに押し流されないようにそれぞれの立場で戦っていくべきだ、ということである。さもないと、資本主義、つまり上の人間が下の人間を虐げ、搾取する世界からの解放は無い。
なお、資本主義の基本メカニズムは「人々を競争させることで、上が下を支配する」である。したがって、競争(これは差別化ということでもある。差別はいじめや争いの原因でもあるのは明白だろう。)ということ自体が否定されることは資本主義体制を崩す要因となる、と私は思っている。


(以下引用)




第2次大戦後の世界では、西側の資本主義陣営のトップにアメリカが君臨し、
一方のソ連、中国をはじめとした社会主義陣営が対抗する形で矛盾を形成してきました。

このどちらを支持するかが世界中の国国や政治勢力のなかで激しく問われ、
右や左の多種多様なる勢力が侃侃諤諤(かんかんがくがく)の
論争や抗争等をくり広げてきました。

社会主義を標榜する国同士も 民族主義や修正主義に犯されたもとで独特の矛盾を形成し、
これらが世界中を巻き込んで一種の混乱をつくりだしてきたことも事実です。

その末に、資本主義よりも先んじて社会主義を標榜する陣営が崩壊するか変質し、
各国で「共産党」あるいは「社会党」を名乗っていた勢力のなかでも、

資本主義体制の枠内で安住を追い求めるような腐敗と堕落がはびこりました。

そして、すっかりくたびれて消滅するか、まるで別物としての道を進み始めるなどして、
民衆から信頼を失って今日に至っています。

未来への展望を指し示す 前衛 と呼べるようなものがなにもないというのが、
今日の混迷を作り出している一つの要因ともいえます。

そして対抗すべき社会主義陣営が変質するか退場した資本主義世界では、
むき出しの搾取収奪が強まり、大企業天国、資本家天国と化すと同時に、

医療福祉、あるいは教育など それまで社会主義陣営を意識して実施してきた社会保障政策の
切り捨てに拍車がかかりました。

人間としての最低限の暮らしや尊厳を守ってきた規制が
容赦なくとり払われ、圧倒的多数には貧困の自由だけが投げ与えられる社会が到来しました。

中産階級の没落も各国共通したものです。

そして、一方ではパラダイス文書で明らかになったように、世界中の富裕層や多国籍企業が
タックスヘイブンに巨万の富を溜め込むという、盗っ人猛猛しい振舞が横行しています。

社会が生み出した富を 上澄みの一部分が強欲に私物化してしまい、
共通の隠し場所さえ確保している ことが明るみになりました

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