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徽宗皇帝のブログ

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アメリカ人の生活
「大摩邇」所載の生チョコぽん酢さんの記事の一部だが、経済学的に非常に面白い視点である。
現実には、アメリカ人は、為替相場で日本人の5倍の収入を得ていても、彼らは日本の5倍の物価の中で生活しているわけだ。問題は、
日本ではその収入が得られないから、現実的には

ドルを持って日本で生活すれば、1/4とか1/5で生活できる

とはならないことである。
つまり、平均的なアメリカ人の場合は「竹の子生活」(生えたら即座に収穫して食うしかない)であって、収入が資産になっていないのである。「ドルを持って日本で生活する」とは、資産がある場合の話だ。
しかし、長年働いてある程度の資産を手に入れた場合、老後を日本で生活するのは非常に賢い選択だろう。私がイチローや大谷なら、選手引退をしたら日本で生活する。まあ、資産が巨額すぎてアメリカで暮らすのもさほど問題にはならないのだろうが。
しかし、モデル思考で言えば、山頂(イチローや大谷)というのはひとつしかない「点」である。無数の人間(一般人・凡人)は麓の土の一粒なのである。
アメリカンドリームの厄介なところは、それを実現した人間もいることで、だから膨大な数の青少年が山頂を目指して、結局は麓の屍(土)となるのである。

(以下引用)
例えばアメリカのお話なのですが、サンフランシスコでは今や年収1300万円以下は低所得者層となっているようです。
日本では考えられないことですよね。

もちろんその分凄まじいインフレが進んでいますので、日々の生活費がエグイから「年収1300万円でも生活が苦しい」という意味でもあるわけですが。

例えば一般的なアパートの家賃は月35万円で15年前の2倍に跳ね上がっているそうです。

今はミネラルウォーター1本買うのにも5ドル以上しますから、想像するだけでゾッとしますし、そりゃそれだけお金が必要なのも納得ですよね。

日本では一般的なアパートやミネラルウォーターの値段は大体1/4とか1/5ですから、単純に日本で年収260万円で生活するのと同じと言っても過言ではないでしょう。

でも誤解しちゃいけないのは、これはアメリカ国内だけで切り取って、日本の暮らしと比べた場合のお話ですからね。

今は為替相場というものがありグローバルな世界ですから、日本は対岸の火事というわけではないのです。

ドルを持って日本で生活すれば、1/4とか1/5で生活できるわけですから。
このような出来事が、自然災害的な領域で発生しているのならいざ知らず、明らかに人為的なミスで起こっている可能性が見えてくると、我々日本人ですらぐったりしますよね。

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