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徽宗皇帝のブログ

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タッカー・カールソンの人物像
「混沌堂主人雑記(旧題)」から転載。
毎度のことだが、いい記事をよく見つけてくるものである。これも毎度言うことだが、せっかくの好記事を、その内容とまったく無関係に天皇制や天皇批判のコメントと結びつける悪癖をやめさえしたら、「旧題」ではなく、現在のブログタイトルで紹介したいところである。
タッカー・カールソンの人物像や経歴、思想をこれほど詳しく紹介、説明した記事は、あるいはネットで初めてではないか。
もちろん、カールソンの「正体」が分かったことで彼のプーチンインタビューの「歴史的」価値が無くなるわけではないが、彼の「意図」が主に「反中国」思想によるプーチンへの説得にあるとしたら、プーチンの冷静で、やや冷淡だとすら思えるインタビュー反応も納得できる。まして、トランプが大統領に帰り咲いた時に、カールソンが副大統領になる可能性が大きいならなおさらだ。カールソンはアメリカのためというより、アメリカ共和党のために、あの行動を行ったわけだ。
まあ、少なくとも、プーチンはアメリカと安易な妥協はしない、ということが「大統領としてトランプよりバイデンのほうがいい」(戦いやすい。かえって、ロシアに有利である)という、あの意外な発言に籠められているわけだ。さらに言えば、ウクライナ戦争の継続その他でアメリカの没落は確実であり、ロシアを反中国に引き入れることでその進行を止めようというのが、アメリカ共和党中心層の狙いなのだろう。

で、DSは、アメリカが没落してもどうでもいいと思っているのではないか、というのが昨日書いたことである。だからこそ、今のアメリカや西側諸国から「絞り取れるだけのものはすべて搾り取る」わけである。DSとは要するに吸血鬼であり寄生虫なのだから、寄生する相手はどこでもいいわけだ。

(以下引用)

2024 - 02/27 [Tue] - 20:56

寺島メソッド翻訳NEWS より

上記文抜粋
・・・・・・・・・・
プーチンは、タッカー・カールソンの好戦的な反中国喧伝を暴き、彼のCIAとのつながりを冷やかした
<記事原文 寺島先生推薦>
Putin debunks Tucker Carlson’s warmongering anti-China propaganda, mocks his CIA ties
筆者:ベン・ノートン(Ben Norton)
出典:ゲオポリティカル・エコノミー (Geopolitical Economy)  2024年2月10日
<記事原文 寺島メソッド翻訳グループ>  2024年2月27日
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、トランプの盟友タッカー・カールソンがモスクワでのインタビューで吐き出した「幽霊的」反中国喧伝を非難し、この元フォックス・ニュースの司会者がCIAに応募した過去を冷やかした。
米国のテレビ司会者タッカー・カールソンは、今年2月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にインタビューするため、モスクワを訪れ、政治的な大騒動を引き起こした。
これは報道機関で議論を巻き起こした。これは党派心で動く米国の政治ではよくあることだが、この議論は、「木を見て森を見ず」と言わざるをえない。
ヒラリー・クリントンのようなリベラル派の戦争タカ派は、タッカー・カールソンを裏切り者で、プーチンにとっての「役に立つ愚者」呼ばわりした。
民主党は、ロシアに対する強迫観念的な憎悪に目がくらみ、地政学的に何が起きているのか全く理解できていない。
実のところは、カールソンなどの共和党内のドナルド・トランプ信奉者たちは、長年ロシアと中国のあいだに楔(くさび)を打ち込み、中国との戦争を狂信的に推進しようとしてきた。
トランプの主席顧問であったスティーブ・バノンは、この極右の指導者であるトランプの2016年の大統領選において、2018年にこう公言していた。「我が国は中国と戦争中です」と。
バノンが求めたのは、「西側諸国が団結して、全体主義中国の台頭に立ち向かう」ことである。そしてバノンはロシアを「西側」の一部だと考えている。
この戦略は、フランスの極右指導者であるマリー・ヌ・ルペンも使ったことがある。ルペンは、2022年にロシアとの関係を改善したいとの考えを示し、その理由はロシアが中国と同盟を結ぶことを防ぐためだ、としていた。
トランプ主義の共和党員と、それと同類のヨーロッパの極右勢力は、ロシアを、白人で、ヨーロッパ人で、キリスト教徒で、資本主義者で、中国に対する潜在的な同盟国と見なしており、中国を、いわゆる「ユダヤ・キリスト教西洋文明」に対する、非白人で、アジア的で、無神論的で、共産主義の脅威として悪魔化している。
カールソンは、この対中国戦争挑発作戦で重要な役割を演じてきた。
フォックス・ニュースのゴールデンタイムの番組で、カールソンは「ロシアはアメリカの主要な敵ではありません。まともな人は誰もそうは思いません。私たちの主な敵は中国です。米国はロシアと関係を持ち、中国に対抗するべきだからです」と述べた。
カールソンが「反戦主義者である」という言説は全くの間違いだ。カールソンがウクライナでの対ロシア代理戦争に反対しているただひとつの理由は、すべての資源を中国との戦いに集中させたいからだ。
カールソンは、フォックス局での自分の番組でこう主張していた。「我が国にとっての最大の脅威はウラジーミル・プーチンではありません。それはまったくバカげた考えです。最大の脅威は、間違いなく中国です」と。
この極右テレビ司会者が懸念しているのは、中露同盟が地球上の米国覇権を終わらせることだ。この覇権こそ、トランプ派が守りたがっているものだ。
カールソンはこう嘆いていた。「ロシアが中国と軍事協力すれば、米国の世界覇権や世界に対して持っている権力は即座に終わるでしょう。ロシアと中国が連合することになれば、全く新しい世界になり、米国は大いに弱体化することになるでしょう。それがよくないことだと、ほとんどの米国民は同意するはずです」と。
2023年にフォックス・ニュースを解雇されて以来、カールソンは、米国は中国に対抗してロシアと同盟を組むべきだという、戦争挑発的な言説を相変わらず推進し続けている。
ところが、2月のインタビューで、このロシアの指導者(プーチン)は、カールソンが共和党とトランプのために行動する政治工作員であり、共和党とトランプが、ロシア政府と、その最も重要な同盟国との間の分裂を助長することを望んでいることをはっきりと見抜いていた。
プーチンは、カールソンの冷静さを欠く反中国言説に反発し、彼はこれを単なる「亡霊が話すような話」と呼んだ。
このロシア大統領は、中国は平和協力を望んでいると強調し、「中国の外交政策哲学は攻撃的ではありません」と述べた。
以下は、2月6日のやり取りの書き起こしだ。
タッカー・カールソン:問題は、次に何が起こるかということです。貴国は、ある植民地大国を別の植民地大国と交換するおつもりでしょうが、後者は、感傷的で寛容な国であるとはとてもいえません。私が言っているのは、例えばBRICSのことです。BRICSは、中国や中国経済に完全に支配される危険にさらされています。それはBRICS諸国の主権にとって良いことなのでしょうか? あなたはそれについて心配していますか?
ウラジーミル・プーチン:そんな亡霊がするような話を耳にしたことがあります。そうです、亡霊がするような話です。我が国と中国は隣国です。近親者を選べないのと同じように、隣国も選べません。我が国は中国と1000キロの国境を共有しています。これが1番の理由です。
二つ目の理由は、我が国と中国には何世紀にもわたる共存の歴史があります。両国はその状態に慣れています。
三つめの理由は、中国の外交政策哲学は侵略的ではありません。中国は、常に妥協点を探すことを考えています。それは見てのとおりだ、と思っています。
もう一つの理由は、以下のとおりです。私たちはいつも同じ亡霊のような話を聞かされてきました。いま、あなたは遠回しにおっしゃられましたが、それでも同じ亡霊のような話です。
中国との協力関係は増え続けています。中国と欧州の協力関係進展の速度は早まっています。それは、中国とロシアの協力関係の進展よりも早く、大きいものです。
ヨーロッパの人々に聞いてみてください。中国を恐れているのでしょうか? そうかもしれません。わかりません。しかし、欧州の人々はいまだに中国市場と何としても繋がろうとしています。経済問題に直面している今は、とくにそうです。
中国企業も欧州市場を開拓しています。
中国企業の米国での存在感は小さいですか? そうでしょうね。
政治的な決定により、中国との協力が制限されようとしているからです。
タッカーさん、あなたが中国との協力を制限しているのは、あなた自身の不利益になります。あなたは自分で自分を傷つけているのです。
プーチンがはっきり語ったように、共和党は中国をロシアから孤立させ、BRICSを分断することに失敗している。
皮肉なことに、ロシアゲート陰謀をめぐる民主党の冷静さを欠く行為が、ウクライナでの戦争と相まって、親トランプ派がこの戦略を実現するのを妨げたのだ。
(米国政府がロシアを中国から分断し損ねたことで、米国はインドの極右政権との同盟に重点を置き、インド政府と中国政府の間の紛争を誘発しようとしてきた。トランプもジョー・バイデンも、インドを口説こうとしている。)
カールソンの好戦的な反中国言説は、フォックス・ニュースを見ている典型的な保守層にだけ食いつかせるものではなかった。解雇された後も、カールソンは独立系放送局の司会者として、この漫画的な喧伝を拡散し続けている。
プーチン大統領にインタビューするわずか4日前の2月2日、カールソンは中国が「米国の侵略を煽っている」と主張する動画を公開した。その意味するところは、対中戦争は正当化できる、というのも中国共産党が「侵略」を支援しているのだから、というものだった。
2023年11月、カールソンはトランプとのインタビューを公開し、その中で2人とも中国政府を恐れていた。
「なぜ中国はわが国の半球で帝国主義を遂行することが許されるのでしょうか?」カールソンは尋ねた。
トランプはこう答えた。「そうです。キューバをはるかに凌ぐ脅威です。中国は、南米の至る所に顔を出しています」と。元アメリカ大統領のトランプは、一片の証拠も示さず、「中国はキューバに軍事施設を建設しています」と主張した。
カールソンはトランプの個人的な友人であり、この元大統領と共和党内のトランプ派の喧伝家として活動している。
しかし、彼らの関係は友情よりも深いものだ。実際、トランプは、カールソンが副大統領に立候補することを検討している、と公言している。
これは、トランプが今年の大統領選挙で勝利する可能性が非常に高いことを考えると、特に重要だ。ほとんどの世論調査は、重要な激戦州を含め、バイデンに勝っていることを示している。
トランプは大統領選に際し、極めて攻撃的な反中国政策の実施を公約に掲げている。ワシントン・ポスト紙は、トランプの顧問の発言として、「トランプは中国との大規模な新たな貿易戦争の準備をしている」と報じ、中国製品の米国への輸入に60%の関税を課そうとしている、と報じた。
フォックス・ニュースにこのことについて尋ねられたとき、トランプは関税を60%以上にするとし、「おそらくそれ以上になるでしょう」と述べた。
歴史的に見ても、この規模の経済戦争はしばしば軍事衝突につながる。つまり、トランプのタカ派的な反中国政策は、戦争に発展する可能性がある、ということだ。
カールソンは、トランプの親密な同盟者であることに加えて、カールソンはフォックス退社後に始めた、多くの人が見聞きする自身のSNS報道機関を利用して、共和党の大統領候補ヴィヴェック・ラマスワミの宣伝をおこなった。両者は共に中国を悪者扱いし、台湾をめぐる戦争の恐怖を煽った。
ラマスワミは、トランプ派とカールソン流の外交政策綱領で選挙運動を行ない、中国を孤立させるために、アメリカはロシアと同盟すべきだ、と主張している。
皮肉なことに、トランプやバノン、ラマスワミ、カールソンが提唱したこの戦略は、以前、ヘンリー・キッシンジャーによっても推進されていた。
1970年代のリチャード・ニクソン政権時代、キッシンジャーは「三角外交」を使って中国をソ連に対抗させた。当時の米国政府と中国政府とのあいだの同盟は、ソ連の不安定化をよび、最終的にはソ連崩壊につながる重要な要因となった。
2018年、キッシンジャーは、この三角外交への回帰を呼びかけたが、そのときは逆の方向だった。デイリー・ビースト紙は、「ヘンリー・キッシンジャーは、ドナルド・トランプ大統領に、米国は、台頭する中国を封じ込めるために、ロシアと協力すべきだと提案した」と報じた。
プーチンは、CIAへ応募したタッカー・カールソンを冷やかした
ドナルド・トランプと彼の極右勢力の台頭により、タッカー・カールソンは自分自身をいわゆるポピュリストとして再度売り出そうとした。
しかし、カールソンは、常に報道分野における名門家系だった。彼のミドルネームはスワンソンで、義母は同名の食品会社の相続人だった。
有力で、裕福で、政治的にコネのある一族の末裔であるカールソンは、ネオコンのタカ派として報道関係者としての経歴を始め、悪名高いネオコンの聖書である、ウィークリー・スタンダード誌に、筋金入りの戦争支持記事を大量に書いていた。
カールソンはすぐに出世し、2000年代にはCNNとMSNBCの番組の司会をつとめ、後にフォックス・ニュースに移った。
トランプ時代、カールソンは自らを超保守主義者として売り込み、ネオコンを非難し、「ポピュリスト」で得点を稼ごうとしていると語った。しかし、ジョージ・W・ブッシュ政権時代、カールソンは正真正銘のネオコンだった。
カールソンは、粗野で、新植民地主義的で、人種差別的な論点から、米国による違法なイラク侵略を熱心に支持した。
デイリー・ビースト紙は次のように書いている(強調は筆者)。
タッカー・カールソンは、ラジオ番組「ババ・ザ・ラブ・スポンジ」での過去の発言で、イラク人を「識字率が半分しかない原始的な猿」と表現した。このフォックス・ニュースの司会者は、イラク国民は「人間らしく振る舞わない」と主張し、2006年5月の人気ラジオ番組でのイラク戦争に関する討論で、イラク国民やイラク国民の文化に「全く同情しません」と述べた。カールソンは、「トイレットペーパーやフォークを使わない文化」であると述べ、イラク国民は「自分たちを統治できない」ので、米国に「黙って従うべきです」と付け加えた。2009年9月の放送で、カールソンは、アフガニスタンは決して「文明国にはならない。なぜなら、人々は文明化されていないからです」と宣言した。
実際、カールソンは熱心なレーガン主義者で冷戦戦士だったので、大学時代にCIAに応募したほどだ。
ジャーナリストのアラン・マクラウドは、1980年代に、カールソンがニカラグアに赴き、革命的なサンディニスタ政府に対するテロ戦争で、CIAの極右暗殺部隊、コントラを支援した経緯を明らかにした。
タッカーの父、リチャード・「ディック」・カールソンは、CIAや他の諜報機関と密接な関係にある米国政府の喧伝機関、ボイス・オブ・アメリカのディレクターだった。
ロシアの諜報機関は、カールソンのCIAとのつながりをはっきりと知っていた。そこで、2月にプーチンにインタビューした際、プーチンは悪名高い米国の諜報機関に応募した経歴があることに触れ、カールソンをからかった。プーチンが強調したのは、この機関が、多くの軍事政変を組織し、無数の外国の内政に干渉してきた、という点だった
以下は、そのやり取りの書き起こしだ。
タッカー・カールソン:誰の支持を得て?

ウラジーミル・プーチン:もちろん、CIAの支援を受けてです。あなたが昔参加したかった組織だと聞いていますよ。
CIAがあなたを採用しなかったことを神に感謝すべきです。もちろんCIAが重要な組織であることは分かっていますが。
私は、ソビエト連邦の諜報機関である第一総局に勤務していたのですから。
CIAは常に我が国の敵でした。それが仕事だから仕方ありませんが。
タッカー・カールソンのラテンアメリカに対する新植民地主義的見解
現在カールソンはネオコンを批判しているが、中南米に関するカールソンの外交政策は、明らかにネオコン的で、新植民地主義的だ。
カールソンは、つねづね中南米を米国の「裏庭」扱いしており、中国が「我が国の半球」を「乗っ取り」、植民地化さえしようとしていると頻繁に文句を言っている。
2022年、まだフォックス・ニュースにいた頃、カールソンはブラジルを訪れ、親米・反中国を貫く極右指導者ジャイル・ボルソナロのプロパガンダ・ドキュメンタリーを制作した。
事実上、カールソンはブラジルの選挙に干渉し、左派のルラ・ダ・シルバ(2022年の選挙で勝利)の政権復帰を阻止しようとしていた。
カールソンがボルソナロのために制作したプロモーション動画で、彼が持ち出したのは200年前に生まれた、明らかに植民地主義にもとづいた考え方であるモンロー主義だった。その目的は、中国がラテンアメリカ諸国と、中国とラテンアメリカ諸国との合意に基づく二国間関係を構築することへの恐怖を煽ることにあり、さらにこの地域における米国による侵略的介入主義を正当化することにあった。
このフォックス・ニュースの司会者はこう宣言した(強調は筆者)。
1823年、ジェームズ・モンロー大統領は、過去200年間、アメリカの外交政策の中心となっている政策を発表しました。モンロー主義と呼ばれるこの教義は、西半球の国々を大国が支配することは許されないという、非常に単純な命題を掲げています。それは、米国の利益に対する直接的な脅威となるでしょう。そして200年もの間、私たちはそれを許さなかったのです。
バイデン政権下では、モンロー主義はもはや施行されていません。
政治思想的な懸念に縛られ、些細な政治的不満にとらわれ、そして何よりも、東欧での遠い戦争(つまり、ウクライナでのロシアに対する戦争)に気を取られて、バイデン政権はその責任を放棄したのです。
そして、米国が残した空白に、新たな超大国が入り込もうとしています。
我々は、中国の台頭と、中国政府が米国に取って代わり、我が国の半球で支配的な大国としてどのように振る舞っているかを自分の目で確かめるためにブラジルに来ました。
米国政府内の超党派帝国主義
この反中国、親植民地主義の非難は、カールソンが実際、米帝国主義の熱烈な擁護者であることをはっきりと思い起こさせるものだった。
カールソンは原則的に戦争に反対しているわけではない。米帝国の対中戦争に全注意を集中させたいがために、ロシアに対する米国代理戦争を批判しているだけだ。
カールソンは、ロシアとの戦争を望まない多くの善意の人々を取り込み、中国との戦争を望むように洗脳している。
ところが、ロシアゲート陰謀をめぐり冷静さを失った米リベラル派には、この現実が見えなくなっている。
もちろん、米国政府内では、中国に対する超党派の反発がある。しかし、民主党は今、「短期的な脅威」としてロシアに固執し、中国については「長期的な脅威」と考えている。
トランプとカールソンに率いられた共和党は、ロシアとの違いを脇に置いて、米帝国のあらゆる資源を、中国共産党を封じ込め、弱体化させ、究極的には打倒することに捧げたがっている。
米国を支配する両政党は、徹底した帝国主義者だ。両政党の戦いは米国が帝国であるべきかどうかをめぐってではない。むしろ、その議論は、米帝国を維持するための最良の戦略は何か、がテーマになっている。
カールソンとトランプは、ネオコンやリベラル介入主義のタカ派と政治的に多くの共通点がある。しかし、二人はこの勢力を「ポピュリスト」だと批判することもある。
彼ら全員を結びつけているのは、米帝国を強化し、この惑星上の米国による一極覇権を維持したい、という願望だ。
これこそまさに、タッカー・カールソンが、フォックス・ニュースの番組で、「ロシアが中国と手を組むことがあれば、米国の世界覇権と米国が有する権力は即座に終わるだろう」と恐怖の面持ちで警告した理由だ。
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抜粋終わり

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