外務省はクリントン氏とだけ会談をセッティングし、トランプ氏を無視。
終わってみれば、安倍首相も、外務省に当たらずにはいられなかった。
2016年11月11日 金曜日
◆安倍首相「話が違う」トランプ氏勝利にいら立ちも…17日会談決定 11月11日 スポニチ
米大統領選で共和党の実業家ドナルド・トランプ氏(70)が勝利した大番狂わせに、民主党のヒラリー・クリントン上院議員(69)の勝利を見込んでいた安倍晋三首相が、外務省に「話が違う」といら立ちをぶつけていたことが10日、分かった。次期米政権とのパイプを持たない日本側が浮足立つ一方で、トランプ氏は安倍首相と今月17日に会談することを即断即決した。
「話が違うじゃないか!」。世界中が固唾(かたず)をのんで見守った大統領選の開票終盤、安倍首相のいら立ちが頂点に達した。脳裏に浮かんだのは、今年9月の訪米でのクリントン氏との会談。クリントン氏側の要請があったためだが、外務省はクリントン氏とだけ会談をセッティングし、トランプ氏を無視。次期大統領との顔合わせのつもりだったが、終わってみれば、全くの見当違い。安倍首相も、外務省に当たらずにはいられなかった。今となっては「トランプ氏軽視」と取られかねない。
政治経験のない異例の“素人大統領”に、これまで築いてきた日米間のパイプが通用するのか?そもそもパイプがほとんどないことに焦った政府筋は動いた。10日朝、電話会談を申し入れた。
“暴言王”トランプ氏は、意外にも態度は柔軟。うまく会話をリードし、早くも「直接会談」を取り付けることに成功した。
19日からペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する安倍首相が「ニューヨークを(政府専用機の)給油地にできる」と直接対話を求めると、トランプ氏は「17日にニューヨークにいるようにする。食事でもしようか」と応じ、とんとん拍子に日程調整が進んだ。
選挙戦中の過激な発言がウソのように、日米関係強化への意欲を何度も表明。アベノミクスを高く評価し「いろいろなアドバイスをしてほしい」と謙虚な一面を見せる一幕もあった。政府筋は「さすがビジネスマン」とうなった。
日本の首相が就任前の次期大統領に会うのは異例。電話会談はスムーズに進んだが、トランプ氏は環太平洋連携協定(TPP)や医療保険制度改革(オバマケア)など、オバマ民主党政権の看板政策を真っ向から否定する構えを見せており、出方が分からない。米軍撤退も口にしているだけに、日本が最も重視する日米同盟の先行きも不透明。政府高官は「トランプ氏がどんなことを言い出すのか分からない。会談は未知との遭遇になる」と不安な表情で語っている。
- (私のコメント)
「株式日記」では日本もCIAを作れと主張してきましたが、CIAを作っても外務省のバカ官僚を見れば分かるように、ムードに流されてちゃんとした分析が出来ない人材では意味が無い。予測よりも願望に基づいた分析をしてしまう。彼らにはあってはならない事は無い事にされてしまう。
外務省にしても財務省にしても戦前の軍部にしても、有能であることよりも派閥を作って行って強固な組織を作ってしまって、有能な人材を派閥の力で排除して行く。だから結局は派閥に忠実な者が出世をして行くシステムになって行く。テレビや新聞などのマスコミも同じだろう。
先日の土曜日に、NHKのドラマで「百合子さんの絵本」と言うドラマを放送していましたが、スウェーデン公使館付武官として現地で諜報活動を担った陸軍武官・小野寺信の物語ですが、ロシアやドイツの的確な情報を送り続けても、結局は瀬島龍三陸軍参謀などによって握りつぶされてしまう。瀬島参謀はロシアのスパイ説もあるくらいの人物だ。
今の外務省も同じであり、いくらアメリカの正確な状況を送ったとしても、不都合な情報は握りつぶされて、安倍総理にはエリート官僚によって握りつぶされてしまう。ネット上にはトランプが勝つと分析した人も何人かいたが、外務省はアメリカのテレビや新聞などの情報を丸呑みしてしまう。独自の情報分析が出来ないのだ。
もちろん有能な人間なら新聞などの情報からでも正確な分析は出来るが、日本のエリート官僚は派閥第一で考えるから情報が歪んでしまう。戦前の軍部にも英米派やドイツ派などがいて、派閥同士で勢力争いをしていた。瀬島参謀は陸軍主流派のエリート参謀であり、小野寺大佐は彼らのグループに属していなかった。だからスウェーデンに飛ばされた。
小野寺大佐は独ソ開戦やヤルタ会談の内容などを掴んで日本に打電したが、瀬島参謀に握りつぶされた。おそらく外務省でもトランプが勝つと打電してもエリート官僚に握りつぶされた事でしょう。総理の周辺には官僚の壁が出来てしまって情報をコントロールする事で総理を動かしている。
今は昔とは違って、一部のエリートによって情報は独占できなくなり、ネット上で情報が公開されてしまう。アメリカでもテレビや新聞がいくらクリントンが優勢と書きたてても、国民はその情報に左右されなくなった。イギリスでも同じであり、EU離脱だとイギリスが破滅すると脅しても国民は離脱を選択した。
今回もトランプが大統領になればアメリカ経済はリーマンショック並みのショックが来ると言っていたが、トランプが当選しても株価はかえって上がっている。既に情報は1%の支配層が独占するものではなく、ネットによって情報が公開されてマスコミによって国民は騙されなくなった。
新聞記者たちは、ネットの情報は信用が出来ないと言いふらしているが、間違った情報をまき散らしているのは大統領選挙でも分かる通りマスコミなのだ。
(徽宗追記)実際にトランプが大統領になった以上、手の平返しをする人間が続々出てくると思うが、一般人のトランプのイメージは、下のようなものだろう。トランプ自身がそういう虚像を作ってきたわけで、あるいはそれは実像とも言えるわけだ。要するに、人間は多面的なものだ、というだけの話である。なお、このトランプ大統領の誕生経過を、SF好きな連中、と言うか筒井康隆好きな連中はまさに筒井的世界の現実化と見ているようだwww トランプの本心は案外こんなものだったりしてwww
竹熊健太郎《一直線》さんがリツイート - ゴルゴ13の世界だと2001年にトランプ殺されてて草pic.twitter.com/c3nvEu0xuP
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- トランプ新大統領を特集したNHKスペシャル。トランプ支持者として出てきたオハイオ州の倒産した工場主、選挙までトランプ支持はずっとカミングアウトせず、トランプ当選後の会食でその場にいた11人のうち10人までトランプにいれていたことを知って互いにびっくり……本当に「隠れ支持」なんだ。
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