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徽宗皇帝のブログ

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ラガルド、フー?
IMF専務理事(というのがトップなのか?)にフランスの日焼け女ラガルドが就任したということをどう考えてよいか、今のところ分からないので、「スロウ忍ブログ」の記事をとりあえず転載しておく。ニューズウィークなどを見ても、「ユーロ体制維持」がラガルドの基本戦略になるだろうと書いてある。つまり、ギリシア危機からも明らかなように、金持ち国と貧乏国の無理な合体による破綻が明らかなユーロ体制を、そのまま維持していこうというわけだ。まあ、どうなるかは今後に注目だ。


(以下引用)


2011年06月29日
次期IMF専務理事にラガルド女史が当選。ギリシャに対する緊縮財政強要とユーロ救済の可能性が高まる。IMF資金が原発建設資金に流用される恐れも。
国際通貨基金(IMF)は昨日(2011年6月28日)、ワシントンの本部での理事会において、次期専務理事にフランスのクリスティーヌ・ラガルド経済財政相を選出したとのことである。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000507-san-bus_all
IMF専務理事にラガルド氏 女性トップは初めて

産経新聞 6月29日(水)7時35分配信
 【ワシントン=柿内公輔】国際通貨基金(IMF)は28日、ワシントンの本部で理事会を開き、次期専務理事にフランスのクリスティーヌ・ラガルド財務相(55)を選出した。IMFトップに女性が就任するのは初めてで、任期は5年。

 性的暴行事件で辞任したストロスカーン前専務理事の後任となるラガルド氏は、不祥事で失墜したIMFの信認回復や組織の立て直し、ギリシャ危機で揺れる欧州の債務問題などの課題に取り組む。

 専務理事には、メキシコのカルステンス中央銀行総裁も立候補していたが、28日の理事会に先立ち、最大出資国の米国がラガルド氏の支持を表明。欧州各国、日本、中国などの支持も取り付けた同氏の選出が確定していた。

 ラガルド氏は「IMFの改革を自分も引き継ぐ」として組織改革へ意欲を示している。

 ラガルド氏はパリ生まれ。米国などで弁護士として活躍した後に政界に進出。農業・漁業相などを歴任し、2007年6月から財務相を務めている。


中国に餌(IMF副専務理事のポスト)をチラつかせたラガルド女史の戦略勝ちといったところだろう。最終的に米国(ガイトナー財務長官)が支持に回ったのも大きい。

日本は最後まで誰を支持するとは公言していなかったが、米国の顔色を伺っていたのだろう。日本は主要出資国であるにも関わらず、米国に白紙の委任状を渡しているも同然で、結局誰がIMFを支配しようと日本が其の果実にはありつくことは出来まい。

左派カルステンス・メキシコ中銀総裁や右派フィッシャー・イスラエル中銀総裁の中間(やや右寄り)の彼女は、最も予想された無難な結果と謂える。

 http://surouninja.seesaa.net/article/211906328.html
 http://surouninja.seesaa.net/article/206324258.html
 http://surouninja.seesaa.net/article/209337282.html

ギリシャに対して緊縮財政を主張しているラガルド女史は、ギリシャのユーロ脱退を「最悪のシナリオ」と認識している。つまり彼女(というかIMF)は今後、ギリシャに緊縮財政(ギリシャ国民の犠牲)を強行させてギリシャを救済し、ユーロ危機を回避する可能性が高まったと謂えよう。
ドルの防衛とユーロ潰しに血道を上げる米国右派勢力が、次はどの様な工作をIMFに対して仕掛けてくるかが非常に気になるところである。


http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aG5TIfKJYwks
ラガルド次期IMF専務理事:ギリシャ野党は緊縮財政で協力を

6月28日(ブルームバーグ):28日に国際通貨基金(IMF)専務理事に選出されたフランスのラガルド財務相(55)は、ギリシャ野党に対し、緊縮財政法案の議会通過で政府・与党に協力するよう求めた。
  ラガルド氏はこの日、フランスのテレビ局TF1に出演し、ギリシャの運命を決めるため、「ギリシャ野党が与党に協力することを望む」と発言。「与野党は政治的な見解の違いを棚に上げ、国への奉仕で協働すべきだ」と語った。
  さらに、ギリシャのユーロ圏脱退は「最悪のシナリオ」で、どんなことがあっても回避しなければならないと述べた。
  ラガルド氏はまた、IMFが抱える問題について、ストロスカーン前専務理事と話し合いを試みる考えを示した。


 http://surouninja.seesaa.net/article/175088003.html

一方、今回の人事は、フランスによる原発推進を加速させる事にも繋がると俺は予想している。つまりIMFの資金が新興国への原発誘致のために融資に流用される可能性があるということだ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110628-00000609-yom-int
仏、原子炉開発に1150億円…原発推進堅持

読売新聞 6月28日(火)13時1分配信
 【パリ=三井美奈】フランスのサルコジ大統領は27日の記者会見で、最新型の原子炉開発に向け、10億ユーロ(約1150億円)を投資すると述べた。近隣のドイツやイタリアが「脱原発」へ動く中、フランスは原発推進を維持する方針を改めて確認したものだ。大統領は、日米仏露中など12か国と欧州連合(EU)が2030年ごろの完成を目指す次世代炉・第4世代原子炉の開発についても実現への決意を示した。

 一方で大統領は、原発の安全性に関する研究や太陽光など代替エネルギーの普及にも予算を投ずると約束した。近隣国の動きを受けて仏国内でも脱原発を求める声が高まっており、大統領はこうした不安の払拭(ふっしょく)を狙ったものと見られる。

最終更新:6月28日(火)13時1分



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