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徽宗皇帝のブログ

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中流階級が存在しない社会(格差社会)は経済的に没落する
これは米国も同じであり、米国がもっとも繁栄した1950年代から1960年代までは「中流階級」が米国の経済の核になっていたのである。つまり、高い(あるいは十分に満足できる)給与を貰えたために、消費も活発にでき、好景気が続いたわけだ。

米国の没落は例えばベトナム戦争などのためではなく、明白に、ソ連解体による冷戦終了のためである。

米国(資本主義)のライバルである共産主義(社会主義)強国がいなくなったため、福祉政策や労働者の高給与などの「社会主義思想への忖度政策」を一切やめた政府と経済界が一体化して労働者への好待遇を一切やめたことが米国の中流階級の没落原因である。
中流階級が没落すれば、消費の中心が消えるわけで、その後の経済的衰退は当然のことだ。社会の上位1%、あるいは0.1%はうなるほどのカネを得るが、彼らはそれを投資と貯蓄にしか使わない。つまり、中流以下の階層にカネが回らなくなるのである。
クリントン政権下で一見好景気に見えたが、それは投資関係のマネーゲームで上級国民の間でカネが回っただけだ。それ以降の米国の没落は誰もが知っているが、その原因がソ連解体にある、と指摘した人は私は見たことがない。



(以下引用)




私は、日本が最も繁栄した昭和後期の社会的特徴は、格差の小さい社会だったという点にあると思う。であれば、その成功体験に学べばよさそうなものなのに、国を滅ぼした大日本帝国の失敗体験をもう一度、なぞろうというのだから、どうすればそういう考え方になるのか、私には不思議で仕方がありません。





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