「ギャラリー酔いどれ」から転載。
中島岳志氏は、TPPの恐ろしさを最初の段階から我々国民に教えてくれた恩人であるが、現在は東工大教授らしい。こういう人物をスカウトする大学もまた素晴らしい。いわば、政府に反旗を掲げた人物を支援したわけであるから、その硬骨ぶりがいい。
中島氏は自分自身を保守主義者でありながら共産党の政策に共感する、と言っているが、保守主義とは、「何を保守するのか」が一番肝心なポイントである思想なのである。したがって、その大事だと思うポイントが合致すれば、保守主義者が同時に共産党に共感しても不思議ではない。
一部の政治的寄生虫の利権の保護が保守主義であるなら、それは安倍政権の思想であり、現在憲法で保障され(安倍政権下で無残に削られつつあるわけだが。)ている民衆の権利の保護が保守主義なら、それは共産党の理念とまさに一致していると言える。
(以下引用)
◆http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12260954716.html
かばさわ洋平・千葉市議会議員 March 30, 2017
◎「本当の保守主義を貫くと共産党と共鳴する時代」
東工大教授 中島岳志さん
本当の保守主義貫くと共産党と共鳴する時代!
テレ朝の「報道ステーション」のコメンテーターでもお馴染みの、
東工大教授で政治学者の中島岳志さんが赤旗日曜版に登場して
「本当の保守主義を貫くと共産党と共鳴する時代」
「私は政策的には共産党とだいたい同じ」と語っています。
また究極の理念があってこそ現実を動かせる、
現実を動かすために野党共闘は大賛成と評価しています。
かなり深い見立てもあり必読な中身です。
私のもとにも、保守だけど共産党しかないという激励を
多くいただくようになっています。保守革新という枠組みにとらわれず、
誰が本当に国民のために国会や議会で質問をし、
現場の相談に対応し、汗を流している政党かどうか示していきたいと思います
▼http://stat.ameba.jp/user_images/20170330/11/takumiuna/
2b/71/j/o0480036913901648782.jpg?caw=800
赤旗日曜版 4/2
対立軸は「リベラルVS保守」だよとよくいわれます。
しかし、本来の保守思想は、フランス革命のような急進改革を批判し、
リベラルや自由主義を目指すものです。
しかも、保守主義者は「議論」を重視し、
自分以外の「他者」の言い分や叡智を尊重して合意形成をはかる。
だから、リベラルと保守というのは実は、相性がいいのです。
しかし、今保守を標榜しているひとたちは、本来の保守やリベラルとは真逆です。
とくに安倍政権は、議論を完全に軽視し、議会を信頼せず、
単に法案の通過機関ぐらいにしか考えていません。
そのことは安保法制や共謀罪法案の審議の仕方を見ればわかります。
詭弁をろうし、自分たちの力に対する過信が強い。
保守本流の私たちは、安倍政権に批判的にならざるを得ません。
いま私のような保守の立場の人たちが”困っている”ことがあります。
政策から政党を選ぶというインターネットのシミュレーションをやると、
何回やっても共産党を選んでしまう(笑い)。
一番遠いのが自民党と維新。
保守の私としては、この現象を深く考えるべきですが、
同時に面白い現象だな、と思っています。
自民党が本来の保守でなくなる大きな転換点になったのは、
1982年に誕生した中曽根内閣です。
アメリカでレーガン大統領、イギリスでサッチャー首相が台頭した時期です。
ラディカルな市場主儀、小さな政府、官から民への規制緩和。
こういう新自由主義路線が「保守」のマスクをかぶりだし、
財界を含めこれが「保守」だと思いこんだ。
それが安倍政権で極に達した感があります。
本来の保守からいえば、資本主義には一定の歯止めが必要です。
国家が一定の再配分を行い、秩序を安定させないといけないのに、
市場の倫理がすべてに優先されます。
大きくみると、この20年間で世界の中で
アメリカのプレゼンスは圧倒的に下がってきました。
世界はスーパーパワーなき多極化へと変容している。
それに日本がどう対応するかが問われています。
日本の隣には中国やロシアがあります。
安全保障から考えると、やはり日本はアジア諸国と良好な関係を保ちながら、
できる限り軍拡をせずに 平和と安全を担保する「アライアンス」(同盟)
の方向に斬新的に進んでいくべきです。
中国敵視の安倍政権は、そういう次のリアリズムに踏み出すことができていません。
日米安保の堅持・拡大はリアリズムではない。
古い自分たちの思い出にすがっていると、時代に追い越される。
いい加減大きな転換点を読み解くべきです。
直近の視点で見ると、取引の人であるトランプ氏は、
アメリカの利益を最優先する考えです。
大統領中、日本に二択を迫ってきました。
米軍の駐留費負担を増額するか、日本から米軍が撤退するかです。
米軍撤退を選んだ場合、「防衛に穴」があくので日本は軍事費を増大させる。
武器の購入先はアメリカしかありません。
どっちにしてもアメリカは取引に成功するのです。
日本はそろそろこういう日米安保から次のことを考えるべきです。
私自身は、政策的には共産党とだいたい同じではないかと思っています。
たとえば、憲法9条の関係でも、共産党は自衛隊の存在は暫定的には認める、と。
将来の問題としては、軍事的なものがない社会をつくりたい。
そういう大きなビジョンを持っているわけですね。
いくら不可能なことであっても、絶対的な理想を掲げることは重要です。
カント哲学でも、恒久的平和という大きな方向性があるからこそ、
ひとつひとつ現実の平和的政策、軍縮があるということがいわれています。
保守も基本的には同じで、究極の理念がなければこの現実は動きません。
現実を動かすために、野党が共闘していくことは大賛成です。
民進党は共産党と組むべきです。世界の国はどこでも連立政権です。
「共産党と組むと保守票が逃げる」という人もいますが
地方に行けば真逆です。
TPPに反対している農家の人たちは
「共産党しか自分たちの言いたいことを代弁してくれない」といいます。
本来の保守的な政策を共産党が担保している以上、
民進党はそちらにある程度ひっぱられる方が
リベラルな保守になっていくのではないでしょうか。
中島岳志氏は、TPPの恐ろしさを最初の段階から我々国民に教えてくれた恩人であるが、現在は東工大教授らしい。こういう人物をスカウトする大学もまた素晴らしい。いわば、政府に反旗を掲げた人物を支援したわけであるから、その硬骨ぶりがいい。
中島氏は自分自身を保守主義者でありながら共産党の政策に共感する、と言っているが、保守主義とは、「何を保守するのか」が一番肝心なポイントである思想なのである。したがって、その大事だと思うポイントが合致すれば、保守主義者が同時に共産党に共感しても不思議ではない。
一部の政治的寄生虫の利権の保護が保守主義であるなら、それは安倍政権の思想であり、現在憲法で保障され(安倍政権下で無残に削られつつあるわけだが。)ている民衆の権利の保護が保守主義なら、それは共産党の理念とまさに一致していると言える。
(以下引用)
◆http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12260954716.html
かばさわ洋平・千葉市議会議員 March 30, 2017
◎「本当の保守主義を貫くと共産党と共鳴する時代」
東工大教授 中島岳志さん
本当の保守主義貫くと共産党と共鳴する時代!
テレ朝の「報道ステーション」のコメンテーターでもお馴染みの、
東工大教授で政治学者の中島岳志さんが赤旗日曜版に登場して
「本当の保守主義を貫くと共産党と共鳴する時代」
「私は政策的には共産党とだいたい同じ」と語っています。
また究極の理念があってこそ現実を動かせる、
現実を動かすために野党共闘は大賛成と評価しています。
かなり深い見立てもあり必読な中身です。
私のもとにも、保守だけど共産党しかないという激励を
多くいただくようになっています。保守革新という枠組みにとらわれず、
誰が本当に国民のために国会や議会で質問をし、
現場の相談に対応し、汗を流している政党かどうか示していきたいと思います
▼http://stat.ameba.jp/user_images/20170330/11/takumiuna/
2b/71/j/o0480036913901648782.jpg?caw=800
赤旗日曜版 4/2
対立軸は「リベラルVS保守」だよとよくいわれます。
しかし、本来の保守思想は、フランス革命のような急進改革を批判し、
リベラルや自由主義を目指すものです。
しかも、保守主義者は「議論」を重視し、
自分以外の「他者」の言い分や叡智を尊重して合意形成をはかる。
だから、リベラルと保守というのは実は、相性がいいのです。
しかし、今保守を標榜しているひとたちは、本来の保守やリベラルとは真逆です。
とくに安倍政権は、議論を完全に軽視し、議会を信頼せず、
単に法案の通過機関ぐらいにしか考えていません。
そのことは安保法制や共謀罪法案の審議の仕方を見ればわかります。
詭弁をろうし、自分たちの力に対する過信が強い。
保守本流の私たちは、安倍政権に批判的にならざるを得ません。
いま私のような保守の立場の人たちが”困っている”ことがあります。
政策から政党を選ぶというインターネットのシミュレーションをやると、
何回やっても共産党を選んでしまう(笑い)。
一番遠いのが自民党と維新。
保守の私としては、この現象を深く考えるべきですが、
同時に面白い現象だな、と思っています。
自民党が本来の保守でなくなる大きな転換点になったのは、
1982年に誕生した中曽根内閣です。
アメリカでレーガン大統領、イギリスでサッチャー首相が台頭した時期です。
ラディカルな市場主儀、小さな政府、官から民への規制緩和。
こういう新自由主義路線が「保守」のマスクをかぶりだし、
財界を含めこれが「保守」だと思いこんだ。
それが安倍政権で極に達した感があります。
本来の保守からいえば、資本主義には一定の歯止めが必要です。
国家が一定の再配分を行い、秩序を安定させないといけないのに、
市場の倫理がすべてに優先されます。
大きくみると、この20年間で世界の中で
アメリカのプレゼンスは圧倒的に下がってきました。
世界はスーパーパワーなき多極化へと変容している。
それに日本がどう対応するかが問われています。
日本の隣には中国やロシアがあります。
安全保障から考えると、やはり日本はアジア諸国と良好な関係を保ちながら、
できる限り軍拡をせずに 平和と安全を担保する「アライアンス」(同盟)
の方向に斬新的に進んでいくべきです。
中国敵視の安倍政権は、そういう次のリアリズムに踏み出すことができていません。
日米安保の堅持・拡大はリアリズムではない。
古い自分たちの思い出にすがっていると、時代に追い越される。
いい加減大きな転換点を読み解くべきです。
直近の視点で見ると、取引の人であるトランプ氏は、
アメリカの利益を最優先する考えです。
大統領中、日本に二択を迫ってきました。
米軍の駐留費負担を増額するか、日本から米軍が撤退するかです。
米軍撤退を選んだ場合、「防衛に穴」があくので日本は軍事費を増大させる。
武器の購入先はアメリカしかありません。
どっちにしてもアメリカは取引に成功するのです。
日本はそろそろこういう日米安保から次のことを考えるべきです。
私自身は、政策的には共産党とだいたい同じではないかと思っています。
たとえば、憲法9条の関係でも、共産党は自衛隊の存在は暫定的には認める、と。
将来の問題としては、軍事的なものがない社会をつくりたい。
そういう大きなビジョンを持っているわけですね。
いくら不可能なことであっても、絶対的な理想を掲げることは重要です。
カント哲学でも、恒久的平和という大きな方向性があるからこそ、
ひとつひとつ現実の平和的政策、軍縮があるということがいわれています。
保守も基本的には同じで、究極の理念がなければこの現実は動きません。
現実を動かすために、野党が共闘していくことは大賛成です。
民進党は共産党と組むべきです。世界の国はどこでも連立政権です。
「共産党と組むと保守票が逃げる」という人もいますが
地方に行けば真逆です。
TPPに反対している農家の人たちは
「共産党しか自分たちの言いたいことを代弁してくれない」といいます。
本来の保守的な政策を共産党が担保している以上、
民進党はそちらにある程度ひっぱられる方が
リベラルな保守になっていくのではないでしょうか。
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