「公務員は増やすべきだ」というのは私もだいぶ前に提言している。というのは、世の中には、「それで過分なカネを儲けてはいけない仕事」というのがあるからだ。養老院や保育所や病院などもそれである。警察や消防署が営利事業であってはいけないのは誰でも分かるだろう。だから、養老院などには政府の補助があるし、病院には保険制度がある。保育所にも何かの政府支援があるかもしれない。ならば、それらの機関や仕事はすべて公務員としていい、いや、するべきだ、というのが私の意見だ。
なお、山本太郎のその他の政策もすべて私は賛成する。非現実的だとか財源はどうする、などというのは、これまで政府がやってきたすべてのデタラメや膨大な無駄遣いや金持ち優遇政策を無視した、理屈の通らない、単なるネトウヨの定番的反論である。
ついでに言えば、公務員というのは、官僚（上級公務員）と下級公務員を区別して考えるべきだろう。下級公務員の仕事はけっして楽なものではないはずだ。一部の不心得者の公務員の行状をすべての公務員に当てはめて公務員叩きをする人間は、頭が悪すぎる。白い烏が１羽いたとしても、すべての烏が白いと言えるはずはないだろう。

なお、私は、「準医者」とか「準公務員」のような「中間的存在」を作ることを提案する。前にも書いたが、それによって、資格取得の厳しさから来る、現行制度運用上の「糞詰まり」状態を改善できるのではないか、という考えである。（たとえば病院での待ち時間問題などだ。）私はバリカンがひとつあれば丸刈りくらいはできると思うが、私がそれでカネを受け取ったら、おそらく逮捕されるだろう。江戸時代なら、素人が髪結いをしようが医者の仕事をしようが何も問題はなかったのである。現代の、そうした資格社会の束縛を緩めることが日本を硬直状態から救うひとつの方法だと思う。