徽宗皇帝のブログ

コメントのほとんどはざっと読んだだけだが、真面目なコメントも幾つかあるようだし、こういうスレッド自体が珍しいので保存しておく。若い人たちを中心に大いに議論したらいい。
なお、共産主義が実現したことはかつて一度も無いし、社会主義を自称する国家は、それぞれその国独自の社会主義であり、ソ連の社会主義、中国の社会主義、キューバの社会主義などいろいろだ。北朝鮮は社会主義というより、金一族の私物国家であり独裁国家にすぎないと見るべきだろう。
そしてソ連の崩壊は、「ソ連型社会主義」の崩壊（背後に西側の手がある。）であって、社会主義の弱点を示してはいるが、その良い面まで否定するのはおかしいだろう。なお、現在のロシアでは歴史的偉人としてスターリンを高く評価する人が多く、ソ連崩壊の幕引きをしたゴルバチョフの人気は最低であるというのもロシアの人々がソ連時代を悪くばかりは思っていないことの証明になるかと思う。そもそも我々のソ連や中国についての情報は「資本主義マスコミ」から得られたものがほとんどなのである。つまり、かなり偏向に満ちた情報だと見ていい。
ちなみに、私は「共産主義には否定的、社会主義には肯定的」である。つまり、共産主義は「私有財産の否定」まで至るのがその本質だと思うわけで、それは不可能な話だと思うし、それで人々が幸福になるとは思えない。
そして、社会主義とは、毎度言うが、「社会全体が幸福でないかぎり、個人の幸福はありえない」つまり、他人の不幸が自分の不幸と感じる社会であり、「惻隠の情」を基本とする思想だ。これはマルクス以前の「空想的社会主義」が生まれた動機でもある。そして、資本主義とは、「個人の欲望の実現をどこまでも認める思想」であり、エゴイズムそのものの思想と言っていい。法律が無ければすぐにも盗賊の支配する社会になるわけだし、法律があれば、その法律を破るために人智を尽くす社会になる。
というわけで、社会主義と資本主義のどちらが人道的かは自明だろう。
日本共産党なども、日本国民に受け入れられたいなら、その名前を改名するべきだと私は思っている。ただし、その活動は高く評価しており、もっとも庶民視点に立ち、数限りない弾圧に耐えて権力と一番堂々と戦っている政党だろう。

2019年07月18日 22:05