福島第一原発・巨大放射能汚染事故から12周年記念日を前に、今回は、原発容認派の意見に反論する。
あなたは原発賛成派ですか、反対派ですか?それはなぜですか?
市田孝之
大阪大学で、原子力工学と核融合の工学修士を取得 (卒業年:1979)
私は原子力工学科出身なので、「原子力ムラ」とレッテルを貼られたらそれまでなのですが...読んで考えていただければ幸いです。原発反対の人の最大の理由は放射能汚染の原因となることでしょう。では、放射能汚染の原因となるのは、日本の原発だけでしょうか?
■1 日本を取り巻く環境
中国は近い将来、東海岸にずらりと100基原発を作ると言っています。 2019年1月時点で45基は既にあります。中国の原発の安全性の問題もさることながら事故が起これば、PM2.5や黄砂のように、放射能は日本に降り注ぎます。
かつての中国の核実験で放射能が降り注いだこともありました。 ※セシウムのあともれなくストロンチウム90も来ました。
また、日本の近海では少なからず中国、ロシア、米国の核搭載の原子力潜水艦が航行しています。潜水艦はその位置を知られないことが重要なので事故や小競り合いが起こっても水面下で隠されるでしょう。
これ以外にも、生じる頻度は極めて少ないのですが福島以上に壊滅的な放射能汚染を招くものはあります。これらからの放射能汚染のリスクを棚に上げて、日本の原発だけあげつらって反対するのはナンセンスだと思います。
もちろん、このような状態が良いと言っているのではありません。でも、この事情はコロナ禍や南海トラフ地震とよく似たもので、避けることができない運命でしょう。ゼロリスクどころか、ハイリスクを覚悟しなければなりません。 それが、地球に住んでいる人類の運命なのです。
普段の平和な生活は、微妙なバランスで成り立っているということをはっきりと自覚するべきです。ならば、現状を甘んじてどこまで妥協するかです。分かっているのは、今、原発を反対して廃止しても損をするのは日本だけということです。自分たちだけの別のリスクが高くなります。
■2 再生可能エネルギーだけで、現代の文明的な生活を支える続けることができないのは物理的に明らかです。再生可能エネルギーの大元は、太陽エネルギーです。 地球に降り注ぐ太陽エネルギー総量は少なからずありますが、そのエネルギー密度は低く利用が難しいのです。
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引用以上
【反論】まことにもって、原発推進側の心情を端的に代弁しているといえるだろう。
① 「中国・韓国など外国でも放射能汚染を起こしていて、これからもリスクが大きいのに、日本だけ我慢するのはナンセンス。」
みんなで環境を汚しましょう。
② 「これからも福島事故以上の事故は起きる。それが地球上の人類の運命」なのだから、「みんなで赤信号を渡って放射能汚染させる」のが正しい…。
③ 「現状を甘んじてどこまで妥協するかです。分かっているのは、今、原発を反対して廃止しても損をするのは日本だけということです。自分たちだけの別のリスクが高くなります。」
・・・・・びっくり仰天、原発推進派が、まさかここまで言うとは・・・・
子どもたちの未来、人類の未来など、何一つ興味がない… 「やられたらやりかえせ!」の強烈な復讐心、競争心のなかで生きている人なんだと唖然とさせられる。
④ 「再生エネルギーだけで現代文明を支えられないのは明らか…」
フクイチ事故以降、すべての原発が停止したが、電力喪失で困ったことは一度もなかった。また再生エネルギーは、原発推進目的のため、意図的に補助金が切られ、開発が排除抑制されてきた。このためソーラーパネル開発者のシャープが鴻海に買収されてしまった。
この市田君の、あまりに露骨な原発推進理由には驚かされたが、「中国が原発を作って環境を汚染しているのだから、日本もやらなきゃ損だ!」という理屈には「参りました!」と降参するしかない。
もう何を言っても無駄と思うしかなく、彼の経営する企業は、これからも全人類を滅亡させるための環境破壊に、まっしぐらに突き進むのだろう。
市田 孝之 大阪大学で、原子力工学と核融合の工学修士を取得 (卒業年:1979)2月23日
【再エネ発電なんかより、核融合発電を一気に進めてエネルギー問題やCO2排出問題を解決すべきだと私は考えますが、この考え方は間違っていますか?】
阪大にはかの「菊池誠」大先生がいることで、東大とともに、学校を挙げて原発推進に突進するのだろうが、「核融合発電」なる虚構的妄想が可能だと信じていることで、この人の全存在が架空、虚構、砂の楼閣の上にある蜃気楼のようなものに見える。
そもそも核融合工学修士なら、1億度のプラズマがなければ成立しない核融合を固定してエネルギーを取り出す1億度に耐える容器を開発してから言ってもらいたい。それはエネルギー保存則における永久機関のようなものだ。
人類が核融合発電に取り組んで、すでに70年以上経過したが、まだ一度も核融合発電に成功していない。
核融合エネルギーを閉じ込めることができないから発電どころではなく、仮に磁力線で数秒間程度、核融合を継続させる施設ができたとしても、建設コストはたぶん1兆円を超え、凄まじい規模の「中央集権型」インフラシステムになる。発電単価も、火力の数十倍になることは確実だ。
おまけに巨大水爆なみのトリチウムが環境に飛び出して、全生物のDNAを片っ端から壊してまわることになる。
現代は、すでに分散型小規模発電(再生型発電)を、インターネットのような「地方分権型」のグリッド結合で有機的に活用するシステムが成立しており、必要な送電インフラの規模は、原発や核融合発電の数千分の一以下で十分実用的になっている。トータルコストやCO2排出量も、原発や融合発よりも桁違いに少ない。
太陽光・風力・水力・地熱・波力などあらゆる再生エネルギーは、電気供給段階で一元化できるので、これを統括的にコントロールすることで、電力喪失、欠損を十分に補完できるのだ。
正直、市田くんに対しては、君の脳味噌は半世紀遅れてるね…と告げるしかないと思う。彼の硬直冷凍された脳味噌を解放できるものは、あの世行切符だけだろうね。
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大平 直也
福井大学で原子力工学の博士を取得 (卒業年:2020)
賛成か反対かではきれいに二極化してしまいます。なのでまず、賛成か反対ではなく、肯定か否定の二択にしていただきたいと思います。そのうえで私は原子力発電を肯定します。
1つ目の理由は原子力発電により雇用が生まれ、立地地域の経済が潤うことは事実であり、都市から地方に向かってお金が流れるの経済的に悪いものとは思えないからです。
太陽光発電所などが建設させられても地域住民からすれば、パネルが並べられているだけでなにもうれしくありません。また、ほかの発電方法についても、今はあまり問題になっていませんが、今後は何かしらの問題が出てくるでしょう。スマホでも歩きスマホが話題になったくらいですから。
2つ目の理由はエネルギーセキュリティの側面で、日本に資源がないためほとんどの資源を輸入に頼ってしまっている現状、高値で取引しないためにも固有のエネルギー源を持っていることは交渉の上で重要だと考えています。
3つ目の理由は、すでに原子力発電所があるという事実です。すなわち新たに建設する必要がなく、運転の実績を持っているプラントがすでに存在しているということです。プラントがあるということはいずれにしても放射性物質は大量に保有しているということであり、リスクの源は今現在もありつづけるということです。
廃棄するにしても、今あるものを運転したところで、すでにある廃棄物の量が多いため大幅に増えるということはありません。また、1か所で大容量の発電が可能なので再生可能エネルギーとは大きく事情が異なります。
そのほかにも環境問題に対して有効であるという理由もありますが、それは火力を除くほかのエネルギー源でも同様ですので、今回はその議論はしませんでした。みなさんもこの問題を賛成か反対でなく、ぜひ肯定か否定かで考えていただきたいと個人的にですが思っております。最後まで読んでくださってありがとうございます。
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引用以上 【反論】
① 「原子力発電により雇用が生まれ、立地地域の経済が潤うことは事実であり、都市から地方に向かってお金が流れるの経済的に悪いものとは思えないからです。」
嗚呼、子どもたちの未来よりも、人々の安全安心な生活よりも、「金」が上位に来るんだな…この人は。
② 「パネルが並べられているだけでなにもうれしくありません。また、ほかの発電方法についても、今はあまり問題になっていませんが、今後は何かしらの問題が出てくるでしょう。」
この人は、再生エネルギーが太陽光だけだと勘違いしているようだ。日本が「再生エネルギーの世界有数の大国」といわれる理由は、世界有数の降水量のある山岳国土で巨大な位置エネルギーを持っているからだ。
巨大な水源と位置エネルギーがあれば、それを取り出せる条件下で、どこでも優れた発電が可能だ。何も、巨大な発電ダムを作る必要はない。小さな水路での流水発電をグリッド結合させるだけだ。
③ 「すでに原子力発電所があるという事実です。すなわち新たに建設する必要がなく、運転の実績を持っているプラントがすでに存在しているということです。プラントがあるということはいずれにしても放射性物質は大量に保有しているということであり、リスクの源は今現在もありつづけるということです。」
つまり、もう作っちゃったんだから、我慢して使い続けるのがトク、放射能によって子どもたちの未来が閉ざされること、人類の未来が存続できなくなるとよりも、目先の金が大切なんだ… と明言しているようなものだ。
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Masashi Iizumi元・物理研究者(熱中性子散乱、相転移)、87歳(2022年2月)
遠い将来、原発の出番があると考えています。もういちど考えをまとめてみます。
【現在と近い将来】福島原発の事故は原子力受容の世論におおきなマイナス影響を与えたことは現実として受け止めなければなりません。原子力推進派は、かつての原子力「安全神話」を深く深く反省することなしには、近い将来の原発再起動はありえないことを意識するでしょう。それが足りないでイケイケどんどんではダメです。
私は原発推進派に組みせずにいましたが、規制委員会の設立と現状に希望を繋ぎたいと考えます。既設原発の一部は規制委員会の審査に合格し、地域の防災などの対策に同意が得られたなら(ここに今なお、お金とか、地元の雇用とかの事情が影響を与えていることは問題点として消極的に認めながら)、運転は認めて良いだろうと考えます。
電力会社は原発の建設に莫大な投資をしているので、規制委員会と地元の了解を前提として、運転できるものは運転したいという事情を理解します。
しかし、規制委員会の審査は、かつての安全委員会、保安院の審査よりははるかに厳しくなっています。また再起動を認められるのは現存原発の少数に留まるだろうと予想します。まして、現行の軽水炉型の新設に乗り出す電力会社は、新原発受容可能性と建設コストの点などで皆無だろうと思われます。
【遠い将来、50年から百年後】化石燃料は必ず枯渇します。再生可能エネルギーで日本の電力需要をまかなえるとは思えません。特に地震などの大災害で、再生可能エネルギーの発電設備に損害が出ることも考えると、代替・補完エネルギーとしての原子力エネルギーの出番はあると考えます。その際使用済核燃料は資源と考えられるでしょう。ウラン資源は海水ウランの回収を考慮に入れるとほとんど無限です。核融合研究研究開発は予期以上に時間がかかっていますし、実現してもかなり高コストでしょう。
しかし高コストを容れてもエネルギーを必要としている場合には出番があるでしょう。科学技術は進歩します。使用済み燃料の再利用・減害化の問題、原子炉安全の問題などを乗り越えて、原子力の出番が将来あると考えます。そのためには地道な研究開発は続けるべきです。
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引用以上 【反論】
① 「原子力推進派は、かつての原子力「安全神話」を深く深く反省することなしには、近い将来の原発再起動はありえないことを意識するでしょう。」
残念だが、推進派は、安全神話を強引に復活させて、活断層さえ否定して、安全性を無視した再稼働に躍起になっている。
志賀原発「活断層なし」 規制委、評価妥当と判断 8年越し、再稼働へ前進
原子力規制委員会は3日、北陸電力志賀原発2号機の再稼働に向けた新規制基準の審査会合を開き、原発敷地内にある10本の断層を「活断層ではない」とする北電の主張は妥当だと判断した。一度は活動性を否定できないとの指摘を受けた敷地内断層の評価を覆し、審査は2014年8月の申請以降、8年7カ月越しに大きく前進した。
能登志賀原発については、琉球大木村教授が、サンアンドレアス断層にも匹敵する世界最大級の断層が能登半島を横断していると指摘している。
それは、上図を見れば分かる通り、淡路島から野島断層・淀川・琵琶湖・北国街道・能登・佐渡ヶ島を経て奥尻島から樺太につながっている。
志賀原発は輪島市に近いが、まさに日本列島断層とみられる巨大な侵食地形の真上に位置している。
ここが、最近劇的な活動を始めているのだ。
阪神大震災でも熊本地震でも、東日本震災でも、過去の巨大地震では、前兆として、このような活動が起きることが知られている。
「能登半島の巨大地震は、時間の問題」と指摘する研究者も少なくない。
原発推進派は、これらの現実を完全無視して、規制委員会に原子力村から委員を送り込んで、推進側だけのコントロールを始めた。
つまり、経済原理だけで志賀原発の再稼働を強行しようとしているのだ。
***********************************************
Hiramoto Takahiro
住宅等の外構(エクステリア)設計施工、住宅用太陽光発電システム販売
私は消極的賛成です。以前に電気新聞の投書した内容でも同じような事を書きました。
現状の原子力発電には問題が多いのは理解しますが、利用を止めた場合の経済的な影響が大きい事が予想されます。おそらく株価や為替にも影響が出ます。
また、一時期国内すべての原子力発電所が停止し「原発が無くてもなんとかなった」時期がありましたが、不安定さが否めません。
ソース無しの私見ではありますが、使えるものは使うという考え方でいます。
結論としては、新エネルギーの開発を進めつつ、古い設備や危険度の高い立地にある物は除外したとしても、今ある設備を有効に使っていくべきです。
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引用以上 これも、安全よりも効率、金・金・金だけの価値観 人々の命や安全な生活より、金儲け競争の方がはるかに大切という価値観。
ちょっと長くなりすぎるので、いったん、ここで中断するが、今後も、3月11日の巨大放射能事故記念日に向けて、原発問題を取り上げる。
あなたは原発賛成派ですか、反対派ですか?それはなぜですか?
市田孝之
大阪大学で、原子力工学と核融合の工学修士を取得 (卒業年:1979)
私は原子力工学科出身なので、「原子力ムラ」とレッテルを貼られたらそれまでなのですが...読んで考えていただければ幸いです。原発反対の人の最大の理由は放射能汚染の原因となることでしょう。では、放射能汚染の原因となるのは、日本の原発だけでしょうか?
■1 日本を取り巻く環境
中国は近い将来、東海岸にずらりと100基原発を作ると言っています。 2019年1月時点で45基は既にあります。中国の原発の安全性の問題もさることながら事故が起これば、PM2.5や黄砂のように、放射能は日本に降り注ぎます。
かつての中国の核実験で放射能が降り注いだこともありました。 ※セシウムのあともれなくストロンチウム90も来ました。
また、日本の近海では少なからず中国、ロシア、米国の核搭載の原子力潜水艦が航行しています。潜水艦はその位置を知られないことが重要なので事故や小競り合いが起こっても水面下で隠されるでしょう。
これ以外にも、生じる頻度は極めて少ないのですが福島以上に壊滅的な放射能汚染を招くものはあります。これらからの放射能汚染のリスクを棚に上げて、日本の原発だけあげつらって反対するのはナンセンスだと思います。
もちろん、このような状態が良いと言っているのではありません。でも、この事情はコロナ禍や南海トラフ地震とよく似たもので、避けることができない運命でしょう。ゼロリスクどころか、ハイリスクを覚悟しなければなりません。 それが、地球に住んでいる人類の運命なのです。
普段の平和な生活は、微妙なバランスで成り立っているということをはっきりと自覚するべきです。ならば、現状を甘んじてどこまで妥協するかです。分かっているのは、今、原発を反対して廃止しても損をするのは日本だけということです。自分たちだけの別のリスクが高くなります。
■2 再生可能エネルギーだけで、現代の文明的な生活を支える続けることができないのは物理的に明らかです。再生可能エネルギーの大元は、太陽エネルギーです。 地球に降り注ぐ太陽エネルギー総量は少なからずありますが、そのエネルギー密度は低く利用が難しいのです。
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引用以上
【反論】まことにもって、原発推進側の心情を端的に代弁しているといえるだろう。
① 「中国・韓国など外国でも放射能汚染を起こしていて、これからもリスクが大きいのに、日本だけ我慢するのはナンセンス。」
みんなで環境を汚しましょう。
② 「これからも福島事故以上の事故は起きる。それが地球上の人類の運命」なのだから、「みんなで赤信号を渡って放射能汚染させる」のが正しい…。
③ 「現状を甘んじてどこまで妥協するかです。分かっているのは、今、原発を反対して廃止しても損をするのは日本だけということです。自分たちだけの別のリスクが高くなります。」
・・・・・びっくり仰天、原発推進派が、まさかここまで言うとは・・・・
子どもたちの未来、人類の未来など、何一つ興味がない… 「やられたらやりかえせ!」の強烈な復讐心、競争心のなかで生きている人なんだと唖然とさせられる。
④ 「再生エネルギーだけで現代文明を支えられないのは明らか…」
フクイチ事故以降、すべての原発が停止したが、電力喪失で困ったことは一度もなかった。また再生エネルギーは、原発推進目的のため、意図的に補助金が切られ、開発が排除抑制されてきた。このためソーラーパネル開発者のシャープが鴻海に買収されてしまった。
この市田君の、あまりに露骨な原発推進理由には驚かされたが、「中国が原発を作って環境を汚染しているのだから、日本もやらなきゃ損だ!」という理屈には「参りました!」と降参するしかない。
もう何を言っても無駄と思うしかなく、彼の経営する企業は、これからも全人類を滅亡させるための環境破壊に、まっしぐらに突き進むのだろう。
市田 孝之 大阪大学で、原子力工学と核融合の工学修士を取得 (卒業年:1979)2月23日
【再エネ発電なんかより、核融合発電を一気に進めてエネルギー問題やCO2排出問題を解決すべきだと私は考えますが、この考え方は間違っていますか?】
阪大にはかの「菊池誠」大先生がいることで、東大とともに、学校を挙げて原発推進に突進するのだろうが、「核融合発電」なる虚構的妄想が可能だと信じていることで、この人の全存在が架空、虚構、砂の楼閣の上にある蜃気楼のようなものに見える。
そもそも核融合工学修士なら、1億度のプラズマがなければ成立しない核融合を固定してエネルギーを取り出す1億度に耐える容器を開発してから言ってもらいたい。それはエネルギー保存則における永久機関のようなものだ。
人類が核融合発電に取り組んで、すでに70年以上経過したが、まだ一度も核融合発電に成功していない。
核融合エネルギーを閉じ込めることができないから発電どころではなく、仮に磁力線で数秒間程度、核融合を継続させる施設ができたとしても、建設コストはたぶん1兆円を超え、凄まじい規模の「中央集権型」インフラシステムになる。発電単価も、火力の数十倍になることは確実だ。
おまけに巨大水爆なみのトリチウムが環境に飛び出して、全生物のDNAを片っ端から壊してまわることになる。
現代は、すでに分散型小規模発電(再生型発電)を、インターネットのような「地方分権型」のグリッド結合で有機的に活用するシステムが成立しており、必要な送電インフラの規模は、原発や核融合発電の数千分の一以下で十分実用的になっている。トータルコストやCO2排出量も、原発や融合発よりも桁違いに少ない。
太陽光・風力・水力・地熱・波力などあらゆる再生エネルギーは、電気供給段階で一元化できるので、これを統括的にコントロールすることで、電力喪失、欠損を十分に補完できるのだ。
正直、市田くんに対しては、君の脳味噌は半世紀遅れてるね…と告げるしかないと思う。彼の硬直冷凍された脳味噌を解放できるものは、あの世行切符だけだろうね。
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大平 直也
福井大学で原子力工学の博士を取得 (卒業年:2020)
賛成か反対かではきれいに二極化してしまいます。なのでまず、賛成か反対ではなく、肯定か否定の二択にしていただきたいと思います。そのうえで私は原子力発電を肯定します。
1つ目の理由は原子力発電により雇用が生まれ、立地地域の経済が潤うことは事実であり、都市から地方に向かってお金が流れるの経済的に悪いものとは思えないからです。
太陽光発電所などが建設させられても地域住民からすれば、パネルが並べられているだけでなにもうれしくありません。また、ほかの発電方法についても、今はあまり問題になっていませんが、今後は何かしらの問題が出てくるでしょう。スマホでも歩きスマホが話題になったくらいですから。
2つ目の理由はエネルギーセキュリティの側面で、日本に資源がないためほとんどの資源を輸入に頼ってしまっている現状、高値で取引しないためにも固有のエネルギー源を持っていることは交渉の上で重要だと考えています。
3つ目の理由は、すでに原子力発電所があるという事実です。すなわち新たに建設する必要がなく、運転の実績を持っているプラントがすでに存在しているということです。プラントがあるということはいずれにしても放射性物質は大量に保有しているということであり、リスクの源は今現在もありつづけるということです。
廃棄するにしても、今あるものを運転したところで、すでにある廃棄物の量が多いため大幅に増えるということはありません。また、1か所で大容量の発電が可能なので再生可能エネルギーとは大きく事情が異なります。
そのほかにも環境問題に対して有効であるという理由もありますが、それは火力を除くほかのエネルギー源でも同様ですので、今回はその議論はしませんでした。みなさんもこの問題を賛成か反対でなく、ぜひ肯定か否定かで考えていただきたいと個人的にですが思っております。最後まで読んでくださってありがとうございます。
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引用以上 【反論】
① 「原子力発電により雇用が生まれ、立地地域の経済が潤うことは事実であり、都市から地方に向かってお金が流れるの経済的に悪いものとは思えないからです。」
嗚呼、子どもたちの未来よりも、人々の安全安心な生活よりも、「金」が上位に来るんだな…この人は。
② 「パネルが並べられているだけでなにもうれしくありません。また、ほかの発電方法についても、今はあまり問題になっていませんが、今後は何かしらの問題が出てくるでしょう。」
この人は、再生エネルギーが太陽光だけだと勘違いしているようだ。日本が「再生エネルギーの世界有数の大国」といわれる理由は、世界有数の降水量のある山岳国土で巨大な位置エネルギーを持っているからだ。
巨大な水源と位置エネルギーがあれば、それを取り出せる条件下で、どこでも優れた発電が可能だ。何も、巨大な発電ダムを作る必要はない。小さな水路での流水発電をグリッド結合させるだけだ。
③ 「すでに原子力発電所があるという事実です。すなわち新たに建設する必要がなく、運転の実績を持っているプラントがすでに存在しているということです。プラントがあるということはいずれにしても放射性物質は大量に保有しているということであり、リスクの源は今現在もありつづけるということです。」
つまり、もう作っちゃったんだから、我慢して使い続けるのがトク、放射能によって子どもたちの未来が閉ざされること、人類の未来が存続できなくなるとよりも、目先の金が大切なんだ… と明言しているようなものだ。
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Masashi Iizumi元・物理研究者(熱中性子散乱、相転移)、87歳(2022年2月)
遠い将来、原発の出番があると考えています。もういちど考えをまとめてみます。
【現在と近い将来】福島原発の事故は原子力受容の世論におおきなマイナス影響を与えたことは現実として受け止めなければなりません。原子力推進派は、かつての原子力「安全神話」を深く深く反省することなしには、近い将来の原発再起動はありえないことを意識するでしょう。それが足りないでイケイケどんどんではダメです。
私は原発推進派に組みせずにいましたが、規制委員会の設立と現状に希望を繋ぎたいと考えます。既設原発の一部は規制委員会の審査に合格し、地域の防災などの対策に同意が得られたなら(ここに今なお、お金とか、地元の雇用とかの事情が影響を与えていることは問題点として消極的に認めながら)、運転は認めて良いだろうと考えます。
電力会社は原発の建設に莫大な投資をしているので、規制委員会と地元の了解を前提として、運転できるものは運転したいという事情を理解します。
しかし、規制委員会の審査は、かつての安全委員会、保安院の審査よりははるかに厳しくなっています。また再起動を認められるのは現存原発の少数に留まるだろうと予想します。まして、現行の軽水炉型の新設に乗り出す電力会社は、新原発受容可能性と建設コストの点などで皆無だろうと思われます。
【遠い将来、50年から百年後】化石燃料は必ず枯渇します。再生可能エネルギーで日本の電力需要をまかなえるとは思えません。特に地震などの大災害で、再生可能エネルギーの発電設備に損害が出ることも考えると、代替・補完エネルギーとしての原子力エネルギーの出番はあると考えます。その際使用済核燃料は資源と考えられるでしょう。ウラン資源は海水ウランの回収を考慮に入れるとほとんど無限です。核融合研究研究開発は予期以上に時間がかかっていますし、実現してもかなり高コストでしょう。
しかし高コストを容れてもエネルギーを必要としている場合には出番があるでしょう。科学技術は進歩します。使用済み燃料の再利用・減害化の問題、原子炉安全の問題などを乗り越えて、原子力の出番が将来あると考えます。そのためには地道な研究開発は続けるべきです。
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引用以上 【反論】
① 「原子力推進派は、かつての原子力「安全神話」を深く深く反省することなしには、近い将来の原発再起動はありえないことを意識するでしょう。」
残念だが、推進派は、安全神話を強引に復活させて、活断層さえ否定して、安全性を無視した再稼働に躍起になっている。
志賀原発「活断層なし」 規制委、評価妥当と判断 8年越し、再稼働へ前進
原子力規制委員会は3日、北陸電力志賀原発2号機の再稼働に向けた新規制基準の審査会合を開き、原発敷地内にある10本の断層を「活断層ではない」とする北電の主張は妥当だと判断した。一度は活動性を否定できないとの指摘を受けた敷地内断層の評価を覆し、審査は2014年8月の申請以降、8年7カ月越しに大きく前進した。
能登志賀原発については、琉球大木村教授が、サンアンドレアス断層にも匹敵する世界最大級の断層が能登半島を横断していると指摘している。
それは、上図を見れば分かる通り、淡路島から野島断層・淀川・琵琶湖・北国街道・能登・佐渡ヶ島を経て奥尻島から樺太につながっている。
志賀原発は輪島市に近いが、まさに日本列島断層とみられる巨大な侵食地形の真上に位置している。
ここが、最近劇的な活動を始めているのだ。
阪神大震災でも熊本地震でも、東日本震災でも、過去の巨大地震では、前兆として、このような活動が起きることが知られている。
「能登半島の巨大地震は、時間の問題」と指摘する研究者も少なくない。
原発推進派は、これらの現実を完全無視して、規制委員会に原子力村から委員を送り込んで、推進側だけのコントロールを始めた。
つまり、経済原理だけで志賀原発の再稼働を強行しようとしているのだ。
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Hiramoto Takahiro
住宅等の外構(エクステリア)設計施工、住宅用太陽光発電システム販売
私は消極的賛成です。以前に電気新聞の投書した内容でも同じような事を書きました。
現状の原子力発電には問題が多いのは理解しますが、利用を止めた場合の経済的な影響が大きい事が予想されます。おそらく株価や為替にも影響が出ます。
また、一時期国内すべての原子力発電所が停止し「原発が無くてもなんとかなった」時期がありましたが、不安定さが否めません。
ソース無しの私見ではありますが、使えるものは使うという考え方でいます。
結論としては、新エネルギーの開発を進めつつ、古い設備や危険度の高い立地にある物は除外したとしても、今ある設備を有効に使っていくべきです。
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引用以上 これも、安全よりも効率、金・金・金だけの価値観 人々の命や安全な生活より、金儲け競争の方がはるかに大切という価値観。
ちょっと長くなりすぎるので、いったん、ここで中断するが、今後も、3月11日の巨大放射能事故記念日に向けて、原発問題を取り上げる。
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