米軍北部訓練場(沖縄県)のヘリ離着陸帯移設工事に反対する市民らを大阪府警から派遣された機動隊員が「土人」と侮辱した問題で20日、ツイッターにこの隊員を擁護するような書き込みをした大阪府の松井一郎知事への批判が広がった。
府によると、20日午後5時までに385件の意見が電話やインターネット経由で寄せられ、大半は「人権意識が欠けている知事は辞めるべきだ」「府民全体の人権意識が低いとのイメージを持たれかねない」などの抗議だった。松井氏の発言に理解を示す意見も数件あった。
日本維新の会沖縄県総支部は、同党代表の松井氏に抗議状を送ると発表した。「発言は完全に不適切。代表がこういう発言をしたことに厳しく抗議する」などとしている。
松井氏は同日午後、「隊員の発言で沖縄県民を傷つけてしまったことは誠に遺憾」と述べる一方、ツイッターでの「出張ご苦労様」との書き込みは「全国から現地に派遣された警察官全てに対して述べたもの」と釈明。維新沖縄支部からの抗議状は届いていないとした上で、書き込みは撤回しない考えを示した。【青木純、佐藤敬一】
若い機動隊員の口から「土人」という言葉がでてきたことに、わたしは二重、三重に驚きました。
歴史的言語(死語)になっていたと思っていたことと、20代の若者がそれを知っていたこと、しかも、言葉のTPOつまり、いつ、どこで、だれに使うかということも心得ていたことに驚いたのです。
「土人」以外に「シナ人」という言葉も飛び出していたようですが、
こういう言葉は、警察内でよく耳にするか、教えられなければ分からないことではないでしょうか。
おそらく、警察の中で、反対派には中国(シナ人)の工作員も紛れているということを聞かされていたのだと思います。
沖縄タイムスは「歴史的暴言」だと書いたそうですが、これを一機動隊員の暴言として処理するのではなく、警察の機動隊員教育にもメスを入れてほしいと思います。
この件について、松井府知事が自身のツイッターでトンデモナイことを言っていました。
「ネットで映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのが分かりました。出張ご苦労様。」あの暴言を「不適切」程度にしか受け取れない感覚には恐るべきものがあり、知事はそういう暴言に違和感をおぼえない環境に馴染んでいるのかと疑われてもしかたがないでしょう。
機動隊員を、命令に従ってよくやっていると褒めていますが、これでは、犯人の匂いを嗅がされてスワご主人のためとばかりにいきり立っている犬の頭を撫でているのと変わりません。
不正選挙で知事と市長になった松井、吉村両人の顔は、あきらかに、あのような暴言が似つかわしい人相です。
府警の取り調べの録音が公開されたときの暴言もすさまじものがありました。
しかし、チンピラ、ヤクザ以外に、普通の大阪人があのような言葉使いをすることはあり得ないのです。
橋下徹の登場以来、ほんとうに大阪は森嘉朗が言って炎上した「タンツボ」」のようなイメージの街になってしまったようです。
あるツイッターで知ったのですが、沖縄出身で詩人の山之口獏のエッセイにやはり沖縄差別のことが書かれていました。
毎朝のように通う喫茶店で、出張で行っていた沖縄から帰ってきた男が、酋長の家に招かれて丼で泡盛を飲んだとか、土人がどうのこうのと店の娘に話しているのを聞いたと書いています。
それを著者は、遠い国のことのように聞いていたと。
ちなみに、これが書かれたのは1963年で返還前のことです。
また、著者は、大正12年に、関西のある見習い工募集の広告に「但し、朝鮮人と琉球人はお断り」と書かれた張り紙を見たと書いています。
若い機動隊員は、警察で耳にする以前から、家庭のなかで受け継がれてきたであろう差別感情に慣れ親しんできていたのかもしれません。
わたしは最近まで、沖縄が語られるときになぜ差別という言葉がでてくるのか分かりませんでした。
東京から遠く離れた島だからだろうかと思っていました。
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