忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

天皇の性別と「皇室典範」
私は「尊皇主義」であるが、実は皇室については無知そのものである。したがって、皇位継承問題という、世間では騒がれる問題についてもまったく関心は無かった。要するに、ガチガチの右翼論者たちの言う「女性天皇絶対反対」「女系天皇絶対反対」も、私はその違いさえよく分かっていないのである。
ただ、「女性天皇」については、先ほど読んだばかりの森田実と副島隆彦の対談の本で、「皇室典範」は「戦後、占領下で作られた」もので、その時に「女性天皇を禁止」したのだと知って、右翼こそ、この「典範」に反対し、女性天皇賛成論を言うべきではないか、と思ったのだが、それで何かまずいことでもあるのだろうか。
森田実の言葉だが、「(皇室典範は)明治以来の考え方を入れて女性天皇を禁止しましたが、これが大きな間違いでした。それまではずっと女帝は禁止されていなかったのです。
 それも特別の哲学があったわけではなく、男の継承者がいなくなったらワンポイントリリーフ的な意味で女帝を認めた。そして次の段階では男系に戻していくというやり方をしてきました。それほど明確な原理があってやったことではなかったのです。生活の知恵というべきものでしょう。
 江戸時代に天皇位にリリーフとして登場した明正、後桜町天皇という女性天皇がいましたが、このような皇室のあり方まで禁止してしまった。戦後に皇室典範を作るにあたっての軽率さが今になって矛盾となって表れてきたのです」
 この言葉は、まさに問題の核心を突いているだろう。つまり、戦後出来の、「やっつけ仕事」の「皇室典範」を「不磨の法典」扱いする必要などまったく無いのである。
私は、こちたき議論よりも、「生活の知恵」としての「ワンポイントリリーフ」的な女帝容認こそが賢明であり、皇室の伝統に即していると思う。つまり、あくまで天皇を男しか認めないとした場合、男の子が生まれるまで天皇は取っ替え引っ替え側室に種付けしなければならなくなり、側室ではダメだとなれば、一夫多妻制を認めるしかなくなるのは自明の理だろう。天皇は種馬ではない。

拍手

PR

コメント

コメントを書く