西洋文明とは、紳士服を着た海賊・山賊の文明である。まあ、上級国民(王族・貴族)が山賊や海賊の子孫、下級国民が奴隷の子孫。おそらく、その「区別」は現在でも厳然としてあると思うが、表面化されないだけだろう。
(以下引用)
◇なぜイギリスは世界ではじめての工業化を成し遂げ、ヴィクトリア時代の繁栄を謳歌しえたのか?
>この歴史学の大問題について、20世紀半ばまでは、イギリス人、特にピューリタンの勤勉と禁欲と合理主義の精神がそれを可能にしたのだとする見方が支配的だった。これに敢然と異を唱えたのが、カリブ海にある島国トリニダード・トバゴ共和国の政治家・初代首相のエリック・ユースタス・ウィリアムズ(Eric Eustace Williams)。彼はイギリスのオックスフォード大学に入学し、歴史学を専攻した著名な歴史学者でもある。1938年にはV・ハーローの指導のもと博士号を取得。当時の英国では、人道主義者(ザ・セインツ)が奴隷制度を廃止させたという考えが一般的であった。ところがウィリアムズは、奴隷制の廃止もまた資本主義の要請したことであると論じた。奴隷貿易と奴隷制プランテーションによって蓄積された資本こそが、産業革命をもたらしたことを突き止め歴史学の常識をくつがえした。金字塔的名著『資本主義と奴隷制』(1944年)。
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◆欧州に繁栄をもたらした奴隷貿易(三角貿易)とキリスト教 http://spfjpn.com/ppf/archives/1259
>征服者たちは南米で金銀の鉱山を発掘し、砂糖やコーヒー、タバコなどの嗜好品の農園経営に没頭しました。しかし、先住民族をあまりにも大量に殺したことに加えて伝染病や飢餓の発生によって働き手を失ったため、鉱山も農園経営もままなりません。そこで征服者たちはアフリカから労働力として黒人奴隷を大量に動員し、南米に送り込んだのです。
◇三角貿易
>16世紀から18世紀にかけては奴隷貿易を中心とする三角貿易によって、ヨーロッパに莫大な富がもたらされました。三角貿易とは次のような流れです。ヨーロッパで安物のビー玉や銃器、木綿の工業製品などを持って商人たちはアフリカ・ギニア湾岸に行き、黒人奴隷と交換します。そのあと南米ブラジルや西インド諸島に向かい、奴隷をほしがる鉱山や農園の経営者に運んできた黒人奴隷を売り飛ばします。次に、奴隷を売って得た金で砂糖や綿花・タバコ・コーヒーなどの亜熱帯作物を大量に積み込み、ヨーロッパに戻ってからそれを売却します。欧州・アフリカ・新大陸の三大陸にまたがる三角貿易によってヨーロッパの国々は栄え、その一方でアフリカの黒人や新大陸の黄色い肌をした有色人種たちは、平和と愛に満ちた日常を奪われ、奴隷として白人に隷従させられたのです。
◇有色人種の奴隷化を支えたキリスト教
>旧約聖書では造物主である神が、自分に似せて人間を造ったと記されています。さらに神は人間の下に動物を造り、その下に万物を造ったとされています。人間は神の代理人としての役割を与えられているため、動物を家畜として支配し、殺し、食べてもよいとされました。当時のヨーロッパ社会では、神が自分の姿に似せて造ったのは白人のみ、という解釈が一般的でした。つまり「人間」とは白人のみに与えられた呼び方であり、黒人や黄色人種は人間の下に造られた動物に過ぎないと解釈されたのです。それゆえに、非白人を家畜にすることは神が白人に許したことであり、神の法に適うことと考えられました。
「たとえば、アメリカの独立宣言に表明されている自由、平等、民主の共同幻想の背後には、アメリカ大陸の「発見」当時に北米に100万人はいたと推定される原住民が20万を下回るに至った大量虐殺の経験があった。アメリカの共同幻想はこの経験の抑圧と正当化に支えられている。そのため、アメリカの共同幻想は硬直化し、この共同幻想にその私的幻想を共同化しようとする成員(アメリカ国民)に安定感と確実感を与えるものではなくなっている。どこか後ろめたく、胡散臭いのである。またそのため、抑圧し正当化した元の経験に類似した経験に関して、アメリカ国民の精神構造に盲点が生じ、類似の経験が強迫的に反復されるようになる。したがって、アメリカは、その不確実感、不安定感を補うため、他民族にその共同幻想を押し付け、また時には他民族を大量虐殺するよう強迫的に駆り立てられている。広島、長崎への原爆投下、ベトナムにおける大量虐殺は、インディアンの大量虐殺の経験の脅迫的反復である。」
中略
「。。。同じように、アメリカが多民族の大量虐殺というその痼疾的反復強迫をやめるようになるためには、原住民の大量虐殺の経験を正当化するのをやめなければならない。これは大変なことである。それは、欺瞞と暴力で奪った土地を原住民に返すことを意味し、さらに、自由、平等、民主のその共同幻想が偽りに過ぎなかったと認めることを意味する。これは、アメリカ国家の基盤を崩すことである。しかし、この正当化をやめない限り、今後もアメリカは。チャンスと口実さえあれば、どこかの民族を大量虐殺するであろう。」 ものぐさ精神分析 岸田秀 1982初版
>>痔瘻さん
>>>需要が先なのか、供給が先なのか、なんとも言えませんね~
流通システムを作った需要側が元凶にきまっている。そもそもアフリカ人が船に奴隷を載せて英国まで売り込みに来ていたの?
英国下院は20世紀末にアフリカ奴隷貿易に対する謝罪決議を出している。但し、賠償は拒否した。確か、米議会も同じことをしている。
慰安婦も同じ。日本軍が発注し、軍用船に乗せて戦地まで運び、軍が管理する施設で働かせていたのだから、大本は完全に国家だ。朝鮮人仲介者など末端にすぎない。
しかも当時の国内法に違反しまくっていた。「21歳未満での売春就業」「売春婦本人が警察に出頭しての売春意思確認なし」「売春目的での集団海外渡航」などだ。特に最後は、戦時下で出入国が厳しく管理されていたことを考えれば、国(軍)の関与なしにはありえない。
当時の国際条約違反でもあったので、外務省が頭にきて「軍が勝手にやって」と丸投げしたという資料をみたことがある。軍関係者は通常の旅券が不要だ。つまり慰安婦は軍関係者として海外渡航したのだ。