通常は、沖縄の人間は温和である。争いごとが苦手だ。普通ならこうした式典で来賓に対し野次を浴びせるという行動には出ないものだが、さすがに今の「戦争法案」を推進し、辺野古新基地建設をごり押しする安倍総理が「平和」を云々するその偽善的行為には我慢がならなかっただろう。私は、この「安倍帰れ!」はまったく正当だと思う。石を投げられてもおかしくない。(それをやれば、投石者は逮捕はされても英雄扱いされた可能性すらあったと思う。それほど、沖縄に対する安倍政権の扱いはひどいものである。)
(以下引用)
安倍首相、「慰霊の日」式典でやじ浴びる 沖縄戦70年
2015年06月23日 16:41 発信地:糸満/沖縄
【6月23日 AFP】太平洋戦争末期に住民を巻き込み多大な犠牲者を出した沖縄戦の終結から70年に合わせ、沖縄・糸満市の平和祈念公園で23日に行われた沖縄全戦没者追悼式で、あいさつのため登壇した安倍晋三(Shinzo Abe)首相が参列者からやじを浴びせられる一幕があった。
米軍の沖縄駐留に不満を持つ地元住民らが、檀上にあがった安倍首相に「帰れ」などのやじを飛ばした。日本で首相が直接市民からやじられることはまれだ。
安倍首相はあいさつの中で「沖縄の人々には、米軍基地の集中など長きにわたり、安全保障上の大きな負担を担っていただいている」と述べたうえで、「沖縄の基地負担軽減に全力を尽くす」と語った。
一方、翁長雄志(Takeshi Onaga)沖縄県知事は、米軍施設の73.8%が日本の国土面積の0.6%を占めるに過ぎない沖縄に集中し、県民に負担を強いていると訴え、参列者の温かい拍手に迎えられた。
(c)AFP/Alastair HIMMER
(引用2)「世に倦む日々」ツィッターから転載。まさに我が意を得たり、である。
式典の最中に抗議の声を上げたことが非常識かどうかは、沖縄県民が判断することだ。おそらく多くの県民は、安倍晋三への罵声を自らの代弁と受け止めただろうし、県知事の翁長雄志自身がそういう思いで聞いたことだろう。非常識なのは、辺野古の工事を中止もせず、平然と慰霊の日に来る安倍晋三の方だ。
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