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徽宗皇帝のブログ

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完全武力放棄は本当に愚策か?

「田中宇の国際ニュース解説」から一部転載。


引用部分は記事全体の半分くらいだが、煩雑になるので前半だけを引用した。


この最後の部分で、「イスラエルは、ガザの武器を十分に破壊するまで停戦するつもりがない。」と書かれている部分まで読んで思いついたことがある。ガザ(あるいはパレスチナ)がイスラエルによるホロコースト(本来はユダヤ民族に対する大量虐殺。今はイスラエル=ユダヤが他民族に対して行っている。)の泥沼から脱出する道は、「完全武力放棄」しか無い、ということだ。


この考えに対しては、完全武力放棄は愚案だ、という反論が必ず起こると予測できる。 


実は、それはこれまで「憲法9条」についてさんざんに言われてきた論なのである。世界のどこにも軍隊を持たない国は無い。日本一国だけが軍隊を放棄すれば、近隣諸国から攻め入られるだけだ、と。


だが、現実は、憲法9条によって日本は世界史でも稀な69年の平和を享受してきたのである。


もちろん、「それは日米安保条約のお陰だ」と右派(対米従属派)の人々は言うだろう。


そうかもしれない。だが、日本は「戦争のできない国」であったがために、少なくとも米国の対外戦争の片棒を担ぐことができず、結果的に他国の戦争に巻き込まれることもなく、また自国内の好戦的勢力の力を防ぐこともできたのである。これを「憲法9条」の力と言って間違いではないだろう。


さて、ガザ(パレスチナ)とイスラエルの軍事力は明らかに極端に非対照的なものである。(引用2参照)こういう状況でパレスチナ側が軍備を持ち、軍事的抵抗をする意味はあるだろうか。無い、と私は思う。抵抗しようもないのである。黙って殺されるよりは100分の1でもお返ししてイスラエル人を一人でも殺したい、という気持ちは分かるが、それでは殺し殺される怨恨の連鎖は、永遠に終わらないだろう。そこで、ガザ(でもパレスチナでもハマスでもいいが)側が完全に武装放棄をしたらどうなるか。私は、そこで戦争は終わる、と思う。もちろん、パレスチナ人がパレスチナ地区から追い出されることになる可能性は高い。だが、国際世論はすべてパレスチナ側につくことになるだろう。それによってパレスチナ人に新たに生きていくための地盤が提供される可能性もある。少なくとも、今の「生き地獄」状態よりは、この選択のほうが賢い選択ではないだろうか。「故郷」喪失など、生命の喪失に比べればはるかにマシだ、と私は思う。特に、子供や赤ん坊は自分では選べないのだから、彼らの生命を守れるのは大人だけなのである。




(以下引用)





出口のないイスラエルのガザ侵攻

2014年7月18日   田中 宇




 7月17日、イスラエル軍がパレスチナのガザに地上軍侵攻した。イスラエル軍は7月8日からガザを空爆し、ガザを統治しているハマス(スンニ派のイスラム武装勢力)の兵器を破壊するとともに、多数の市民を殺害している。今回のイスラエルのガザ侵攻は、6月後半にイスラエルの3人の若いユダヤ人入植者が西岸で誘拐・殺害された事件を、ハマスの犯行だとイスラエル政府が決めつけ、それに対する報復として行われた。しかし、ハマスの犯行である証拠がなく、西岸を統治するパレスチナ自治政府も、ハマスの犯行でないと結論づけている。イスラエルは、3青年が誘拐される前からガザ侵攻を計画していた。誘拐は、侵攻の口実に使われただけだろう。 (Operation Protective Edge From Wikipedia) (The ISIS "Islamic State" Not Hamas Claimed responsibility for murder of three Israeli boys


 近年、イスラエルは毎年ガザを空爆し、2009年と12年に地上軍侵攻している。ガザのハマスは、西岸のファタハよりもイスラエルとの敵対が強く、パレスチナ人をけしかけてイスラエルと戦争させたいアラブ諸国やイランなどの系列の勢力が、ガザに武器を搬入し続けている。ガザはエジプト(シナイ半島)と国境を接している。国境線には、イスラエルが幅数百メートル帯状の非武装地帯を作って占領し、ガザとエジプトが直接国境を接しないようにしている。 (Israel Rules Out Ceasefire, Mobilizes 40,000 for Gaza Invasion


 しかしガザの人々は、非武装地帯の地下に秘密のトンネルをいくつも掘り、イスラエルの目を盗んでエジプトからガザに武器や弾薬、食料や日用品などを運び込んでいる。シナイ半島は砂漠でエジプト当局の監視が行き届かず、エジプトにもイスラエルを敵視する勢力は多いので、ガザへの搬入がさかんに行われている。イスラエルやエジプトの軍は、トンネルを見つけしだい潰しているが、トンネルは次々と掘られる。 (「ガザの壁」の崩壊


 トンネルを経由してガザに運び込まれた武器は、人口が密集する住宅街の中や、学校や病院などの公共施設に隠して保管・設置される。イスラエルは、ガザ住民の中にパレスチナ人のスパイを潜り込ませ、武器の隠し場所を探ろうとする。武器の備蓄が多くなるたびに、イスラエル軍は武器を破壊するためガザを空爆したり、地上軍侵攻したりする。ハマスは、破壊される前にミサイルを使おうとイスラエル領内に撃ち返し、戦争になる。住宅街や病院などへの空爆は、多くの一般市民を殺害し、イスラエルの残虐行為が世界的に非難されることが繰り返されてきた。 (Israel Escalates Gaza Assault By Air, Sea; Threatens "Lengthy" Ground Operation


 ガザは、非常に狭い場所に200万人が住んでいる。パレスチナ人は人口増加が一つの武器だ。ノルウェー人の医師によると、イスラエル軍はガザで、ガンの発病を誘発する効果を持った爆弾を落としている。ガザ市民を空爆で殺したり怪我をさせると、国際的な非難の対象になるが、何年か後にガンを発病させるやり方なら、イスラエルの爆弾との関連性をごまかせるので「効果的」にガザ市民を殺せる。 ('Israel drops cancer-inducing bombs on Gazans') (ガザ訪問記


 今回のガザ侵攻のタイミングは、昨年クーデターでエジプトの政権をムスリム同胞団から奪ったシシ将軍が、6月8日に大統領に就任したことと関係している。2011年2月に「アラブの春」でムバラク大統領が辞めてからシシが大統領になるまで、エジプトではムスリム同胞団が強かった。ハマスは、同胞団の弟分の組織だ。同胞団政権の時代に、エジプトからガザに多くの武器が搬入されたと考えられる。同胞団を権力から追い出して弾圧し始めたシシが大統領になるとともに、イスラエルはガザの武器を破壊一掃するために、侵攻を開始したと考えられる。 (Israel Escalates: Says Gaza Goal Is Not Ceasefire


 シシはイスラエルとサウジアラビアの傀儡だが、対照的に、エジプト人の多くはイスラエルを敵視している。今回のガザ侵攻でも、エジプトのマスコミはイスラエル非難に徹し、ガザやハマスに対する支援を呼びかける主張も多い。しかし肝心のシシ大統領は、イスラエルを非難したがらず、ハマスに味方したがらない。ハマスの味方をすると、ハマスの兄貴分であるムスリム同胞団を容認することになる。シシは同胞団を潰して大統領になり、エジプトの同胞団関係者を何百人も裁判抜きで死刑判決に追い込んだだけに、ハマスの味方になることを拒否した。ガザ侵攻は、シシの権威を落としている。 (Sissi torn between Palestinians and Hamas


 エジプトは、30年前の対イスラエル和解(傀儡化)以来、パレスチナ人とイスラエルを仲裁する役割を自認しており、今回もシシが仲裁役になろうとした。しかしシシは、戦争の一方の当事者であるハマスと交渉したくない。そのためシシは、パレスチナ人の中でも、ガザのハマスでなく、西岸のパレスチナ自治政府のアッバース大統領を交渉の相手として選び、アッバースとイスラエルのネタニヤフ首相との間を仲裁し、停戦案を出して受諾させた。アッバースは戦争の当事者でなく傍観者だ。停戦交渉は、頓珍漢な茶番劇だった。 (220 Gazans, One Israeli Killed as Truce Effort Fails


 当事者のハマスは、停戦交渉がまとまったことをマスコミ報道で知り、当然ながら、何も聞いていないと停戦案を拒否した。イスラエルは停戦案を受諾したが、それは停戦交渉に入れられていないハマスが拒否することが明白で「イスラエルは停戦するつもりだったのにハマスが拒否したので戦争を続行せざるを得ない」と言って立場を正当化できるからだった。イスラエルは、ガザの武器を十分に破壊するまで停戦するつもりがない。 (Why Hamas Rejected the Israel-Approved Egyptian Ceasefire




(以下略)




(引用2)「春と修羅☆」から抜粋転載。



 圧倒的武力のイウラエルにハマスはこういう手を。

ガザ地区、イスラエル軍を背に爆薬積んだロバが攻撃

ガザ地区、イスラエル軍を背に爆薬積んだロバが攻撃

イスラエル軍は、パレスチナの武装戦闘員らが18日、


ガザ地区のイスラエル軍の陣地へ戦闘に爆発物を


背負ったロバを差し向けたことについて、


動物虐待だとする非難声明を表した。



イスラエル軍はロバが安全な距離にいるうちに、これを銃撃せざるを得なかった


 


パレスチナ武装戦闘員のこの作戦にイスラエル軍広報部は「ショッキングで


無 慈悲。忌々しい」と非難を浴びせている。


 


同様の作戦手法にはロバが使われることが多いが、犬や馬が用いられることもある。


 


18日夜、イスラエルは、これまで10日間にわたって空と海から行って


いた遠距離攻撃を制限し、ガザ地区に歩兵隊、装甲車を配備する陸上作戦


へと移行し た。


 


軍は現在地区の境界線で作戦を展開しており、地区内部には入り込んでいないが、


境界線でもパレスチナ武装戦闘員の抵抗にあって、苦戦を強いられてい る。


リアノーボスチ通信
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_20/274833109/



ロバに優しい気持ちを示すのに人間にこういう残酷な無慈悲なこと
をするのはいいのかと叫び
人間性の片鱗もないイスラエル国家の攻撃性爆弾

ガザから発信してる田中さん。

【ガザ連投107】 イスラエル兵が拉致されたアル・シジャーイヤの方角からメ


ルカバ戦車の砲撃音が連続する。まるで狂ったように。 


トンネルの入口探しのために民家を手当たりしだい破壊しているのだろうか。


 


ブログでは
【ガザ発】 強大な殺傷力 「悪魔の兵器」 イスラエル軍が使用か
ドクロ

全文はリンク先でご覧ください。

イスラエル軍の「違法兵器」使用
2008~09年と2012年の空爆ではクラスター弾が、2009年には白リン弾が使用された
と一部で報道された。共に国際条約で禁止されている兵器だ。


 それを理解しているイスラエルは、裏技を使ったのだろうか。


 


 


 ノルウェイから医療支援のため、ガザのアル・シファ病院に来て救急治療を続


けているマッズ・ギルバート医師が衝撃的に語った―


 


 「海外の専門家や医師は『イスラエルは新型爆弾を使っている。


 


DIM弾と呼ばれ、当たると手足が切断されたり、火傷を負ったりする』と話している」


 


 「彼らは『(DIM弾は)クラスター爆弾や白リン弾よりも危険だ』という」

クラスター弾でも白リン弾でもないから、国際条約の網の目をくぐって使える。

それでいて殺傷力は両者よりも強大だ。

戦争屋にとって「夢の兵器」は、市民にとって「悪魔の兵器」となる。

叫びこの兵器の使用疑惑も。

イスラエルがガザで使用しているとされる違法な
「フレチェット弾」 発射された砲弾は空中で炸裂、
中から5000発もの鋼鉄製の小さな「矢」を300メートル
の範囲に放出する。無差別に人員を殺傷するための
非人道的兵器である・・・・・ツイッターから

こちらが記事ソース?

Flechette shell darts

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