徽宗皇帝のブログ

こういう話題だと誰でも自分の経験に基づいて話すから有益なコメントが多い。
一番最初のころに私自身も原理的に考えて「全体の給与を下げて、ほんのわずかな一部の給与を上げるシステムだな」という結論になったのだが、そもそも「評価する側の評価の確かさ」を測る基準が無いのが成果主義だ。つまり、会社内既得権益保護システムである。
まあ、会社が倒産の危機になって初めて、首脳陣や中堅幹部の無能さが分かるシステムと言ってもいい。
日本人は平均的に仕事に関しては非常に真面目なので、社員がさぼることをさほど心配する必要はない。そして年功序列制は「会社への長年の貢献度が給与や待遇に反映され、社員が安心して人生設計ができる」、つまり社会全体への幸福貢献度の高い有効なシステムなのだが、欧米脳（雇われ人はさぼるものだという思想）のアホが実力主義とか成果主義とか騒いだ結果、会社への忠誠心ゼロ、内部の足の引っ張り合いだけの企業だらけになったわけだろう。そして、小泉改革から安倍政権に至る格差社会の到来と伴って、日本社会の超貧困化が進行中なのである。

（以下引用）