頭のいい人の書く文章は面白い。しかし、頭が良い人間でも批判精神の無い人間の書く文章には私はあまり興味は無い。不正への怒りは、私が文章を書く原動力であり、他の人の文章の中でも私が面白く感じるのは、世の不正を見事に分析した文章である。下で転載された文章も、その一つだ。筆者はIT技術者の女性のようだが、理系の人間は男性でも女性でも物事を本質的に、かつまっすぐに見ようという姿勢があって、私は好きだ。物事を情緒的にしか見ず、感情論でしか発言しない人間、あるいは「為にする議論」しかしない人間の書く文章は、読んでいてうんざりすることが多いので、私は2チャンネルなどもほとんど見ることはない。
(以下引用)
テレビCMは洗脳である、ITスペシャリストが語る芸術(そして、CMの合間に流れる報道番組は、カルト宗教番組である)
http://www.asyura2.com/10/hihyo11/msg/361.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 12 月 21 日 15:42:41: 4sIKljvd9SgGs
http://kay.air-nifty.com/art/2006/09/post_72ae.html
2006.09.14
テレビCMは洗脳である
テレビCMというものも、宣伝効果の最大効率を狙えば、洗脳という手法を取らざるをえないであろう。
例えば、第一生命のCMを取上げる。森山直太郎さんの「あなたの~」の歌声で始まるシリーズもののCMで、現在は2パターン同時放送されていると思う。
現在の2パターンは、父親と母親の立場で作ってあるのだと思う。
保育園で子供が熱を出す。父親がスーツ姿で保育園に子供を迎えに行く。それも、ごく自然に!!
自然さを出すために、それぞれのパターンでは、
父親の立場パターン 「僕が迎えにいける」
母親の立場パターン 「主人が『僕が迎えに行けるよ』と言ってくれた」
と、共に当たり前のような声で言う。
父親が迎えに行った時、子供の顔が喜びで輝く様子も父親の声で感動的に表現される。
このような異常さを、異常と思わせてはならないという製作者の意図が感じられる。
まず、保育園の子供が熱を出したことを、父親に連絡する異常さがある。確かに現在は誰でも携帯電話を持っているので、会社の電話を使う必要はないが、こんなことを仕事中のビジネスマンに連絡するなど考えられない。しかも、子供は父親を見て大喜びし、後ですぐに回復する程度である!
保育園では、子供に何かあった時に、要望によっては親に連絡することもあるかもしれない。しかし、このような事態に対応できるのが保育園である。それも、既に述べた通り、大した症状でなければ、こともなげに処置するはずである。また、本当の親ほどではないが、保母さんや保父さんは、子供に温かく接しているはずである。
父親は、この後、回復した子供と料理をする。仕事はサボリである。保険以前に、即クビであろう(笑)。
さて、このCMの狙いは何であろう?
それは、世間知らずの母親や子供にある種の幻想の世界観を与えようとしていると思われる。
女性でも、本気で働いている人なら、当然、このCMの異常さは分かると思う。しかし、働いてはいても、企業の営利活動に直接携わっていないなら、正直、あまり社会のことは理解できない。そんな人が、このCMのような、甘く楽しい世界を現実のように見せられると、「これでいいんだ」とコロっと洗脳される。森山直太郎さんの素晴らしい歌声も心を麻痺させる催眠効果が高いと思われる。
そして、この幻想の理想世界では、第一生命の保険が必要であることを信じさせる緻密な押しもぬかりなくCMに収められている。どうもこの会社の営業戦略責任者は超優秀なようだ。
しかし、「親が迎えに行けない子供はどうなるの?」という疑問がちゃんと出てくれば、こんなCMの偽りの仮面などすぐに剥がれる。こんなレベルで眠ってはいけない。思考停止してはいけない。
まあ、保険というものは冷静に考えて入ろうという気にはまずならない。そこで、保険会社は理詰めの説得ではなく、情に訴える戦略を取る。代表的なものは、主婦や定年退職者といった、仕事の能力の無い者を採用し、家族、きょうだい、友人、パパ(笑)を保険に加入させるのである。これは実に合理的である。
ソニー生命のCMのように、立派な邸宅の中で恰幅の良い男性二人が仲良く語らい、どちらが保険のセールスマンか分からないといったように、保険のセールスマンがそこまで重く扱われることは絶対にない。このようなわざとらしいCMが、むしろそれが異常であることを示している。
これも、主婦、子供向けである。
まだまだ、本来は異常なことを異常でないと思い込ませようとするCMは数多く。それで一時的には企業は利益を得るかもしれないが、これは日本人を馬鹿にしてしまう可能性が高い。特に母親の知的レベルをさらに落とす。そうなれば、子供も馬鹿に育つ。そして、結局は日本の国力を落とし、自らの首を絞めることになるはずである。
(以下引用)
テレビCMは洗脳である、ITスペシャリストが語る芸術(そして、CMの合間に流れる報道番組は、カルト宗教番組である)
http://www.asyura2.com/10/hihyo11/msg/361.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 12 月 21 日 15:42:41: 4sIKljvd9SgGs
http://kay.air-nifty.com/art/2006/09/post_72ae.html
2006.09.14
テレビCMは洗脳である
テレビCMというものも、宣伝効果の最大効率を狙えば、洗脳という手法を取らざるをえないであろう。
例えば、第一生命のCMを取上げる。森山直太郎さんの「あなたの~」の歌声で始まるシリーズもののCMで、現在は2パターン同時放送されていると思う。
現在の2パターンは、父親と母親の立場で作ってあるのだと思う。
保育園で子供が熱を出す。父親がスーツ姿で保育園に子供を迎えに行く。それも、ごく自然に!!
自然さを出すために、それぞれのパターンでは、
父親の立場パターン 「僕が迎えにいける」
母親の立場パターン 「主人が『僕が迎えに行けるよ』と言ってくれた」
と、共に当たり前のような声で言う。
父親が迎えに行った時、子供の顔が喜びで輝く様子も父親の声で感動的に表現される。
このような異常さを、異常と思わせてはならないという製作者の意図が感じられる。
まず、保育園の子供が熱を出したことを、父親に連絡する異常さがある。確かに現在は誰でも携帯電話を持っているので、会社の電話を使う必要はないが、こんなことを仕事中のビジネスマンに連絡するなど考えられない。しかも、子供は父親を見て大喜びし、後ですぐに回復する程度である!
保育園では、子供に何かあった時に、要望によっては親に連絡することもあるかもしれない。しかし、このような事態に対応できるのが保育園である。それも、既に述べた通り、大した症状でなければ、こともなげに処置するはずである。また、本当の親ほどではないが、保母さんや保父さんは、子供に温かく接しているはずである。
父親は、この後、回復した子供と料理をする。仕事はサボリである。保険以前に、即クビであろう(笑)。
さて、このCMの狙いは何であろう?
それは、世間知らずの母親や子供にある種の幻想の世界観を与えようとしていると思われる。
女性でも、本気で働いている人なら、当然、このCMの異常さは分かると思う。しかし、働いてはいても、企業の営利活動に直接携わっていないなら、正直、あまり社会のことは理解できない。そんな人が、このCMのような、甘く楽しい世界を現実のように見せられると、「これでいいんだ」とコロっと洗脳される。森山直太郎さんの素晴らしい歌声も心を麻痺させる催眠効果が高いと思われる。
そして、この幻想の理想世界では、第一生命の保険が必要であることを信じさせる緻密な押しもぬかりなくCMに収められている。どうもこの会社の営業戦略責任者は超優秀なようだ。
しかし、「親が迎えに行けない子供はどうなるの?」という疑問がちゃんと出てくれば、こんなCMの偽りの仮面などすぐに剥がれる。こんなレベルで眠ってはいけない。思考停止してはいけない。
まあ、保険というものは冷静に考えて入ろうという気にはまずならない。そこで、保険会社は理詰めの説得ではなく、情に訴える戦略を取る。代表的なものは、主婦や定年退職者といった、仕事の能力の無い者を採用し、家族、きょうだい、友人、パパ(笑)を保険に加入させるのである。これは実に合理的である。
ソニー生命のCMのように、立派な邸宅の中で恰幅の良い男性二人が仲良く語らい、どちらが保険のセールスマンか分からないといったように、保険のセールスマンがそこまで重く扱われることは絶対にない。このようなわざとらしいCMが、むしろそれが異常であることを示している。
これも、主婦、子供向けである。
まだまだ、本来は異常なことを異常でないと思い込ませようとするCMは数多く。それで一時的には企業は利益を得るかもしれないが、これは日本人を馬鹿にしてしまう可能性が高い。特に母親の知的レベルをさらに落とす。そうなれば、子供も馬鹿に育つ。そして、結局は日本の国力を落とし、自らの首を絞めることになるはずである。
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