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徽宗皇帝のブログ

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政府が金を自ら外国の泥棒に渡す行為(後刻、追記あり)
今日の「株式日記と経済展望」に引用された<ぐっちー氏の日本経済分析>の話が面白かったのだが、それよりも、最後に引用されたウォールストリートジャーナル記事が気になった。
数日前に書いたように、アメリカの新ドル発行が既定路線であり、それが来年に迫っていることはほとんど確実だろう。(追記参照)
そして、この新ドル発行に伴う経済的激震が世界経済を揺るがすはずだが、その中でも米国債踏み倒しの可能性は高いと私は見ている。その米国債を一番購入しているのが中国と日本である。つまり、日本と中国が保有する米国債は、来年には紙屑になる可能性があるわけだが、その米国債を中国は買い控え、日本は買い増している。
日本の場合は米国に言われるままに行動しているだけだろうが、日本という国の富が今以上に失われていくわけだ。
まあ、日本が米国債を売り払うことは米政府から禁じられていることは周知の事実であり、米国債に変えられた金は、その時点で日本には存在しなくなった、と考えてもいいのだが、日本政府はゴミ焼却所に現金を運んで、自分で焼却炉に放り込むような真似をしているわけだ。いや、それより「泥棒に追い銭」と言うべきか。
その金はもちろん、国民から搾り取った税金である。本来なら東日本大地震の処理や福島原発事故処理に使われ、国民の福祉に使われるべき貴重な金なのである。

今さら政府批判をしてもあまり意味は無いのだが、「米国債買い増し」は、新ドル発行という経済的大地震が目の前にある以上、あまりに愚かしい行為だろう。
いや、愚かしいのではなく、IMFへの巨額拠出同様、本当は分かっていてやっているのだろうが。


(以下引用)


◆米国債保有残高、日本が首位の中国に肉薄 10月17日 ウォールストリートジャーナル




【ワシントン】米財務省が16日発表した国際資本動向(TIC)統計によると、8月末時点の国別の米国債保有残高は、中国が首位を維持したものの、過去最高を更新した日本との差が引き続き縮まっている。

 また全般に、外国人投資家が買い越していることも明らかになった。

 中国の米国債保有残高は43億ドル増の1兆1540億ドルに達した。同国は前月も23億ドルの買い越しだった。

 一方、日本も買い越しを続けており、中国に代わって首位になる可能性も出てきた。保有残高は7月の1兆1160億ドルから1兆1220億ドルに増加した。

 中国の保有残高が過去1年に1249億ドル減少したのに対して、日本の保有残高は2145億ドル増加した。(後略)





(追記)

さきほど「ギャラリー酔いどれ」を見ていたら、次のようなコメントが引用されていた。このコメントの真偽は不明だが、現在のドルの権威失墜が日本以外ではもはや明らかになっている可能性がある、と考えていい。もちろん、現在のドルがいくら失墜しようが、新ドルによって卓袱台返しをしよう、とFRBが考えているなら、彼らにとってはまったく「問題はない」わけである。馬鹿を見るのは他のすべての国、特に日本だ。


(以下引用)


*35. 2012年10月15日 18:48:11 : i2eP5GOIsg
 あしゅら
 9月末から2週間スペインへ行きました。
 海外へ行くたびにUSドルにかえていて たくさんドルが余っていたので
 今回は使い切ろうと思い、ユーロは5万円だけにして 後はドルを持参しました。
 ところが どの店もドルは使えず ユーロか円だけでした。
 基軸通貨の体をなしていない。
 地元のガイドさんも「ドルはもう価値がなくて誰も相手にしないから。
 下がる一方なので皆持ちたがらない」と話していた。
 
 米国の威信はそこまで地に落ちた。
 昨秋ではオーストリアもドイツもチェコでさえ ドルは結構使用できたのに
 商売人は敏感だ。





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