ちなみに、今回の記事のタイトルは「祇園精舎の鐘の声」である。
内容は、書き出しに似合わず、「政治ブログ」向きの内容で、「国民の集合的無意識」が、政治を変える、という、ユングか何かのような話だ。案外、的を射ているかもしれない。少なくとも、岸田政権の支持率の異常なまでの低下は、その「国民の無意識的批判」が行動に出てきていることを示している。あの最悪の安倍政権でもここまでの支持率低下は無かったのだから、もはや国民の未来への不安はかなりなレベルになっている、つまり我慢の限界に近づいているだろう。
私は副島のように岸田や検察を意識的、自律的な安倍政権(統一教会)掃除人とは思わない。DSからの命令に従うだけの傀儡だろう。国民もやはり岸田や自民政権を信じていないはずだ。
岸田内閣支持率16% 不支持率79% 毎日新聞世論調査
https://mainichi.jp/articles/20231217/k00/00m/010/054000c
(以下引用)
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私は「平家物語」の冒頭部分が大好きだ。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ
特に解説するほどでもないとは思うけれど、念のため口語訳を付けておこう。
祇園精舎の鐘の音は、「永久不変なものはない」といっているようだ。
沙羅双樹の花の色は、栄えている者も必ず落ちぶれることを示している。
思い上がっている者は長くは続かない。
それは春の夜に見る夢のようなものだ。
権勢を誇る者もいずれは滅びる。
それは、まるで風が吹く前の塵と同じだ。
平家物語は鎌倉時代の軍記物語であるという。今から800年ほど昔の作になる。こういうのを読むと、日本人も捨てたものではないと思える。まずは、音(音読したとき)の調子が良い。そして、その内容も、「今だけ 金だけ 自分だけ」ですっかり狂い始めた日本人、特に政財界が捨てたものをきちんと見ている。
哲学、思想、理念などというものは、それだけでは一銭にもならない。腹が膨れるわけでもない。しかし、この世で生じている事象をどのような切り口から眺め、理解していくかによって、人間社会のあり方が定まり、個人の生き方も規定されていく。逆にいうと、哲学、思想、理念などのない世界は、混沌とするばかりで何ものも生み出さない。
哲学や思想を持たない今のアメリカはすっかりこのスパイラルにはまりこみ、混迷を深めている。やることなすことすべて逆効果であり、悪あがきを重ねるだけで終わっている。なぜそのようなことになるかといえば、アメリカ文化には平家物語が存在しないからだ。つまり、単調で薄っぺらすぎるのだ。
順調であるときには、その単調さ、薄っぺらさが効率的に機能する。余計なことを考えずに猪突猛進すればいいからだ。しかし、何かの弾みでつまずいてしまうと、そこから立ち上がることは容易ではない。社会に懐の深さがなく、行動の選択肢が限られているために柔軟に対応できない。
現在のアメリカは、政治も、経済も、軍事も、外交も、惨憺たる有り様だ。すっかり理性を失っている。歴史の浅いことや、自分たちが生み出した哲学や思想のほとんどないことが、いかに悲惨な事態を招くか、アメリカが教えてくれているようなものだ。
来年は大統領選挙があり、認知症の大統領は追われるかもしれないが、しかし、誰が大統領になったところで、これだけ病んでいるアメリカが正気を取り戻すようには思えない。アメリカはこの先長期低迷傾向をたどり、新たに与えられる低い地位に安住できるようになるまでは、トラブルメーカーを続けることになるだろう。
日本では最近、岸田政権の化けの皮がすっかり剥がれてしまった。この化けの皮は、単純に剥がれただけなのだろうか、それとも剥がされたものなのだろうか。私は、案外ワクチン問題が原因になっているのかもしれないと、そんなことを感じている。
ご存知のことと思うけれども、新型コロナ用ワクチンでは日本人が何十万人も亡くなって(殺されて)いる。アメリカ発のこの新開発mRNAワクチンは、人類がいまだ使用したことのない遺伝子操作ワクチンであり、安全性が確認されていない。そんなものを、リスクよりもベネフィットが上回ると嘘をついて国民に推奨したものだから、日本人は3回目の原爆を投下されたごとく、バタバタと死んでいった。なんと平均寿命までも短くなった。
死人(犠牲者)が次から次へと現われ始めたにもかかわらず、政府はワクチン接種を見直そうとしなかった。すぐにでも接種中止にするべきところを安全だと嘘を言い続け、犠牲者を増やしていった。これは犯罪以外の何ものでもない。少なくとも「未必の故意」による殺人に該当する。
しかも、日本政府は現在に至るまで一切自分たちの非を認めようとせず、知らんふりをしたままであり、この上さらにワクチンを推進しようとしている。
私はこのことが、表立った大問題として取り上げられることはなくても、じんわり政権や政治への不信につながっていると感じる。世間で大々的に騒がれる犯罪とは違い、表立っては誰も騒ごうとしないものの、多くの人が気付いているのだから、何も起きていないというのとは違う。
今回のワクチンが大変に危険なものであることについては、政治家は最初から気がついている、医者もとっくに気がついている、マスコミも同様だ。それに比べて、一般の国民は単純に騙されている意識水準の低い者が多いが、それでも時間の経過とともにワクチンが危険であることに気がつく人は増えてきており、明確な意識はなくても、何だかおかしいと感じ始めてきた。
それに対して、日本政府は全く反応しない。 医者も多くのマスメディアも"しかと" である。表面上世間では何事も生じていないかのような静けさである。しかし、何十万人もの日本人が殺されたという事実が消えるはずもなく、この静けさは平和の静けさとは別物だ。
政府も、政治家も、官僚も、医者も、学者も、製薬会社も、マスメディアも、いつかは本当のことを言わなければならないときが来るのではないかと、びくびくしながら成り行きを眺めている。そして、そのような稚拙な対処方法は、国民にも何となく伝わっていく。
何だか、大変に大掛かりな社会実験をしているかのようだ。「何十万人もが死ぬような大事件がありました。しかし、事を荒立てたくないからと皆が口をつぐんでいます。さあどうなるでしょう。」
もちろん、政府や医者、マスメディア、アメリカなどが狙っているのは、このまま事件が風化していき、長い時間をかけて人々の記憶から消し去られることだ。しかし、話はそう簡単には終わらないはずだ。
2003年にイラク戦争というものがあった。アメリカとイギリスがイラクに難癖をつけ、攻められる理由がどこにもないイラクに軍事進攻を行った。イラクは征服され、フセイン大統領は殺されてしまった。
実は、イラク戦争も今回の新型コロナ騒動によく似ている。米英が自分たちの都合のみでやりたいことをし、たらふく儲けて、あとは野となれ山となれ、どうなろうと知らんと逃げ出すのだ。
イラクはその後どうなっただろうか。アメリカやイギリスに勝手に国内を破壊され、政治を壊され、治安が悪化し、産業が衰退し、今でもイラクは国内がまとまらずに荒れている。アメリカも、イギリスも、「え? そんなことがあった?」という程度の、どこ吹く風でいる。なんとひどいことだろうか。
しかし、これだけの悪事を働くと、いくら知らんふりをして、人々の記憶から消え去るのを待ったところでそう都合よくは行かない。米英に対する恨みがしっかり中東に残った。もちろん、イラクばかりではない。イランでも、シリアでも、リビアでも、パレスチナでも、サウジアラビアでも、アメリカやイギリスは恨みを残した。そして、ロシア・ウクライナ紛争以降、目に見える形で米英やG7等の親米国が中東の支持を失っていることが明らかになってきた。
おそらくワクチンも同様の経過をたどるはずだ。日本でも30万人程度がワクチンで殺されている。世界で考えると1000万人くらいになるのではないだろうか。この恨みが簡単に消えるはずがない。西側欧米先進国がいくら圧力をかけようが、情報統制をしようが、武力で脅そうが、経済制裁を行おうが、恨みは残る。そして、それは必ず欧米の衰退に間接的につながるはずだ。
日本のことを考えると、表面上は大きな騒ぎは起きていない。しかし、ワクチン殺人が忘れられることはない。深く潜行して、人々の記憶や心の中で生き続ける。おそらく、自民党が解体されるまで、忌まわしい記憶はじっとり、じんわり、政権の不支持として残り続けるだろう。自民党は今後解党されるまで、胸を張って政治を行うことができない党になったと考えていい。何しろ、自国民を殺しまくった政党なのだから。
表面を取り繕ってはいても、自民党自身が今回の新型コロナ対策でも、ロシア・ウクライナ紛争でも、自分たちがいかに手ひどい失策をしたかを理解している。強がって見せたところで補えるものではない。もう、無条件完全降伏をする時期が近づいてきているように思う。「無駄な抵抗はやめなさい。武器を置いて、両手を挙げて出てきなさい。」 現在の自民党が置かれている状況はそんなところのように見える。
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