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徽宗皇帝のブログ

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新国立競技場問題で、誰かが責任を取るだろうか?
「逝きし世の面影」から抜粋転載。
新国立競技場問題についての分かりやすい解説にもなっている。私の興味は、はたして、誰かがこの大失敗の「責任」を取るかどうか、というただその一点である。
誰も大物は責任を取らないことを今から予言しておく。それが日本の「上の人間は責任を取らない」という伝統だから。


(以下引用)



『そもそもが無理のあるデザインだった迷走新国立競技場の不思議』

屋根付きだと予算も工期も大幅に超過することが判明した新国立競技場。
この事実は、今頃になって判明したのではなくて、実は一番最初の段階で多くの関係者が指摘していた事実である。(今回は、今まで散々無理やりごり押しで推進していた連中が、やっと『本当だった』と不都合な事実を認めている)
一番最初の神宮外苑の国立競技場は1924年に建設され、立て替えられた二番目の国立競技場は1958年に建設されていた。
1960年の東京オリンピックのメイン会場である歴史的建造物を壊さず改修して残すべきだとの有識者の意見は無視され、国立競技場は解体され今では更地になっているが、今頃になって致命的な失敗が明らかになる。
そもそも新国立競技場の基本設計では、日本の建築基準法に違反してしまう。
東京ドームは燃えないのガラス繊維の膜を使っているが折り曲げると折れる。(折りたためないので開閉式に出来ない)
折りためる柔らかいC種膜はビニール製なので燃えるが、建築基準法では屋根は不燃材でなければならない。仕方なく『屋根ではなくて開閉式遮音装置である』との抜け道を考えたが、いくら口先で誤魔化しても屋根は屋根である。
本来は、違法なのでそもそも『建てられない』のである。
致命的なのは構造上の問題(デザインの肝)で、巨大すぎる2本の竜骨状のアーチ。大きくなりすぎて体重が支えられなくなって絶滅する恐竜の様にスケール的に構造限界を超えている。
毎日新聞17日夕刊では、アーチの長さが1本約400メートルで、隅田川にかかる永大橋の二倍以上を橋げたなしで作る。驚くべきはアーチの太さで断面は縦9メートル。横幅が10メートル。アーチ1本の重さは3万トン。(2本なので6万トン)アーチ部分の建造だけでも5年はかかる巨大過ぎる代物。しかも基礎工事では地か20~30メートルまで土を掘る必要があり残土だけでも180立方メートル。10トン積み大型ダンプカーで36万台分にもなる。毎日100台で運べば10年はかかる計算。
当初の予定額だった1300億円どころか3000億から5000億円に膨らむが、今までの五輪スタジアムに1000億円以上使った国は何処にも無い。(ドイツはワールドカップ開催で60年前の会場を改修して再利用した)
『迷走新国立競技場』と題する紙面を丸まる1ページ使った特集ワイドで毎日新聞は、具体的に数字を挙げて文科省(下村大臣)やJSC(森喜朗元首相)らの無責任な判断を批判している。
この話、中南米の副会長などがワールドカップに絡み私腹を肥やしていたFIFAの賄賂騒動とそっくりで、 事実の指摘自体は何の間違いも無い。
ただし会長選挙の前日にアメリカの警察がアメリカの法律をたてに外国人を外国で逮捕した超法規的な脱法行為と同じで、マスコミが大騒ぎすればするほど、胡散臭いのである。
そもそも本当に日本国のマスメディアは、フクシマの放射能がアンダーコントロールされていて、何事もなく平穏の2020年にオリンピックが東京で開催できるとでも思っているのだろうか。
FIFAが人種差別を理由にイスラエルの資格を停止する採択を行う前に、わざとアメリカのFBIを利用して大々的なスキャンダルを世界中のマスコミが報道している可能性が高い。
そもそも最初から無理があった新国立競技場の騒動ですが、これもFIFAの無理筋の大騒動と同じで目暗まし(人々を間違いに誘導する赤いニシン)としてのマスコミが騒いでる可能性が高い。

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