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徽宗皇帝のブログ

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残虐肉食生物白人の国家
「隠居爺の世迷言」記事で、これは政治評論として卓抜で、鋭い見識(田中宇の十倍くらい高い見識)の産物であり、高校生の世界史副読本あるいはパンフレットに載せるべき文章だろう。で、この日本はその極悪国家アメリカの下働き国家という情けない存在なのである。

(以下引用)
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 "アメリカン・ドリーム" (American dream) という言葉がある。直訳すれば「アメリカの夢」となるが、それに加えて辞書では「米国建国の理想で、自由・平等・民主主義に立脚するもの。」(精選版 日本国語大辞典)となっている。

 この「自由・平等・民主主義」とは1776年のアメリカ独立宣言に由来していて、その前文には「われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、創造主によって一定の譲ることのできない天賦の権利を与えられており、その中に、生命、自由および幸福の追及が含まれていることを信ずる。」と記載されている。

 アメリカンドリームの「自由・平等・民主主義」、アメリカ独立宣言の「生命、自由、幸福の追求の権利」は、戦後アメリカナイズされてきた日本人にはおなじみのものになっている。アメリカが作ったといわれる「日本国憲法」にも「第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」と記載されている。

 一見すると大変に素晴らしい考え方であるように感じられるけれども、しかし、このアメリカ独立宣言は真っ赤なウソというか、アメリカらしいプロパガンダになっている。というのも、アメリカがすでに建国時には血塗られた国であり、以後現在に至るまで継続して血塗られてきた国であるからだ。

 基本的かつ根本的なアメリカの嘘は、独立宣言の「自明の真理として、すべての人は平等に造られ、創造主によって一定の譲ることのできない天賦の権利を与えられており」というところであり、この文章には本来注釈が付けられなければならない。

 つまり、「注)"すべての人"とは白人のことを指し、かつ白人においても権力を握っている主流派に限られる。」との注釈が必要となる。少なくとも、有色人種は"すべての人"の中に入らず、また、イスラム教信者などの異教徒も"すべての人"からは除外される。

 このことは、英米白人にとっては自明のことなのだが、日本人にはその区別が難しい。日本人は"すべての人"という言葉を聞くと、日本人も含めた全世界の人間全てであると勘違いするからだが、英米白人の主流派は決してそうは思っていない。

 だから、アメリカは建国に際して、アメリカ・インディアンを殺しまくった。スペイン、ポルトガル、オランダ、フランスも、南北アメリカを侵略して自分たちに都合のいい国を作ったのだけれども、イギリスが入り込んだ現在のアメリカ合衆国は凄惨を極めた。アメリカ・インディアンに対して、ジェノサイド(大量虐殺)を行い、民族浄化を果たした。

 民族浄化とは「ethnic cleansing:エスニッククレンジングの訳語。複数の民族が住む地域で、特定の民族集団が武力を用いて他の民族集団を虐殺・迫害・追放して排除すること。」(デジタル大辞泉)をいう。

 自分たちが属している集団成員に対しては、独立宣言に記載があるような「生命、自由、幸福の追求の権利」を保証するが、それは仲間以外の「生命、自由、幸福の追求の権利」を奪うことによって達成されるというのがアメリカ建国の精神になる。

 アメリカ・インディアンに対するアメリカ人の所業ときたら、それはもう悪魔そのものだった。友好的な笑みを浮かべて近づいていき、お互いの利益になるように取引をしようと持ちかける。そして、約束をし、契約を結ぶ。そこまでが第一段階になる。

 次いで、その約束や契約を破る。契約どおりの金を支払わないなどのことをする。あるいは勝手にインディアンの土地を使い始める。当然インディアンは抗議をする。そこで、うまくごまかせるものならごまかす。「今回お前たちが持ってきたものは品質が悪かった。」「使われていない土地だ。」などデタラメな理由をつけて。しかし、そんなことを繰り返せばインディアンも気がつく。気がつけば怒り出す。

 インディアンの怒りをさらに煽り、敵対的にさせておいて、そこでさらに2,3人殺すなど挑発して全面戦争に持ち込む。ある程度するとアメリカ人は、「分かった、とりあえず停戦しよう」と持ちかける。そこで合意を取り付け休戦協定を結ぶ。

 しばらく休戦して、すっかりインディアンを油断させたところで、大軍を率いてインディアンを大量虐殺(ジェノサイド)する。殺して、殺して、殺しまくる。そうやってインディアン一族を殲滅(皆殺し)する。これを繰り返し行うことで民族浄化を行い、出来上がった国が今の「アメリカ合衆国」になる。

 以上の詐欺、強奪、皆殺しというアメリカの過去の悪事を指摘したのは、過去のアメリカを非難するためではない。あるいは、原爆を投下されたことに対する意趣返しをしたいためでもない。

 現在アメリカが行っている、時代錯誤も甚だしい侵略やジェノサイドや民族浄化が大変に腹立たしいと感じることが理由になる。そう、アメリカは現在においても、アメリカ・インディアンを滅ぼしたのと同様のことを世界中で行おうとしている。

 訳知り顔のプロの評論家、あるいは識者は、ネオコンが、グローバリストが、ディープステートが、国務省が、国防総省がなどといろいろな概念を持ち出してきて、アメリカのすることを説明しようとするが、それは事態の認識を複雑化させるばかりで解決につながらない。あるいは、遠回りになる。

 アメリカが現在行っていることは、アメリカ・インディアンに対する侵略、あるいはジェノサイドや民族浄化と同一のものであると理解することが早道になる。日本も、アメリカ・インディアン並みに扱われてきたのだから、あるいは扱われつつあるのだから、そこを理解しないことには日本という国の存亡にも関わってくる。

 知識の豊富な人であれば十分に分かっているはずのことだが、残念なことにほとんどの人はそのことをはっきり言おうとしないようだ。

 例えば、ロシア・ウクライナ紛争もアメリカ・インディアンを滅ぼすのとピッタリ同じ手口が用いられている。1991年にソ連が崩壊したが、その直前の1989年にベルリンの壁が壊され、翌年東西ドイツが統一された。その際、アメリカのジェームズ・ベイカー国務長官はソ連のエドゥアルド・シェワルナゼ外務大臣に対し、「NATOは1インチたりとも東へ拡大することはない」と約束をしている。

 これは、アメリカがアメリカ・インディアンを滅ぼした手口そのままだ。そうやって約束しておいて、アメリカはNATOをどんどん東へ拡大していった。アメリカ・インディアンを騙しながら、西方へアメリカを拡大していったのと同じやり方になる。

 アメリカはチェコ、ハンガリー、ポーランド、エストニア、スロバキア、ブルガリア、ラトビア、ルーマニア・・・・・と、続々とNATO加盟国を増やしていった。汚い手口を好むアメリカの常套手段といっていい。

 ロシア・ウクライナ紛争では、それに加えて、2014年のミンスク合意があった。アメリカはさらにNATOを東へ拡大しようとし、つまり、ロシアを侵略しようとして、ウクライナに手を付けた。

 2010年のウクライナ大統領選挙では、親露派のビクトル・ヤヌコビッチが選ばれたのだが、ロシアの侵略を狙っていたバラク・オバマ政権はそれが不満でクーデタを画策し、2014年4月にヤヌコビッチ大統領をウクライナから追い出した。当然、ウクライナにいる親露派住民は反発したが、アメリカの指示を受けていたウクライナのネオ・ナチグループは住民を虐殺し始めた。

 事態が収拾せず、ネオ・ナチグループ側が不利な状況もあったことから、ドイツやフランスが仲介してミンスク合意という停戦合意協定が結ばれた。しかし、アメリカに最初からそのような合意など守るつもりがないのは、アメリカ・インディアンを滅ぼしたときと同じだった。ゼレンスキー政権は引き続き自国内の親露派住民の虐殺を続け、さらに大規模な攻撃を行おうとしているところで、ロシアが親露派住民を守りに入ったのが今回のロシア・ウクライナ紛争になる。正義はロシアにある。

 さて、現在世界を騒がせている、イスラエル(パレスチナ)問題。これも、アメリカのアメリカ・インディアンに対するジェノサイド(大量虐殺)、民族浄化と同じ性質であると考えていい。

 そもそものことの始まりはイギリス人の卑怯な手口が原因であるようだ。その経緯は「完全理解!小学生でも分かるようにパレスチナ問題を3分で解説する」(2022.6.22 学生生活ラボ)を読むと分かりやすい。

 当時(1910年代)のイギリスの中東に対する外交姿勢は「三枚舌外交」と呼ばれているようで、昔から英米が嘘つきの国であることが分かる。一体何をしたかというと、ユダヤ人とアラブ人の双方に、戦争でイギリスに協力してくれたらその見返りに国(パレスチナ)を与えると約束したという。英米のすることは昔からそんな程度のもの。

 そんな空手形を切ったら不渡りになることは決まっているが、案の定第一次世界大戦終了後にユダヤ人とアラブ人がパレスチナの地でお互いにここは俺たちのものだと争うことになった。これに対してイギリスは自分たちの手に負えなくなり、国連に問題解決を預けて逃げ出してしまった。

 そんなゴチャゴチャした争いの中で、1948年にユダヤ人は勝手にイスラエルの独立を宣言した。それに怒ったアラブ人との間で戦争にもなったが、ユダヤ人はアメリカを味方につけることに成功した。なぜなら、アメリカに移り住んだユダヤ人がアメリカ国内で力を持つようになり、アメリカを手なずけたためだ。

 そうなると、あとは一直線で現在に至る。そう、イスラエルとアメリカが結託して、パレスチナのアラブ人に対するジェノサイド、民族浄化へと走り始めたのだ。かつて、アメリカ・インディンを滅ぼしたのと同じように。

 一目瞭然なのは、イスラエルの支配する地域の広がりになる。それは以下の図のとおりになる。


 



 


 緑の部分がアラブ人の国である「パレスチナ国」(日本や欧米諸国の多くは未承認)の勢力圏であり、白の部分がユダヤ人の国である「イスラエル国」の勢力範囲になる。こうやって見ると、アメリカ合衆国がアメリカ・インディアンを虐殺し、民族浄化を行ったのと同じことが行われている印象を受ける、

 そして、実際問題としても、現在イスラエルがガザ地区で行っている軍事行動は、ジェノサイド、民族浄化といえるような性質のものになる。もちろん、背後で糸を引いているのはアメリカ。アメリカはイスラエルによるジェノサイド、民族浄化に大賛成というのが本音になる。その背景にはアメリカ以外にもう一つ、イスラエルというジェノサイド、民族浄化の国家ができれば、自分たちはどんなに心強いかという気持ちがあると考えていいように思う。

 このパレスチナ問題も、ロシア・ウクライナ紛争と同様に、世界の過半の国がアメリカに賛同していない。アメリカには正義がないためだ。しかし、アメリカはその建国が悪であり、自分たちに正義がないことは承知の上で、すっかり開き直って国を運営してきた。「悪の帝国アメリカ」であり、「悪魔の国アメリカ」であり、「犯罪国家アメリカ」といえる。もうすでにそのことを隠そうともしていない。


 


 今回のパレスチナ問題も、いずれ何らかの停戦合意が行われるのだろう。パレスチナ国はさらに追いやられるのかもしれない。しかし、どのように転んだところでアメリカはさらに権威を失墜させ、さらに世界の国々から嫌われることは間違いないことのように思われる。悪いのは中国でも、ロシアでも、イランでもなく、アメリカなのだから。


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